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(2021/01/17 )乃木坂46 齋藤飛鳥の世界一長いブログタイトル がまるで何かの物語のようだったので勝手にその続きを書いてみた。でも、もしかして何かの暗示的なタイトルだったのではないか?という推論も捨てきれずにいるけど考えても答えなんて出るはずもなく、時だけが過ぎてい


(2021/01/17 11:48  乃木坂46 齋藤飛鳥公式ブログより )

汗をかいたこのコップに、触れることは出来ない。張り付いた小さな粒を壊すことは、私の夏を壊すのとおなじ意味だから。そう思っている間にあなたはコップを握る。なんてことだ。土で汚れ、風で乾いたその肌で、その指で、乱暴に触れた。あなたが。 怖いなぁ、と率直に思う。私は繊細な人で、おんなじように繊細な人が好きなのだ。 季節の移ろいを楽しんだり、毎日伸びるあの草花に期待を寄せたり。金曜日にはフライの絵が書いてある靴下を履いて欲しいし、飛行機に乗る時に貰える飴には悩んでしまうし、ブランケットをくださいの声はなかなか届か…(ここまでがタイトル)


なかなか届かない。飲み物は何になさいますか?の問いかけにも戸惑ってしまう。

あなたは掴んだコップを夏の太陽に焼かれた口元へと近づける。その指先から水滴が溢れ、熱せされたアスファルトへと落ちていく。私の夏が零れ落ちていく。なんて酷い奴なんだ。と素直は驚く。思わず夏を受け止めようと手を伸ばす。しかし無情にもポタリ。なんて音さえもなかった。夏は黒い染みになってしまう。こんなに簡単に大切なものは姿を変えてしまうのか。 幼い頃に遊んだ空き地には高層ビルが建てられたし、大好きだった駄菓子屋は駐車場に変わった。日曜日にはひいおばあちゃんの魚の煮付けが食べたいし、豊島園のメリーゴーラウンドにも乗りたいし、一緒に聞けたはずの歓声をまた効きたいと願ってしまう。

コップの中身をあなたは美味しそうに飲み干した。黒ずんだ山脈のような喉仏が揺れている。あぁ、もう私は眠い。明日は早く起きなくてはいけない。だからどうか今日だけは、私の夢があなたの夢と重なればいいと思う。



(*物語は全てフィクションです。ブログの内容、本人、事務所などとは一切関係がありません。)

【出典】

乃木坂46  齋藤飛鳥 公式ブログ  (2021/01/17 タイトルよりもう)







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