心が悲鳴を上げたときに出来ること
こんにちは。sacaikumiです。
この「考える」マガジンでは、私が関心を持ったトピックを幅広いテーマで自由に書いています。
今回は心について。
心。
…それは、とても難しいトピックです。
身体と同じように誰もが持っていて、一人一人に相応しい形がありながら、目には見えないもの。
自分の心が今、どんな状況にあるか?と聞かれて、すぐに正確に回答出来る人は沢山はいないように感じます。
身体だったら結構簡単に回答出来ますよね。
自分の心を知る、というのは、身体と違って私自身が集中してアクセスしにいかないと分からない上に、しばらく目を離すと、とたんにぐにゃりと形を変えてしまうものです。
この自粛期間、これまでの生活で抱えていた精神的ストレスから解放された人、逆に不安や寂しさをうまく消化出来なくて困っている人、SNSに疲れてしまった人、十人十色の心の変化があると思います。いや、何もコロナに関係なく、私たちの心は日々を取り巻く状況に合わせて、喜怒哀楽を生み出しています。
身体の健康維持方法は昔からテレビやネットニュースなど、どこもかしこもメソッドで溢れているのに、それと比べて心の健康維持方法というのは少ないように感じます。
でも、実際には、心は身体と同じくらい大切な私たち自身です。
今日は、私の経験と本で集めた知識から、心が悲鳴を上げた時に行なっていることをいくつか共有させて戴きます。
① 感情の元を辿る
身体の形が変化する時に食生活や運動習慣が作用しているのと同じように、心の形が変化するときも何かしらの作用が起こっています。
好きな人から気遣いのメールが届いて嬉しかった
久しぶりに友達と話して楽しかった
こんなふうに因果関係がシンプルな時は良いのですが
……なぜか分からないけど、今日いちにち凄くざわざわして、何も集中出来てない…どうしよう…
みたいな日もありませんか?
ご飯を食べる時、頭の中がどこかに飛んでいってて、気付いたら全部食べ終わっていること、ありませんか?
こういう時も原因がないようで、実はちゃんとあなたの心を震わせている原因があります。
その感情が何処から来ているか、探してあげると楽になれます。
私は、自分の感情探しには紙のノートを使っています。
どうしてざわざわするの?
いつからざわざわするの?
どういう行動をしたらざわざわを乗り越えられる?
矢印で心のステップを繋いでいくと、ざわざわした原因が浮き彫りになり、頭の中が整理されて、その感情から自分を解放してあげられます。
豆知識◎
プレッシャーがかかるテストやプレゼンテーションなどの本番前にもその時の不安な気持ちを全部紙に書き出してしまうと、不安な気持ちが整理された状況で本番を迎えられてより良いパフォーマンスになるんだそう。
② 心を「いま」に戻す
私たちの身体は常に「いま」にしか居られないですよね。でも、意外と、心を「いま」に留まらせ続けることは難しいものです。
例えば、以下のような状況。
食事中に考える…
(あ、明日家賃振り込まなくちゃ…)
お風呂の中で考える…
(さっき彼氏に言われたあの言葉むかつく〜!)
このふたつ、どちらも心が「いま」から離れて未来や過去に飛んでいってしまっているのが分かりますか?
もし、今に集中出来ていたら…
食事中には…
今日のサンマは美味しいなあ!
お風呂の中では…
足に疲れを感じるからしっかりマッサージしてあげようかな!
こんなふうに、今目の前にある自分と自分を取り巻く環境から多くのことを発見出来るはずです。この状態は「マインドフルネス」と呼ばれています。
忙しくなればなるほど「いま」に心を留めることが難しくなります。
いま、あなたの目の前には誰が居ますか?
美味しいご飯、飲み物がありますか?
初夏の優しい香りがしますか?
どんな音が聞こえますか?
何でもいい、ささやかな幸せをくれるのはいつも「いま」なのです。
③ 瞑想する
心が時空をワープしている状況から「いま」に戻すのに有効な手段として、瞑想もおすすめです。
ただでさえ心がザワザワしているのに、気を紛らわすのに最高のアイテム、こと携帯を手放して目を瞑って何もしないなんて、考えただけで辛すぎる!
って思う方もいると思いますが…
私たち、知らず知らず呼吸が結構浅くなってしまっているんです。なので、まずは瞑想することで呼吸を正しく整えると、身体が安定し、身体が安定すると、心を元の位置に戻しやすくなります。ヨガが良い理由のひとつもそこにあるのかな〜なんて考えています。
瞑想に慣れるまで、目を瞑っている時間に様々な考えが頭の中を通り過ぎて不愉快な思いをする時間になってしまうこともあるかもしれません。私自身もまだ瞑想は手探り中なので、はじめの集中状態に入り切るまでの時間で、現実世界で具体的に気になっていることに思いを巡らせてしまうこともしばしば。
また、瞑想方法としてはYouTubeにたくさん誘導用の動画が上がっているので、それらを活用しながら、はじめは短い時間から試してみるのがおすすめです。
今読んでいる本に、心の骨と腱はマインドフルネスと気づきと書いてありました。マインドフルネスは心の強さ、気づきは柔軟性のことです。
心を「いま」に置いて、いま自分が感じることに「気づく」習慣が、私たちの心をビルドアップしてくれるということです。
◇◇◇
今回の記事では、心がザワザワしたとき、悲鳴を上げた時に自宅で簡単に、具体的に出来る対応策を紹介させていただきました。
でも、心の形は身体の形と同様に十人十色です。心地良いことも、つらいと感じるきっかけも人それぞれで、簡単に比べられるものではありません。それに加えて生活にかかるストレスの度合いや内容によっても変わってくると思います。だから、私が書いたことが正解にはならない人もいるでしょう。それで良いと思います。
私自身もまだまだ自分の心と向き合うことに関して手探りではありますが、今後の未来を生きていく上で、もっともっと心にヘルシーな暮らしをしていこう!というムーブメントがもっと広まっていったらいいなと思って、ここ一年くらいの心を安定させるための習慣について書いてみました。
また、今回は心に傷を負っていない方を対象に書きました。なので、周りの人に頼るという解決策を入れておりません。心に傷を負っていると感じる方、目を瞑って心が張り裂けてしまいそうな方。ひとりで抱え込まずにSOSを発信してくださいね。私たち、人間の一番の強みは支え合えるところにあります。
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