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朝の築地で大葉にまみれる

丸ノ内線の銀座の駅からテクリテクリと築地に向かう。のんびり歩いて20分ほど。
汗をかきかきしっかり歩いたご褒美にスパゲティーを食べることにする。

「フォーシーズン」っていう名前のお店。

時間は9時半。7時半で開店してから2時間は飲み物だけ。9時半からスパゲティーを注文できる。
そこを狙っての到着です。
入り口入った正面のカウンターの中が厨房。茹で上げた麺がざるに山盛り。野菜をひたすら刻む音がお店に響く。
厨房目近のテーブルにつきいつものように「和風スパゲティーをお願いします」と注文します。
まずはサラダがやってくる。

トマトにレタス、千切りにしたニンジン、キャベツ、それから半割り茹で卵。歯ざわりあざやか、みずみずしさに寝ぼけ眼がパチッと開くよきスターター。

厨房からはスパゲティーを炒めて仕上げる音がする。
カンカン、鍋がレンジの五徳を叩く音。
ジャジャッジャジャッと麺や具材が焼かれる音と一緒においしい匂いが漂ってくる。
じっくり時間をかけて入念に、10分ほどで料理は完成。

お待たせしましたとやってくるお皿の上にはおびただしいほどの大葉の山。
お店に響いていた何かを刻む音の正体は大葉を刻む音だったワケ。

大葉の下には刻み海苔。これまたたっぷり。焼かれて熱々のスパゲティーから噴き出す湯気と一緒に大葉や海苔の香りが湧き上がるよう。食べる前からウットリします。

細めの麺で、醤油風味のタレと一緒に炒められところどころが焦げて仕上がる。時間をかけて焼き切られているために引きしまってて噛みごたえがある。
大葉や海苔と一緒に口にやってくるからモソモソ乾いた感じがするのが独特、そしてオキニイリ。
タマネギ、しいたけ、ソーセージと具材たっぷり。タマネギはシャキシャキ感が残って甘く、マッシュルームじゃなくてしいたけってところが和風。焦げた油の香りも旨い。

途中でタバスコばしゃっと注ぎ、酸味と辛みをくわえてハフリ。麺が乾いているからでしょう…、フォークにキレイにからみつき口の中へと飛び込む感じがオゴチソウ。焼いて仕上げるスパゲティーの中でもこれが最高峰。オキニイリです…、満ち足りる。


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