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#15 趣味か仕事か

こんにちは。sacaikumiです。

この「考える」マガジンは、私が関心を持ったトピックを幅広いテーマで自由に書いていく予定で作りました。今回は、趣味を仕事にするか、切り分けるかについて考えてみました。

私の趣味は色々あります。

映画を観ること、歌うこと、料理をすること、運動すること、本を読むこと、文章を書くこと、洋服を見ること、美術作品を見ること、陶芸品を集めることなど。

無趣味な大人が多い日本ではわりと多くの趣味を持っている方です。でも、このなかのどれかを仕事にしたいかというと微妙なところです。もし、好きが高じてお小遣い稼ぎくらいになればラッキーと思うけど、がっつり仕事にする覚悟を持つことにはやや否定的。

ちなみに私の現在の本職は、デザイン、コーディング、アートディレクションです。厳密にいうとデザインは私にとって最初から趣味ではなかったし、今も趣味ではないです。好きなことを仕事にしたという点では趣味にしうる要素も含んでいますが、最初から一貫して仕事。

世の中には趣味が高じて本職になったという人も一定数居るし、趣味は趣味のままがいいと言う人も同じくらい居ます。

どっちが正解とかはないけど、私自身は意外と後者です。

私が後者、つまり、趣味を仕事にしたくないと思う理由は、デザインを仕事としてワークさせる中で経験した苦労を、趣味にするほど好きなことでもう一周やるなんて辛過ぎるから。

例えば私は歌うのが好きでしょっちゅうカラオケに行くけど、たまに自分の歌声を録音して聴くとかなりゲンナリします。当然っちゃ当然だけど、何万人も魅了する奇跡の歌声には程遠い一般人の歌唱レベルだから。これをプロのレベルまでお金、時間、労力を割いて能力を上げて、その後必要に応じてプライドをも捨ててプロモーションするか、あるいは趣味と割り切って呑気に下手くそな歌をも愛し楽しみ続けるかだったら、趣味で十分だなって思うわけです。

私の性格上、仕事にするなら徹底したいし、趣味なら趣味で割り切って甘い蜜だけ吸っていたい。

それから、仕事にするために付けた色んな知識や技術は無防備に楽しむ余白をなくしちゃうから勿体無いとも思います。(付けたから出来る高度な楽しみ方もあるけれど、それは無防備ではないのかなと)

デザインされたものを見る時、私は分析レーダーのように隅々まで色んな角度から見る癖がついてしまっています。ちゃんと機能しているか、学べる要素はあるか、自分ならどうしただろうか、つい考えてしまうのです。この癖、技術職の方なら頷いてくれる人が多いのではないでしょうか。

これと同じことを例えば映画でやったら、今みたいな映画の見方(すごく自分本位で感情的で時に極端な楽しみ方)はもうできなくなってしまうと思うんです。

仕事となると常に責任と対価が伴うため、向き合い方が戦闘モードになります。私だけかな。

好きなことを仕事(つまりは一定以上のお金)にしたいと希望して、それをかなえられるかどうかの要は、そのレベルで責任を負う覚悟を持てるかだと思う今日この頃です。

人よりほんのちょっと上手なレベルでゆるりと行動してたら、気付いたら才能を認められてお仕事になってお金入ってきてラッキー!なんていう夢のようなエピソードなんて無くて、一見華やかな仕事をしている人たちは皆、裏でめちゃくちゃ努力をているのだろうと思い巡らせて敬意を抱くようになれたことが、私が好きなことを仕事にした副産物かもしれません。

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