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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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2022年7月の記事一覧

ミートソースの納豆がけ!呆れるほどにおいしい。

ひさしぶりに「スパゲティながい」に来てみる。 四ツ谷駅前のしんみち通りって気軽な飲食店が立ち並ぶ通りに面したビルの2階。 車の通らぬ路地的通りで、好きなお店がたくさんあった。 今では揚げ物屋さんになっちゃったけど、かつては洋食全般が用意されてた気軽なお店。本格的だけどカジュアルな中国料理のお店に魚がおいしい和食屋さん。本格的なメキシコ料理のお店もあったりしてタナカくんとよく来てた。 「ハシヤ」って壁の穴系のスパゲティ屋さんで働いていた人がやってるお店。ふたりともハシヤの

ひさしぶりの2個2個、スパムに梅に味噌汁。フルセット

リッツボンでおむすび食べる。 L字型のカウンターの短い辺の角が定席。いつものようにそこに座ってマスクをとったら、マダムが「ちょっと太りました?」って聞いてくる。 退院直後は食べられなかった。 しばらくたって食べられるようになったけど、食べても太らぬ期間があった。 それが最近、腕や足、顎や首筋のそげてしまった肉が徐々に戻りつつある。ズボンのウエストサイズは変わってないからいい太り方をしはじめていて、それに連れて体力も戻り始めた。 「表情が生き生きしていていいですね」って褒めて

朝の築地で大葉にまみれる

丸ノ内線の銀座の駅からテクリテクリと築地に向かう。のんびり歩いて20分ほど。 汗をかきかきしっかり歩いたご褒美にスパゲティーを食べることにする。 「フォーシーズン」っていう名前のお店。 時間は9時半。7時半で開店してから2時間は飲み物だけ。9時半からスパゲティーを注文できる。 そこを狙っての到着です。 入り口入った正面のカウンターの中が厨房。茹で上げた麺がざるに山盛り。野菜をひたすら刻む音がお店に響く。 厨房目近のテーブルにつきいつものように「和風スパゲティーをお願いしま

東京で一番おいしいお好み焼き

お好み焼きを食べたくなった。 せっかくだったら東京で一番のお好み焼きを食べてやろうと、丸の内の「きじ」に来る。 大阪の名店のひとつで、そののれん分け。 大阪の店で修行した若い人が片道切符で東京まで来て開いたお店で、開店当初から贔屓のお店。 ゆっくりとしたペースでお店を一軒、そしてまた一軒と増やして今は東京に3店舗。どの店も繁盛していることが我が事のようにうれしいオキニイリ。 開店の10分前にお店についた。お店の前には8人ほどの待ちがあり、ザワザワとした空気がお腹をすかせて

昔ながらのあたしい味

ひさしぶりに「王ろじ」にくる。 創業大正10年、1921年創業の101歳のとんかつの店。「昔ながらのあたらしい味」というキャッチフレーズがボクは好き。 路地の王様になろうと誓ってつけた店名。 大通りの王様でなく「路地の」王様を目指したことが、ずっと変わらず長く続いた理由のひとつなんでしょう。 大通りの商売は時代の流れに乗らなきゃいけない。路地なら通りの流れは静かで、自分らしさを守っていける。すぐ近くの表通りに伊勢丹があり、その引力に引き込まれることなく自分を守るってなか

釜かけうどんのおいしいことに悶絶す!

中野に来たついでに、「うどんや大門」にひさしぶりに来てみた。 中野ブロードウェイにうどん屋さんが出来たらしいよ。讃岐の有名なうどん屋さんで修行した人が独立して作ったらしい…、ってタナカくんが聞きつけたのが5年ほど前。 高松の大学に行き卒業後もしばらく住んでた。「おそるべきさぬきうどん」って本のイラストを描いてたほど讃岐のうどんが好きだったから、早速行ってみることにした。 アニメ好きだったタナカくんにとって中野ブロードウェイは聖地のひとつでもあって、ついでのような気軽さで…。

今年もいちごフラッペの季節が来たよ!

食後に季節の甘いもの。銀座ウエストにやってくる。 夏限定の「イチゴのフラッペ」が今日の目的。 いつものようにうつくしく整えられた椅子やテーブル。優雅な仕草とともにおしぼり、お冷のグラス。グラスの上には箔押しの天使が踊る。 目当てのイチゴのフラッペとお供にハーブティーを選んでたのむ。 今日の音楽はめずらしくどっしり濃厚なラフマニノフの交響曲第3番。第2楽章がはじまるタイミングにて料理が揃う。 クープグラスに凍らせたイチゴを削ったかき氷。 生クリームにスティック状のルビーチ

クールコンソメにハムライス

この上もなく銀座らしい洋食を食べようと「煉瓦亭」。 特別上等であったり変わった食材を使うわけでなく、当たり前のものを当たり前に調理して特別感にあふれる料理を作ってくれる。 ゆったりとした空間に、礼儀正しいサービス付きのオゴチソウで、大人の財布を必要とする値段もとても銀座的。 にもかかわらずテーブルクロスにビニールシートがはられてるのが昭和的とでもいいますか(笑)。 この場所の有名店が手軽な値段にすると収拾つかなくなるのでしょうネ…、自己防衛的値段設定と思えばそれも悪くない。

ドーナッツ!

先日神田にきたときに、来るのを忘れた「珈琲エース」。 のんびりとしておだやかで、やさしい空気を胸いっぱいに吸い込みたくなるオキニイリ。 いつも騒々しくならない程度のにぎやかさ…、というのが好きなんだけど、今日は静かで貸し切り状態。 朝から暑いと人の動きも鈍くなるんでしょう。今年の陽気はお店泣かせかもしれない。 お店の中は冷房がしっかり効いてて、たちまち汗がひいていく。 シニアなリズムとペースに合わせて時が流れる。 急がず焦らず、せわしなさなど無縁の店で、ぼんやりするのにぴっ

佳きものでお腹が満ちるシアワセ

ひさしぶりの「ルモンド」。新宿西口の電気街にあるステーキの店。 カウンターだけ。オープンキッチン。メニューもハンバーガーなんかないステーキオンリー。正真正銘のステーキハウス。 開店前の行列につく。 開店10分前にして先客7人。9人で満席になるから8人目のボクは開店同時の一回転目にすわれる勘定。 待ってる間にお店の人がメニューを持って外にでて、ひとりひとりに注文を聞く。常連さんが多いのでしょう…、ほとんどの人がメニューを見ないでスラスラ注文。 ボクもスラスラ。「サーロインでご

さみしい朝に№4の甘いゴチソウ

ちょっと気持ちが沈んだ感じ。甘いもので朝をはじめて気分を上げよう…、と思ってテクリと東に向かう。 30分ほど歩いたところで、「№4」が見えてくる。 再開発待ちの空き地を使った平屋の建物。数寄屋橋のソニーパークもそうだったけど、開発できる場所なのに開発しない贅沢さってかけがえがない。ソニーパークはとうとう開発がはじまっちゃった。ここはいつまでこうしてこのままいてくれるんだろう…。 今日はスズメがピョンピョン歩いてました。 癒やされる。 テーブルの上に置かれたQRコードでメニ

理想のチーズバーガー、見つけたよ!

先日、テレビをぼんやり見てたら、ボクが絶対好きに違いないハンバーガーを見かけてどうにも食べたくなって調べた。 場所は神田で、名前は「ミッケラー」。 ハンバーガーをつまみにクラフトビール…、という趣向のお店で木・金・土・日とランチをやってる。 たまさか東京駅の近くで用事があって、それを終えてかけつける。 グーグルマップを見ながら探して歩くも、それらしき店が見当たらない。見当つけたあたりを歩き、まさかここじゃないだろうって居酒屋路地に特徴的な立て看板。ポツンとできた空き地に面し