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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2020年7月の記事一覧

市ヶ谷に色っぽいとんかつってのがあるのさ…。

市ヶ谷にできたばかりのとんかつ専門店がある。 開業したのが5月27日だからまだ一ヶ月も経っていないニューフェイス。 ちょっと上等を狙った店で、実は東京でここ数年、同じような店が増える傾向にある。 とんかつ店に限らず飲食店は両極化がますます激しくなっている。 安くお腹いっぱいになれるお店と、ちょっと高いけど上等でおいしいお店の両極化。 特に大衆的で手軽にたのしむことができる料理をちょっと贅沢に…、というお店が増えていてて成功しやすい。とんかつっていう料理はそういう料理の典型

ゆったりとした時間の傍らにコーヒー!

向かった先は学芸大学駅。東横線に乗るのはスゴくひさしぶり。 駅を降りて商店街から住宅街をテクテク歩いて15分ほど。 目黒通りって幹線道路に面して三角屋根のガラスの箱のような建物が見えてくる。鬱蒼と茂った木立の中にあり「神乃珈琲」と看板にある。 しかも店名の前に「Factory and Lobo」とも書かれてて、特別なムードに気持ちが盛り上がる。 お店に入るとこれがビックリ。ハンドドリップ¥の装置やコーヒーマシンが置かれたカウンターの後ろ側には巨大なロースタリーが置かれてて

スイカジュース

新宿で喉を潤す。 プロントのスイカジュースがオキニイリ。 家の近所にない店で、だから新宿に来ると探して飲んでしまう。出店場所を選ぶチェーンで、けれど新宿には結構多い。 多いのだけど今も営業を再開してないお店もあって、おそらく加盟店の中には再開余力が残っていない会社も沢山あるんだろうなぁって思ったりした。 厳しい現実。 さてスイカジュース。小さなサイズでお願いします…、って注文したら、スイカジュースはMサイズからなので小さいサイズはないんですという。名札をみたら韓国系の名字の

食べるスイカが苦手になった訳…。

食後の口をすっきりさせようとプロントにくる。 スイカジュースが売られてるうちになるべく飲んでおこうと思って、今日もスイカジュースをたのむ。 果物として嫌いなスイカをジュースにすると飲めるようになった理由はバリのアマヌサ。その思い出がおいしさ以上においしくさせる。 それなら果物として嫌いな理由は何だろう‥、と、思ってそうか。子供の頃のこと、思い出す。肥満児だったボクは若年性生活習慣病を患って、痩せなきゃいけないことになった。 何しろ過食でありましたから食べる量を減らすか、そ

何十年も通ってはじめてのバフェじゃない朝

土曜日の朝を西新宿のヒルトンホテルでと思って来てみる。 とびきり好きな朝食バフェがあった店。 好きだったなぁ。朝昼夜と違った趣向のバフェが用意されてて二人でよくきた。特に朝食は、どうだろう…、100回以上一緒にきたはず。 さすがに今はバフェじゃなくメニューを選んでテーブルサービス。 実はずっと座ってみたいテーブルがあった。螺旋階段や炎のオブジェ。吹き抜けの高い天井の真下にあって、この店が一番この店らしく見える、けれどバフェから一番遠いテーブルを今日はもらってのんびりと朝。

ステーキがステーキらしくある場所

いきなりステーキが苦手だった彼が、ステーキを食べるならここ…、って決めていたのが「チャコあめみや」。 千駄ヶ谷の古いビルの地下一階。 昼もなお薄暗く、穴蔵のような造りの店で夜はろうそくの灯りがゆらゆら、漆喰の壁に影を移して食欲誘う。 ステーキっていうのはね、こういうムードのところで食べてあげなくちゃ申し訳ないゴチソウなんだ…、と、ここに来るときはいい服に着替えてた。 大きな暖炉に炭をおこしてそこで焼くのです。 だから忙しくなると炭の煙と肉の脂が飛散してお店の空気が煙ってい

関西出汁で食べるそばもよし…。

かのやでそば。 セルフサービスのそば、うどんの店。サービスが特別いいわけでもなく、びっくりするほど安いわけでもないのにいつもにぎわう人気の気軽なお店。 お店がいつもピカピカしてる。 厨房の調理器やステンレスの壁やダクトは磨きこまれて、カウンターもいつもピカピカ。 割り箸が竹筒の中にぎっしり詰め込まれているのだけれど、いつもキチンと補充されてる。しかも前からあった割り箸は取りやすいっrよう真ん中に配し、取り出しやすいようつまみ上げてる。 こういう細かなところが、見えるdえ

メインディッシュはフレンチフライ

新宿三丁目のブルックリンパーラーがボクを呼ぶ。 新宿にあって渋谷のような大箱のカフェ。果たして「渋谷のような」というフレーズが、褒め言葉なのかそうじゃないのかは微妙なところ。 中身がなくて格好ばかりの空虚な感じ…、それが渋谷のようなの意味だったりすることもあるけれど、ここの渋谷的は「カジュアルですべての人に博愛主義的自由な空気が流れてる」の意味。 そのフレーズって、もしかしたらここの近所の新宿二丁目のかつてのムードだったかもなぁ…。だとするならばこの場所にそういうお店がで

歳をとるとあんこがおいしくなっちゃうのね、ミニ3つ!

新宿の小田急ハルクの一階に喫茶店が2軒、並んで出店してる。 ひとつは「ピース」って名前のコーヒー喫茶。お店のロゴは煙草のピースの鳩のマークそのままで、かつては煙草天国だった。 今ではご多分に漏れず全席禁煙になっちゃって、それでもマークは鳩模様。 その隣りにあるのが「時屋」っていう甘味喫茶。 どらやきがおいしいというのでも有名で、今の季節はかき氷の品揃えも充実してる。 お店の中は普通の喫茶店って感じ。今日は女性だけでやっていてひとテーブルおきに座ってね…、って張り紙があるも

同じフカヒレあんかけなのに…。

昼、天厨菜館。 新宿の高島屋の最上階。贅沢な飲食店が並ぶフロアの1店舗。 わざわざ窓を小さく作る。西新宿の超高層ビル街に面した側に、スリットみたいな細い窓。しかも目線をさけて椅子に座ると肩辺りまでが開口部になる窓を作って光を取り込む。 壁は明るい黄色に塗られて、だからお店の中が黄金色に輝くようになっている。 明るい光で満たされた明るい箱。背筋が伸びるいい空間。 広東料理の名店です。広東料理の花形と言えば、フカヒレとアワビ。香港なんかにいくとそれぞれの専門店があったりする

飾らぬ味付けのアメリカ料理は旨いネ!

新宿駅の新南口。新宿駅ではあるけれど、住所としては渋谷区代々木。 そのせいか新宿的なこなれた店より、渋谷的なるおしゃれで尖った店が多く集まるエリア。バスターミナルを中心にニュウマンなるオシャレ女子をターゲットにした商業施設が入った箱が、未来な感じのエリアでもある。 朝早くからやってるお店がたくさんあった。 週末なんて飲食店はほぼ24時間営業みたいな感じだったけど、今ほとんどの店は朝と深夜の営業休止。 さみしいエリアになっちゃった。 ただ例外があって2階建ての小さな箱の1階が

最後の晩餐の有力候補

銀座アスターの新宿賓館。 新宿伊勢丹の向かい側のビルの中。かつて地下に映画館の入ったビルの地上部分を全部使って営業してた。 盆暮れの会社の打ち上げに決まって使っていた店だったのだけど、元気が過ぎた若い人たちが暴れて店の一部を壊し、出禁になった店でもあった。それでちょっとなつかしい。 ビルが建て変わって立派になって、のびのびとした上等な店に様変わり。大きな窓から伊勢丹を見下ろす感じもまたおゴチソウ。その窓際のテーブルもらってまず中国茶。プーアル茶をポットでもらって昼のお腹

うざくにうな丼、肝焼き、白焼き、肝吸いつけて土用の丑のフルコース

今日は土用の丑の日です。 今年はすでに鰻を沢山食べている。先週も渋谷で肝焼き丼を食べたばかりで、でもやっぱり土用の丑には鰻を食べたい。 それで新宿南口にある「登亭」にやってくる。 新宿で一番オキニイリの鰻屋さんだった「双葉」が閉店してしまってから、代わりに重宝していたお店。たしか去年の土用の丑の日にもここで鰻を食べたんじゃなかったかなぁ…。 一階がテイクアウトの売り場で二階が客席。そうそう、昔はテイクアウトじゃなくて「お土産もの」と読んでいたりした。そっち方がなんだか上等、

生クリームが浮かぶアイスカフェオレ

新宿駅の西口側。地下食堂街の一角にある「珈琲館亜麻亜亭」にてちょっとお茶。 駅の改札口の前にある。 だからお店の前をひっきりなしに人が通っていくのだけれど、お店の中は嘘のようにいつも静かでホッとする。 重たいドア。ちょっと入りにくい印象の外観。 しかもお店の名前が「亜麻亜亭」と昔な感じで知らない人には入りづらい。 まるで結界が張られたようで知ってる人が来てくれればいいだよ…、ってメッセージが発信されてる。昔の喫茶店にはこういう「入りにくさ」を特徴にしたお店が結構あったもの