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【最後にちょっとだけサービス論】関西に甲類焼酎文化って根付いてないんよねぇ。酎ハイ・サワーの文化の違い。

お店のメニューで「酎ハイ・サワー」のジャンルがある。
お酒を炭酸で割ったものやね。

これって、関西と関東(中部地方も)でベースとなるお酒が違うんよね。
※九州、四国、中国地方は知らんなぁ(笑)

・関西はウォッカベース(ちょっと甘味がある)
・関東は甲類焼酎ベース(無味無臭)


プレーンサワーやプレーン酎ハイって、注文すると、関西では、ほんのり甘くて、関東はドライなんよね。

満太郎が取引しているアサヒビールさんでも、樽から出てくる酎ハイ•サワー。2種類あるんやで。

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左の青が関西、右のオレンジが関東やね。


甲類焼酎のメジャーブランド。「キンミヤ焼酎」。

ホッピーとかに使われるよね。

そもそも関西にホッピー文化は無し。

十三で昼から呑んでるおっちゃんを捕まえても「ホッピー?中、外ってなんなん?知らんわ。ええから大ビンなんぼやねん」って感じの人が多いんやで。

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満太郎を始める前。色々勉強しているとき。
なかでも、東京の飲食店巡りをしているとき、キンミヤ焼酎を見て、酒場っぽくてカッコいいなぁと思った。

満太郎オープン当初はキンミヤ焼酎の炭酸割を「いつものサワー」ってしていた。ウォッカベースの酎ハイは置かなかった。

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けど、、、

結局、関西人には受けなくて、結局、ウォッカベースの樽サワーを置いた。

関西人にとっては、甲類焼酎ベースは「いつもの」では無かったんよね。

今では、甲類焼酎ベース(キンミヤorタカラ)とウォッカベースの2本立てやね。

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  • 右上と真ん中の違いやね。

    店主の想いだけではあかん。
    ドストライクのド定番商品を置くことも大切。

    わかりやすさは大切。

    ポテトフライも一緒。
    酒場にポテトフライ置いたら負け!と思っていたけれど、ポテトフライは皆大好き。今では置いてるもんな。
    それと一緒やな(笑)


    そんなことを踏まえて、最後に少しだけ接客サービス論。

    この前、僕が現場で入っている時、カウンターのお一人様。
    標準語を話す出張族のお客さんが来店。プレーンサワーって注文された。

    注文を受けた僕は「関東から来られたんですか?ほな、キンミヤベースの炭酸割で用意しましょうか?関西のプレーンサワーはウォッカベースで甘いんで・・・」と提案。

    お客さんは「キンミヤあるですね!うれしいです!!」と僕の対応を喜んでくれました。

    勉強していることって、無駄じゃないよね。

    知っていることをアウトプット。

    プレーンサワーと注文されたら、いつもの酎ハイを注ぐの、間違っていないマニュアルやけどね。

    こういうことでお客さんに喜んでもらえるから、現場は面白い。

    マニュアル化できない部分。

    多店舗展開を続けていったら、マニュアルが今よりも大切になるから、こういう文化の継承が難しくなるんよね。

    けど、こういうところが当たり前にできたら、、、強いよね~。

    個店にはマニュアルがない。だからこそ!の強みがある。

    個店以上、チェーン店未満。
    満太郎らしさ、を保てる、そんな適正店舗数を探しつつ、、、やね。


    出店するのは簡単。

    出店することを目的化すれば、1年で10店舗拡大は出来るやろうなぁ。

    それらの店がずっと地域に根差す、長く続く店になるかどうかは知らんけれど、、、。

    拡大か?

    現状の規模を維持するか?

    経営者として日々、インプットして、選択肢を吟味しているところやね。

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