見出し画像

これからの未来は、ますます変化に弱い社会になっていく

46億年前に地球が生まれて、やがて水が存在するようになり、生命が誕生し、2足歩行をするようになって、狩りをして、言語を扱うようになり、火で調理するようになって、保存技術が発達し、、というその小さな積み重ねを繰り返した結果、今では誰しもが家や電気・ガス・水道というインフラ、そしてスマホから情報をキャッチできるようになった。生活の余裕が生まれるとそのうち思想も生まれた。戦争や差別が生まれ、結婚観、食生活、性別も多様化してきている。これからもますます増えるだろう。そして、若いうちに培った価値観は高齢になってからも残ることが多い。現在の30歳の価値観は、70年後の100歳で寿命が来るまで残る。この世ですでに定着している文化は70年間は細々と残っていくということだ。

何が言いたいかというと、とにかく、この地球というフィールドは時間が経つにつれて どんどんカオスになっていくルールに設計されている、ということである。

会社で考えてみよう。2, 3人だったころには平和だったものも、従業員が増えていくにつれ、事業の拡大でビジネスモデルは複雑になり、人間関係の亀裂や派閥ができたりしていくだろう。しかし会社であれば、リーダーがある程度の指針を示すことで全体の方向性を制御することはできる。それでも変化を起こすのはかなりのパワーを要する。一度 上げた給料は下げられないし、一度 出発したプロジェクトはなかなか中止できない。無理やり方向転換すると辞めていく従業員も増える。

会社ですらこうなのだ。国なんてもっと難しい。破綻することがわかっていても、いちど作った年金制度を急に廃止することはできないし、終身雇用制度の価値観もなくならない。いちど出来上がった思想や物体はなかなか壊れない。しかしながら生まれるものはたくさんある。だから価値観はますます細かく分類されていく。それはどういうことを意味するか? どの方向に進んでも必ずそれなりの弊害が出てくるということだ。
先日、公務員が仕事中にアイスを食べていた、ということで非難されるニュースを見かけた。手作りの銃や爆弾も各個人が作れるようになって犯罪の手口も多様化した。このようなことがこれからも進んでいく。そうすると保守的になるしかなくなり、チャレンジングなことがやりづらくなる。ますます変化に弱い社会となっていく。この流れは逆には進まない。仕方ないことだけど、それが自然現象なのだからどうしようもない。だから個人的には、どうしようもないこともわかったうえで、自分だけは飲まれないようにしようという姿勢をそろそろ始めるのがいいんじゃないかと思う。

というのも、21世紀の一大ニュースとなった世界的ウイルス騒動が尾をひいている。ウイルスは生き残るためにさまざまな変貌を遂げて人間を介して広がっていく。一度出来上がったものは壊れない、カオスになっていく例のひとつだ。
2022年現在で有力な発生源と言われる説は、コウモリ由来のウイルスが、中国武漢市の卸売市場で販売していた野生動物を介してヒトに伝わったと言われている。なにかしらの条件がタイミングよく揃って歯車が噛み合ったときに、このような大事件のトリガーが発動する。じゃあ人がその野生生物を食材として扱わなければ止められただろうか、それともその野生生物がコウモリと接触しなければ止められただろうか、卸売市場がそもそもなければ止められたのだろうか。1万年に1度とかしか起きないけど、いつか必ず起こるシナリオが、たまたま現代に発動した。そう考えるのが自然だ。そしてこのトリガーはいたるところに存在している。今日もどこかで何かしらのトリガーが引かれる一歩手前かもしれない。1時間後、大きなトリガー引かれるかもしれない。引かれないかもしれない。世の中は思った以上に複雑なメソッドの組み合わせでできている。本当にほんとうに、「奇跡」「偶然」というブロックが積み重なったてっぺんに今この瞬間の社会が広がっている。ブロックが高くなればなるほど、不安だ。また、崩れることを恐れるようになる。

恐れや不安を抱えながら生きていくというのは、なかなか辛いことだと思う。しかし新しい変化や問題は、世界の人口が増える限り、人間の活動が止まらない限り、これからますます相乗的に増えていくことが予想される。それが通常運転だということを察することができれば、これからの よりいっそうカオスな時代に飲まれなくなる。
「例外」に対して過度に恐れることから そろそろ降りよう。いつでもどんな時代でも100パーセント、過去に一度も起きなかったことが起きる。
そして頭の中のリソースを、神様しか変えられない地球のルールに縛られず、遠いところにいる見ず知らずの他人の心配になんかに使わず、だいじなだいじな自分の今できることに集中しようぜ! と思う今日このごろでした。

プログラミング入門サイト「プロメモ」 https://26gram.com/ をつくっています!