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#01 誰が、誰を口説くか

採用コミュニケーションの面白さは、応募者の数だけで勝ち負けが決まらないところ。誰が、誰に、何を、どう伝えて、最終的な1社に選んでもらうかというコミュニケーションなので、どんな有名大手企業でも求める1人を口説き損ねて、中小企業相手に悔しい思いをすることもあるのです。でも、採用コミュニケーションがお付き合いの告白だと思えば、当然ですよね。学生時代だって、全員がクラスの人気者にほれてたわけじゃないでしょ。そりゃ、カッコよくて、成績が優秀で、スポーツもできたら、たくさんの人からモテるとは思うけれど、さえない男子がアニメの趣味が合ったからという理由でクラスのマドンナと付き合う可能性だってある。採用コミュニケーションはどこまでいっても、マッチングなんです。

ぜひ、企業の採用担当の皆さんも、自分たちの会社がどんな風に見られていて、どんな学生を本気で口説きたくて、その人に選んでもらうためには自分たちのどういった魅力を、どんな風にアピールしたらいいか考えてみてください。場合によっては、わざと通常の学生の目にふれないような場所に、意地悪なくらい難解なラブレターを置いて、相手の負けず嫌い魂に火をつけたほうがうまくいくかもしれませんよ。そして、そうした採用コミュニケーションを得意としてたのが創業間もない頃のGoogleだったという伝説もありす(本人たちは肯定も否定もしないので逸話だけ広まってます)。

ま、興味があれば、Googleで検索してみてください。あ、最後はGoogleの宣伝になってしまった。

そんなつもりじゃ、なかったのに。

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北 道高  コピーライター/クリエイティブ・ディレクター

仲間づくり、ファンづくりのためのクリエイティブを手がける株式会社Fan club代表。受賞歴はTCC新人賞、日本BtoB賞他。宣伝会議コピーライター養成講座求人広告クラスを担当。マンガ「愛すべきホロヨイたち」原作者、飲み会幹事を得意とする夜の作戦会議好き。


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