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制作’23「朧」

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コレクターさんからの写真/金の龍「朧」

コレクターさんからの写真/金の龍「朧」

 先日発送した龍を描いた作品、ご勤務先で飾っていただいているお写真を頂きました。

 飾ってらっしゃる作品の写真はとても嬉しい。ありがとうございます。

金の龍の作品、完成。

金の龍の作品、完成。

 リクエスト制作の金の龍、ついに完成しました。
 「朧」というタイトルには、見た事のない幻想的な何か、という意味と明るい月夜の両方の意味を込めました。
 想像の中に棲むモノを描くことは、とても興味深かった。

 月の光は太陽を反射したもの。見せかけの輝きは、その反射で直接目にすることの出来ない光の存在を闇の中に灯します。それはまるで私たちの想像力そのものです。
 制作を通し、そんな龍と夜の親和性の

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壺を運ぶ玄兎たち。

壺を運ぶ玄兎たち。

 手前の層に着手。削り落としていきます。

 手前の層と中間層がほぼ完成したので、それらを重ねつつ、奥の層を再び削ったり箔を貼ります。更に乾燥後、別の色を塗り重ねます。箔の保護の役割と、わずかに奥から染み出して感じるような隠し味にするため。タブローの下地のようなことを最後にやるところも、ガラス絵独自の工程です。
 やっと全体が見えてきました。重ねるのが楽しみです。

続く

予兆の夜のような。

予兆の夜のような。

ガラス絵制作。

 更に手前の層を描き、バランスを見つつ箔貼りしようと思います。

続く。

黄金の龍

黄金の龍

前回のをひっくり返すと・・・

 ついに黄金の龍が現れました。一旦筆を置き、続きはまたあと。姿を確認してからアトリエを後にし新幹線に飛び乗り新大阪へ。

 到着。なんとなく龍の事が頭に残っていたせいか、こんな装飾に誘われフラフラと魚料理屋へ。

そして明日からの搬入飾り付けです。

龍の絵/削り落とし〜着彩〜箔貼り

龍の絵/削り落とし〜着彩〜箔貼り

 前回に引き続き、龍の鱗を描いていきます。

 着彩。金の鱗(予定)を際立たせるために腹側や細部にはあえて別の色を挿しています。

 箔を貼っていきます。

 箔は、貼ってから形に沿って刷毛で取っていきます。

 そろそろ金龍の本体が現れます。

続く

大気と物体のあわい

大気と物体のあわい

 掻き落としが進む。今回は、あえて最初に龍の輪郭を区切らず、描画しながら様子を見るつもり。
 龍というものの、「生き物」の括りに嵌められない存在感を表現する為です。大気と物体のあわいのような・・・。

 括りを超えたものとは言え、中途半端なものになってはむしろその存在が遠ざかってしまいそうなので、細部はしっかりと掻き出します。
 一度削ると元に戻せず、そこが緊張感があって良い。

続く。 

龍の掻き落とし。

龍の掻き落とし。

前回の続きを進めていきます。

 更に周りを削り落としながら進みます。この時に、龍の内側と外側を行ったり来たり描画しつつ、どんな細部にしようかと考えています。

続く。

龍、描き出し。(掻き出し)

龍、描き出し。(掻き出し)

まずは龍から始めることにしました。

 アスファルトと蜜蝋を溶かしたグランドをアクリル板に塗布します。

 綺麗な半透明。今日は夏を感じる陽気でした。グランドは今回は若干こってり塗りました。

 描き出しもとい掻き出し。ニードルで削っていきます。

続く。

龍、原寸大下絵完成。

龍、原寸大下絵完成。

小さなラフから予定のサイズに引き伸ばし、加筆修正。

 全体像。これも実際のガラス絵の制作に入れば、当然またその中で色々動いていきますが、大まかな進む道は決まりました。

続く。

龍の絵、ラフ画完成。

龍の絵、ラフ画完成。

 リクエストから始める制作。少しずつ進めていきます。
 今回も普段描かない「龍」。絵画のテーマとしては珍しくはないものですが、これまで数えるほどしか描いたことはありませんでした。前回の白蛇もそうでした。
 ありがたいことに再び機会を頂いたので、今回も思い切って絵の中で大きく扱って描いてみます。

 酒壺を玄兎たちが担いで宴に向かう道中を描く予定。行列に加わらず既に一杯始めてる連中もいますが、そこは

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龍の為のドローイング

龍の為のドローイング

 龍をテーマに作品を制作する為にドローイングを行いました。
 東西問わず、様々な動物のいわばコラージュとして表現されてきた絵画の伝統を踏襲しつつ、自分なりの龍を描けるかに挑戦です。

続く。