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【フリゲ感想】星影の館殺人事件

この記事の文字数は約3,000字です!

おはこんにちばんは! 富井サカナです。
今回はTGF2023参加作ではありますが、
我慢できずに開催前にフライングして遊んでしまったゲームです。

1.どんなゲーム?

今回紹介したいのは、法螺会さんの「星影の館殺人事件」です!!

【制作】法螺会 様
【制作ツール】ティラノスクリプト
【プレイ時間】約7~10時間
【ジャンル】怪異ホラーミステリー×コマンド選択式アドベンチャー
【KW】ホラー、オカルト、ミステリー、サスペンス、レトロ、ドット
【筆者プレイ時期】2023年6月にプレイ
【筆者プレイ状況】クリア
【あらすじ】
1935年の洋館を舞台に織り成す、レトロな雰囲気の怪異ホラーミステリーアドベンチャー
【公式HP】

【一言でいえばどんなゲーム?】
古き良きコマンド選択式ミステリADVが現代に蘇った!ゲーム



2.こんな方に特におススメ!

・コマンド選択式ADV好き
本作は古き良きコマンド選択式ADVとなります。懐かしのゲームシステムでストーリーを進めることができますし、SKIP、バックログ、必要な情報の参照やたくさんあるSAVE数などプレイアビリティは 最新仕様となっており操作性はかなり快適なものになっていました。イベントCGも全部で20個以上も用意されておりインパクト抜群です。

・ミステリ好きな人
本作はジャンル名は怪異ホラーミステリと銘打っていおりますが、いわゆる特殊設定ミステリの1種です。オカルト要素はあるのですが、序盤できちんと提示されるルールから逸脱しません。解決段階で『実は怪異の仕業でした〜。残念!!』みたいなことはありませんのでミステリ好きも安心です。

・レトロゲーのファン
タイトル画面は綺麗なイメージビジュアルですが、ゲーム本編はドット絵です。やはりドット絵は心のオアシスです。登場人物は全部で10名以上いるのですが、各キャラともにシーンに合わせて口パクだけでなくアニメーションを見せてくれます。執事は業務に忙しいので、探偵の尋問に答えながら皿を洗ったり、みたいな臨場感があります。


ちなみにネット検索したら以下の紹介・レビュー・感想記事が見つかりました。こちらも是非是非参考にどうぞ!

★紹介記事


★感想記事



3.ネタバレなしの感想

さて、今回はネタバレなしの感想だけでお届けします!


■良かった点について

〇FILEシステム
今作、主人公はファイルを持っていて、プレイを進める上で様々な情報が整理されます。登場人物やら専門用語やらだけでなく、ゲームをクリアするまでに30個以上の具体的な個々の謎が提示され、プレイを進める上でそれが解決されていくことになります(プレイによっては全ての謎が解明されないこともあります)。普通にストーリーを進める中でどんどんファイルに情報が整理されつつ溜まっていく、このシステムは目に見えて推理をしている感じや達成感が味わえるのでとても良かったです。

〇効果音
プレイしていて効果音ってメチャクチャ大事だなぁと思いました。疑問点が提示された時、ヒントが明らかになった時、小さな疑問が解決した時、決定的な情報を突きつけた時など、小気味良い効果音の数々はかなり臨場感を高めていたように感じました。

〇インパクト抜群の設定と展開
個人的には超常現象一切なしミステリが好みということもあり、怪異ホラー部分は若干好みに合うか不安に感じている部分もあったのですが、プレイして印象が一新されました。怪異・オカルト設定は今作絶対必要でした!オカルト要素無しでも派手な死体が2、3体転がったり目を引くトリックがあるような話だならまだしも、リアルであればあるほど地味ですもんね。本作、とある奇病設定や怪異設定のおかげで尋常でないインパクトを何度か味わうことができました。いやはやお見事でした。本作が流行る上で絶対に必要だった要素だと断言できます。

〇推理披露シーン
クライマックスとなる犯人に対して推理を披露するシーンも迫力満点でした。やっぱりこのシーンは見せ場だから普通期待するよなぁと改めて感じました。犯人はシラを切ろうと様々な言い訳を並べてくるし、横で聞いている面々も程よく茶々を入れてきます。これに対して限られた誤答可能回数の範囲で正しい選択肢を選び、正しい情報を選んでいく必要があります。最後の最後でプレイヤーの選択により前述の個々の具体的な謎が続々と解決されていくのはまさに脳汁プシャー!でした。

〇エモい設定
直接的に事件に関係する話とは別に、そういうことだったのね!という設定が最終盤で明らかになりますが、これも良かったです。なるほど!だから登場人物の言動がこうだったのか、とか、え!だったらこの登場人物って今後こういう苦難が待ち受けてるのでは?と良い感じにプレーヤーに想像をさせてゲームが終わります。余韻が抜群な状態で終わるのでプレイ後の満足度が高まる高まる。続編の制作が容易な幕引きとなっているので、続編への期待も高まります!もう一度太字で言いますが続編への期待が勝手に高まります


■少し気になった点について

〇聞き込み捜査がちょっと面倒
聞き込み捜査を行うタイミングがゲーム中に2,3回あります。もちろん登場人物ごとに似たような質問をぶつけて、その反応の違いで真相に近づいていくというのはミステリの鉄板でもあるのですが、それぞれがスタンバイしている場所を巡っての質問責めは『聞き込み調査は地道に足を使ってやるものだ!』と分かっていても若干面倒くさかったです。特に、自分のミスで質問しないと次のイベントが発生しない必須質問を飛ばしてしまったのが誰のどの質問だか分からなくなって、結果2周全員から聞き込みをすることになった時はやや面倒に感じました。

〇会話の重複が長すぎることあり
前項と本項は実質的にはニコイチかもしれませんが、本作では同じ選択肢を選ぶと全く同じ会話が繰り返されるケースが往々にしてありました。回想シーン的に個別グラフィックが挿入されるようなかなり長めの会話も然りです。読み飛ばした方向けの配慮もあるでしょうし、スキップの文字送りは早めなので気にならない方は気にならないと思いますが、自身がせっかちなのと、バックログが完備されているので重複発言はない方が操作感的には良かったと思います。もちろん、作る側として短縮セリフのやりとりを全て用意する手間(セリフ作成および変数管理)は認識しておりますが。「もうこのコマンドは選んだよ」マークが表示されれば何度も選択する必要はなかったのかな、とも思います。


5.おわりに

というわけで「星影の館殺人事件」の感想はこれでおしまいです。
有料版では攻略記事のほかに制作秘話も見ることができるので興味がある方は有料版は是非是非おススメです。同系統のゲームを作りたいと思っている私にとってはとても参考になる内容でした!


ちなみに現在は以前よりアナウンスが合った通り『怪話2』の開発中とのことです。こちらも負けず劣らず非常にクオリティの高かった『怪話』の続編とのことで非常に楽しみです。公開は8月ともうすぐ!!
この調子でその次は(誰もやるなんて言ってないけど)『星影の館』の続編もプレイしたい!!

以上、富井サカナでした!


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