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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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記事一覧

あるでん亭でペペロンチーノのベーコンのっけ

西新宿のあるでん亭。 1977年に数寄屋橋のソニービルではじまった店。当時はソニーが関与もしていてでもそのお店はなくなっちゃった。 新宿センタービルのお店が今では一番古いお店になった。感慨深い。 超高層ビルの足元の地下に向かって掘られた吹き抜け。回廊に面してお店が作られていて、見上げたときに遠くに小さな空があるのが都会な感じ。 今日はイタリア人みたいな陽気なスタッフが元気にたのしく働いていて、彼のムードにお店全体があかるくたのしい。いい感じ。 注文を受けて乾麺を茹ではじめ

渋谷、吉野のあいのり丼。炭の力に圧倒される

昼に「吉野」。 鰻と焼き鳥のおいしいお店。 その両方をたのしめる「あいのり丼」を選んでたのむ。 家族でやってるお店です。お父さんが炭場に立って息子さんが料理を盛り込み女性陣が配膳していく。 仲良きムードがお店の空気をおいしくさせる。 カウンターの中が炭場で、煙がお店に流れ出してくる。 おいしい空気が一層おいしくなっていくのにニッコリします。 開店と同時に満席の人気ぶり。じっくり時間をかけて料理ができあがる。 鰻がひと切れ。ボクが好きな尾っぽの部分。 焼き鳥がふた串分にピ

ビーフンにバァツァン。新橋のゴチソウ

「ビーフン東」がボクを呼ぶ。 ちょうど午後から銀座で人と会う用がある。それで新橋。いさんで来たら開店15分ほど前でした。 しばらく待ちます。 お店の中は開店準備でせわしなく、すでにおいしい匂いが漂っている。 お客さまが次々来ます。開店時は20人近く並んでたかなぁ…、開店5分で満席で厨房の中はたちまちフル稼働。 ほとんどの人が食べるものを決めてやってきているようで、着席するなり注文を言う。 ボクも迷わず「五目ビーフン、焼きで小盛り、バーツァンつけて」と注文します。 料理はフ

ひやひやに梅干し、ゲソ天、揚げ餅、汁まで全部飲み干した

ベルクでのんびり。時計を見たら10時ちょっと前。 今から中野に行けば「うどんや大門」の一巡目にありつけるだろうと思って移動。 11時開店の人気のお店。10時半には待ちの行列ができはじめちゃう。 カウンターだけ、6席の店。だから早めに行こうと思って到着したのが10時20分ちょっと前。にもかかわらずすでに行列ができていた。 週末のにぎわいをみくびっておりました。 数えてみるとボクが11人目。 二巡目に座れる順番。それにうどん屋さんだから回転は早いはず。だから待ちます。それから続

とんかつ旭軒。カジキのカツは品よくおいしく、とても上等

ひさしぶりに「とんかつ旭軒」に行ってみようと思って向かう。 神田駅西口通りという飲食店がギッシリ並ぶ通りの一軒。 近隣のサラリーマン狙いの看板だらけの通りの中で、白い暖簾にメニューだけ。 窓すらもない緊張感に満ちた外観が只者ならぬ気配をさせる老舗店。 創業昭和11年。1936年ということですからボクの両親よりも年上さんです。 ひさしぶりと書いたけれど20年以上も前にきたきりで、厨房を切り盛りされるメインシェフも代がわりなさってた。 とはいえ先代も矍鑠として調理補助をしっかり

銀座ウエスト。氷のいちご

そして歩いて銀座に到着。まだ11時前。 銀座の町はスロースタート…、行き場をなくしたインバウンドさんがゾンビのように歩く景色をたのしみながら銀座ウエストにやってくる。 まもなくおそらく終わりの夏の冷たいデザート。 「フローズンストロベリーデザート」を食べておこうとそれをたのんだ。 お供は熱いブレンドコーヒー。 磨き上げられてキラキラの銀のシュガーポットにミルクピッチャー、ハッカの香りのおしぼり、天使のロゴがまうお冷のグラスと一緒にまずはコーヒーがくる。 コーヒーに注いたミル

築地の朝の緑のスパゲティ

都バスにのって築地に向かう。 四谷の駅から出たバスは半蔵門を抜けて皇居のお堀の脇をゆるやかにおり、三宅坂から桜田門。数寄屋橋を抜けて銀座に入る。 歌舞伎座を左手に見て木挽町から築地に至る。 観光ルートのような路線で、特に皇居のお堀越しに銀座や丸の内の町を見下ろす瞬間は、東京の町のステキにウットリしちゃう。 築地市場の入り口に着いた時間は9時22分。ダイヤよりも1分遅れと謝る律儀な運転手さん。 運転はなめらかにしてやさしくてなんだか得した感じにニッコリ。 そのまま「フォーシーズ

一日早い丑のうな丼、白焼き添えて…

明日は今年二度目の土用の丑の日で、鰻屋さんは混むだろうなぁ…、と思って今日、鰻を食べることにした。 新宿南口の「登亭」。 テイクアウトの売り場の上に食堂がある。気軽な雰囲気、ほどよい値段。 なにより蒲焼や白焼のハーフサイズがあるのがありがたく、鰻丼に白焼ハーフを一緒にたのむ。 かつてはこれに肝焼きも一本、つけていたけど肝類は体のために控えるようにって言われてて、今日は我慢することにする。 肝吸いつけて4000円ちょっとの贅沢。 日曜日ということもあったのでしょうけど、土用

レバーも食べたかったけど串は5本で我慢した

ひさしぶりに御苑の「とり仟」。おいしい焼鳥丼を食べに来る。 焼鳥はあまり得意な料理じゃない。鶏の脂の匂いや皮が苦手で、鶏好きさんが好きと感じる鶏肉料理はほぼ食べられない。 焼鳥丼も鬼門の料理のひとつで、けれどここのは食べられる。 クセがなくって丁寧な仕上がり。鶏肉が大好きだったタナカくんもこの焼鳥丼はおいしいね…、って言っていた。 ランチは焼鳥定食と焼鳥丼の二本立て。 定食は5本、6本。 丼は3本から6本まで串の本数を選べてそれで値段が決まる。 鰻も天ぷらも焼鳥も昼は定食

ステーキにブルーチーズを挟んでむさぼるサンドイッチ

新宿3丁目と2丁目の境目にあるビルの2階。「キャッスルロック」ってお店があってステーキを食べに何度か来たことがある。 はじめて来たときにはタナカくんと一緒に来たかったなぁ…、ってしみじみ思ったいい店で、ひさしぶりにやってくる。 大きくはないけれど居心地がよくて、どこかアメリカのダイナーレストランのようなムードがあって好き。 ハンバーガーがランチの人気。ステーキランチもあるけれど、ステーキサンドイッチっていうのが気になりそれをたのんだ。 飲み物メニューの隅っこにルートビア

ルモンドで今日はサーロインステーキにする

「ルモンド」でステーキ。 カウンターだけ。目の前にキッチン。 肉が焼ける気配を間近に感じる臨場感あふれるお店。 気軽にステーキでお腹いっぱいになろうと集まる人でいつもにぎわうお店。 以前は本当に安かった。ステーキセットが1300円前後でたのしめたけど、さすがにちょっと値段があがって今では1600円台から。それでも安くて頭が下がる。 そう思う人が多いのでしょう…、2時前という時間でもお店に入ると3人待ってらっしゃった。とはいえちょうど入れ替わりのタイミングで5分も待たず席に

アイスクリームのやわらかさが絶妙。アフォガートプリン

〆に歩いて「オールシーズンズコーヒー」までくる。 今日はプリンを食べてやろう。せっかくだから「アフォガートプリン」にしようと思ってそれをたのんでマキアート。 四谷三丁目に支店があった頃にはなかった商品です。プリンの上にアイスクリーム。上にパラっとエスプレッソの粉をほどこしそこにはカラメルが沈んです。 ソースがついてて、エスプレッソとキャラメル味が選べるという。タナカくんなら間違いなくキャラメルソースを選んだろうな…、って思ってキャラメルソースを選ぶ。カウンターに座って待ちま

三州屋にて鳥豆腐をメインの昼を企み、食べる

昼ごはんを「三州屋」にする。 鳥豆腐を無性に食べたくなったのネ…。 名前の通り鳥と豆腐を使った汁で、昼の定食のほとんどに味噌汁がつくのに追加でたのんでしまうほどの好物。 ただ煮魚や刺身がメインの定食をたのむと味噌汁じゃなくて鳥豆腐がついてくる。 揚げ物なんかに比べてメインの量が少ないから、ご飯のお供にもなる鳥豆腐が付けられているんだと思うのだけど、これといって気になるメインが見当たらないの。 「鳥豆腐定食」っていうのがあって、鳥豆腐とご飯と漬物だけの定食で、でもこの鳥豆腐が

ベルクの朝の小さな企み

ベルクで今日は小さな企み。 「マイスターハムアンドケーゼ」というオープンサンドをカスタマイズしてたのしもうと思って来てみた。 カウンター前のベンチ席。 その一番端っこが前にエアコンのパッケージがあるおひとりさま専用の席。 自習室のデスクのような感じで好きだったんだけど、ひさしぶりにきたら背の高い機材が撤去されて見通しがよくなっていた。 しかも向かい側に椅子はなく、のびのびしているはずなのになんだかちょっと落ち着かない(笑)。 パッケージに「店名(ベルク)の由来」という張り紙