見出し画像

ミートソースの納豆がけ!呆れるほどにおいしい。

ひさしぶりに「スパゲティながい」に来てみる。

四ツ谷駅前のしんみち通りって気軽な飲食店が立ち並ぶ通りに面したビルの2階。

車の通らぬ路地的通りで、好きなお店がたくさんあった。
今では揚げ物屋さんになっちゃったけど、かつては洋食全般が用意されてた気軽なお店。本格的だけどカジュアルな中国料理のお店に魚がおいしい和食屋さん。本格的なメキシコ料理のお店もあったりしてタナカくんとよく来てた。

「ハシヤ」って壁の穴系のスパゲティ屋さんで働いていた人がやってるお店。ふたりともハシヤのスパゲティが好きだったんだけど、いつも行ってた新宿野村ビルのお店のムードが一時期荒れて良くなくなった。
それで代わりにここを重宝しておりました。階段をえっちらおっちらあがっていたのを思い出す。

木製のボウルの中で仕上げるタラコのスパゲティーが人気のお店。ふたりで来ると必ずひとつはそれをたのんだ。それは間違いのないおいしさで、とは言え家でも真似しやすい味。
けれどもうひとつのオキニイリの「ミートソース納豆」は何度同じように作ってみても同じようにはならない不思議なおいしさで、今日もそれを選んでたのむ。お供にこれもオキニイリの「ツナサラダ」のスモールサイズ。レタスときゅうり、スライスオニオンにトマトの上にサウザンアイランドドレッシングとマスタードであえたツナのオイル漬けをたっぷりのっけた、「ハシヤ」譲りのおいしいサラダ。

ドレッシングをまとってぽってりとしたツナが主役。
食感ゆたかな野菜はツナをひきたてるためにあるような味わい独特。
オキニイリ。
サラダを食べてるかたわらで、カシャカシャカシャカシャ、納豆を箸でかき混ぜる音がする。
BGMにバリーマニローのコパカバーナが流れはじめてそれからしばらく。
ピピっピピってタイマーがなり、ボクのパスタが茹で上がる。むせかえるような小麦の匂いが漂ってきて、コパカバーナがクライマックスをむかえるタイミングでボクのパスタの出来上がり。

おおぶりの器に茹でたスパゲティー、ミートソースの上に泡立つほどに混ぜられたひきわり納豆。

生クリームが彩り添える。フォークでグルンとかき混ぜると、納豆の粘りも助けてあっという間に麺にソースがからんでく。

不思議なことに納豆臭さを感じない。トマトの香り、ミートソースに混ざったスパイスとの相性がいいのでしょうネ…、考えてみればパスタのお供、チーズも納豆と同じ発酵食品ですもの。

ミートソースのうま味や酸味、ほどよい甘みに納豆の渋みやコクが混じってこれがなんともおいしい。

ソースと麺をフライパンの中でからめて仕上げるボロネーゼと違って、ソースをかけただけの日本的なるミートソースはフォークのからみが悪いのだけど、納豆のおかげでしっかりからみつくのもいい感じ。
テーブルの上のオレガノや粉チーズ、タバスコなんか総動員して好みの味にして食べる。食べてるうちに納豆が入っていることを忘れてしまうほどにおいしいミートソースになってくことにウットリします。オキニイリ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?