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#25.次はどんな星に行こうか

日記を始めた最初の頃は、結構意識して生活していた。
今日はあれやってこれやって、あとあんなことしてこんなこともして、てな感じで。
実はこっそり指折り数えてたんだけど、今日で日記を始めて一ヶ月が経つらしい。

長いような短いような、体感的にはあっという間に30日、毎日よく書けたと思う。どうしても眠くて、でも日記つけようと思ってその日1日を思い返しながら記録しているうちにだんだん目が覚めちゃったりして。
中々に大変で、中々に楽しい一ヶ月だった。

日記を始めなければきっと、自分が思ってた以上にコーヒーを飲んでる事とか、道端の草花にとてもときめくこととか、風が運んでくるいろんな匂いが好きだとか、夜と朝の間の空の色があんなにも綺麗なこととか、全部気づかなかったと思うりあるいは気づいても忘れていただろう。
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今日、数日間の旅を終えて家に帰ってきた。
帰宅して早々お隣さん家に押しかけ、お土産を渡しにいくのを口実にロロに会いに行った。
玄関から出迎えてくれたロロには本当に感激した。
お隣さんにはお菓子とアンドロメダのターミナルで買ったポストカードを。ロロには博物館で買ったなんかよくわからないモンスターのぬいぐるみを。
撮った写真を見せたり土産話をしていたら、玄関先だけのつもりが部屋に上がってお茶まで頂いてしまった。
更に、こんど一緒にロロを連れてドッグランへ行く約束もした。併設されているカフェのケーキが可愛いうえにペットでも食べられるのだそうだ。

自分の家に戻った頃にはすっかり日も暮れていた。

荷ほどきをしようとスーツケースを開く。
ふっと、プラナタリネスの海の匂いがした気がする。
匂いはすぐに忘れてしまうけど、記憶と強く結びついてるようで、ぶわっと記憶がフラッシュバックするようだった。
永遠のようにも一瞬のようにも思える旅の時間を終えて、現実に舞い戻ってきたわけだけど、やっぱり我が家が一番落ち着く。
自分用のお土産として買ってきたポストカードを壁に飾りながら、昨日までのことを思い出す。


湯船に浸かって疲れを取ろう。そういえば温泉は気持ちよかったなあ。
ホテルのコーヒーはあんまり美味しくなかったので、自分でとびきり美味しいコーヒーを淹れよう。
明日行きつけの喫茶店に行くのもいいかも。
窓を開けて、空に浮かぶ二つの月をみる。
いつもの大きさ、いつもの数、いつもの色。

時差ボケのせいで、あんまり眠くない。
明日も特に予定はないのでこのまま起きていることにした。
夜が更けていく間中ずっと、月と空を眺めていた。
夜と朝の間の空の色は、相変わらずに美しかった。



次はどんな星に行こうか。
どこへ行ったとしても、きっと楽しいから。

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