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ステーキがステーキらしくある場所

いきなりステーキが苦手だった彼が、ステーキを食べるならここ…、って決めていたのが「チャコあめみや」。

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千駄ヶ谷の古いビルの地下一階。
昼もなお薄暗く、穴蔵のような造りの店で夜はろうそくの灯りがゆらゆら、漆喰の壁に影を移して食欲誘う。

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ステーキっていうのはね、こういうムードのところで食べてあげなくちゃ申し訳ないゴチソウなんだ…、と、ここに来るときはいい服に着替えてた。
大きな暖炉に炭をおこしてそこで焼くのです。
だから忙しくなると炭の煙と肉の脂が飛散してお店の空気が煙っていく。当然、服に匂いがついてしまうんだけど、おいしいステーキを食べた余韻だからいいんだって言っていた。

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夜は塊肉を焼いてみんなでとりわけ食べるというのがここのスタイルで、二人で1キロなんてペロっと食べてた。なつかしい。昼は一人前ずつ。ハンバーグもあったりして近所の会社のおじさんたちがつれだち次々やってくる。

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サーロインステーキを300gというのがいつもの注文でした。
脂をキレイに削ぎ落として、筋もとりさった正真正銘300gの上等な肉。表面をこんがり焼き上げ、ミディアムレアでやってくる。ちなみに焼き加減を聞くなんて無粋なことはせず、それぞれの肉にあった焼き加減で仕上げてくれる。鋳物のお皿を蓄熱させてずっと熱々。
塩がしっかり施されていて、ソースがなくとも十分旨い。そこに胡椒をたっぷり、タバスコ少々、それに醤油で風味をつけるのがいつもの食べ方。スイートコンにキャロットグラッセ、いんげん豆。ベイクドポテトとどれも上等。

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パリパリに冷えた野菜のサラダにサウザンアイランドドレッシング。

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食後にたっぷりミルクを注いだコーヒー飲んでお腹を叩いて店を出る。おいしかったよ…、おゴチソウ。


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