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小説感想

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#一次創作

カクヨムで「藪の中賞」を募集した結果&忌憚のない意見。

カクヨムで「藪の中賞」を募集した結果&忌憚のない意見。

 カクヨムの自主企画で「藪の中賞」を開催してみた。

【募集要項】
「芥川龍之介の『藪の中』のような小説」を読みたくて探しています。
・「藪の中みたいな小説」とは。
関係者の言うことが食い違うなどして、真相がわからないこと。
「未解決事件」がイメージとして近い。
【条件】
ジャンルはホラーかミステリー(ジャンルが違う作品は削除します)
5万文字以内くらいで(こちらは目安なので長くても参加可とします

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「『腕が一本増えた物語』を書くとしたら、『腕が一本増えた原因』を書いてはいけない」というレイモンド・チャンドラーの言葉に衝撃を受けた。

「『腕が一本増えた物語』を書くとしたら、『腕が一本増えた原因』を書いてはいけない」というレイモンド・チャンドラーの言葉に衝撃を受けた。

 先日、書いた「藪の中」のオマージュ「洞窟の中」について、「凄く怖かった」と言ってもらえた。嬉しい。
「藪の中≒未解決事件っぽいブラックボックス的な創作」が大好きなので、「この作品が面白かった」「書いたぞ」という人がいたら良かったら教えてください。

※自分のオススメ。↓

 閑話休題。

 ずっと前にも、何作か小説を書いてみたことがある。
 だがその時は人に読んでもらう以前に、自分で読んでも「面

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カクヨムで見つけた凄い作品の感想の続き&「凄い創作」とは何なのか。

カクヨムで見つけた凄い作品の感想の続き&「凄い創作」とは何なのか。

この記事で紹介した小説「妹売り」について、「他の人の感想を読みたい」と書いたら感想をもらえた。(ありがとうございます~)

「妹売り」について自分が感じたことがよりクリアになったので、それを踏まえて感想をもう一度書きたい。

最初に、なぜ感想の第一声が「面白い」ではなく「凄い」になったかと言うと、自分は「妹売り」に対して面白い(とも書いたが)よりも、圧倒的に「凄い」という感覚が先行している。
正確

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