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解説記事:SF/ホラー/ファンタジー

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記事一覧

ロボットの系譜

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2000年に、DCカードの会員向け雑誌《The Card》(現在は《GRAN》というらしい)に書いたもの。一般向けに、SFに登場する「ロボット」とは何かを説明しているため、SFファンなら誰でも知ってる初歩的な話を、一から説明しております(汗)。

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「トゥモロー・ワールド」パンフ用原稿

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2006年、映画「トゥモロー・ワールド」のパンフレットに書いた原稿。原作小説との違いに着目しつつ、映画の魅力を説いたもの。この映画にも驚かされましたが、次に撮ったのが「ゼロ・グラヴィティ」ですからね。アルフォンソ・キュアロン監督恐るべし。

『ネガと

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シェアードワールド小説とは何か

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2004年、今は亡き《SF-Japan》の特集解説として書いたもの。アメリカにおける一時期のなんでもかんでもシェアードワールド化の波はさすがにひいたものの、今でもペリー・ローダンは快調に巻を重ねているし、グイン・サーガも正篇を複数の作家が引き継いだし

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小松左京の10冊

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2011年、『本の雑誌』のリレー連載「※※の10冊」の依頼が回ってきたときに書いたもの。当初は、大ファンである山田さんの著作で「山田正紀の10冊」でいきます、と担当編集の人に言っていたのだが、小松さんの訃報を見た瞬間、今はこれを書くしかない、と決心、

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小松左京のノンフィクション

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 2011年、河出書房新社から小松さん追悼として出版された『小松左京---日本・未来・文学、そしてSF』に書いた原稿。
 この時期、徳間書店からも『完全読本 さよなら小松左京』も出版され、双方から依頼されて小松さんのノンフィクション作品につ

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スター・トレックとアメリカの半世紀

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 昨年、『PEN+』誌のスタトレ特集のために書いたもの。

 実は、スタトレに関しては長年のファンであるだけでなく、『S-Fマガジン』を初めとする各種雑誌の記事や、早川書房版翻訳小説の巻末解説などで、大量に原稿を書いてきていて、アメコミと並

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ミリタリーSF略史

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 2011年、早川書房の『SFマガジン』に書いたもの。
 ちなみに、最近のミリタリーSFの中で私の個人的なお勧めは、21世紀版『宇宙の戦士』っぽいロバート・ブートナーの『孤児たちの軍隊』シリーズです。

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考える機械 ~人工知能研究とロボットSFの変遷~

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 2001年、早川書房の『SFマガジン』に書いたもの。
 一応、関大工学部の修士時代と、NTTデータ勤務7年間のうち2年ほど、人工知能の研究をしていたので、(なんちゃってエンジニアだったんで偉そうなことは言えないのですが)、研究分野を概観で

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優しいリアリスト、川端裕人

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 2006年、早川書房の『SFマガジン』に書いたもの。
 実は、私は川端さんとは遠い親戚(確か「はとこ=又従兄弟」くらいの親等)にあたるのですが、ある時(たぶん2004年頃?)、川端さんから突然ツイッターか何かで「実は、僕たち、親戚ではない

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和製スペース・オペラ〈銀河乞食軍団〉の魅力

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 2009年、〈銀河乞食軍団〉の新装版刊行に合わせて、『SFマガジン』に書いたもの。
 その作者であり、『キャプテン・フューチャー』を初めとするスペオペ紹介&翻訳の第一人者であり、日本SF界の長老の一人であった野田昌宏さんは、私にとっては子

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栗本薫 経歴と作品

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 2009年、『SFマガジン』の栗本薫追悼特集のために書いたモノ。
 あまりにも早い、若すぎる死に、呆然としつつも、栗本さんの膨大な著作リストを目の前に、いかに規定枚数内できちんと紹介するか、頭を悩ませながら書いたのを覚えています。

 実

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アン・マキャフリイに捧げる三つの小文

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 2012年に亡くなった往年の人気作家、アン・マキャフリイについて書いた原稿を三つ(2013年のものと1995年のもの)掘り出してきたので、まとめてアップすることにしました。

 マキャフリイは、パーンの竜騎士シリーズがヒットして以来、アメ

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科学者作家列伝

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 1999年、『SFマガジン』に書いたモノ。
 科学者とSF作家というのは、当たり前だが、それぞれに違う才能が必要で、その二つを共に持ちあわせている人というと、そんなに多くはいないのだなあ、というのが、月並みではあるが、最近しみじみと思った

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「日本沈没」(2006)パンフ原稿

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 2006年、リメイク版のパンフレットに書いたもの。
 主に、原作、最初の映画版、テレビドラマ版、そしてリメイク映画版、それぞれ展開やエンディングが違うというところを解説しています。テレビドラマ版の最終回、最後のカットがけっこう衝撃的な幕切

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