2020年映画ベスト10を発表します!


こんにちは!はなです。


もう2020年も終わりですね。寂しや~
さて、私は今年も色んな映画に出会って、たくさんの感情を経験させてもらいました!笑 もう見たくない!と思う映画から、これは人生ベストにも入ってくるかもしれない…って映画にも出会えた、私にとってとても映画豊作年だったな~と思います。

今年新しく観た映画の総本数は108本!そのうち新作映画は30本でした。映画好きの人からすると少ないな〜という感じだと思うのですが、去年の私から比べると大きな成長なのです!(昨年度映画鑑賞数は89本、うち新作映画は約10本くらいだったので)
そして自分的に今年は新作結構観たかなと思ったんですが、数えてみると結構少なかったのかショック!コロナで映画館に全く行けなかった期間が数か月あったのと、11.12月が映画モチベが全然上がらなくて2か月で8本くらいしか観なかったからかなあ~。

別に観た本数にすごくこだわっている訳ではないし、本数が多いから良いって思っている訳でもないです。でも、観る数が多ければ多いほど良い映画に出会える確率も高くなりますから、出来るだけたくさんの映画を観たいなあとは思っちゃいますね。

そんなわけで、本日は2020年に公開した映画の中から私なりの年間ベスト10を選んでみたので、さっそく紹介しちゃいたいと思います。これを見てくださった人の映画鑑賞の参考になったり、「分かる~!この映画良かったよね~!」って共感してくれたらいいな!


10位 劇場


意外とベスト10に入ってきました!!想像以上にめちゃくちゃ良かったんだよお~~~これ~~~~
私別にこういう経験あるわけじゃないけど、松岡茉優さん演じる沙希ちゃんにすごく感情移入してしまって、終始苦しかったです。松岡茉優さんってほんとにいい俳優さんですよね。こういうあざとい系?の女の子の役って一歩間違えると言い回しとか声の感じにすごくイライラしてしまったりするんだけど、松岡茉優さんにはそういうの一回も感じたことないなあ…最初の方のちょっと元気がから回ってる感じの沙希ちゃんから、徐々に落ちていく演技が完璧でした。
あと驚いたのが山崎賢人さんね。こんなに有名な人なのに、私この人の演技見るの初だったんですよ!(こういうキラキラ俳優さんが出る系の邦画はあまり観る気になれないひねくれ者なんです…)
でもね、本当に素晴らしかった。役の割に少し容姿に恵まれすぎてるかなって感じはしたけれど、めちゃくちゃ「永田」でした。

時間も136分と長めで、特に大きな出来事が起こるわけでもなく淡々と物語が進んでいくんだけど、全然飽きなかったです。2人でアイドルのライブDVDを観るシーンと、エンドロールの余韻がとっっても好きでした。

9位 ミッドナイトスワン

これ!今年観た中で一番泣いてしまった映画…。映画を観ている間はなんだかグッと画面に集中していて涙は出なかったんですが、映画が終わってエンドロール中、何かがぷつんと切れたように爆泣き!映画館から車に帰る間も歩きながら爆泣き!車に乗ってからもしばらく涙が止まらず…といった感じで、こんな経験は初めてでした。

とにかく辛くてしんどいシーンが多いんですよ。草彅くん演じる凪沙の人生ハードモードすぎるだろみたいな…こんなところ描かなくていいよ、こんなとこまで見せないでよ、と思ってしまうような部分まで見せてくるので、何度か本当に目を背けたくなりました。後半の展開は賛否両論ありますが、正直私もトランスジェンダーの方ってこんなにつらい思いをしなきゃダメなの…?こんなにしんどい展開にする必要ある?とは思ってしまいました。監督の発言も「うーん…」と思うところはあったし。

でもね、草彅君の演技と一果ちゃんの演技が本当に素晴らしかったんです。上映後によくよく考えると「あれはやりすぎじゃない?」と思ってしまうような展開でも、この二人の演技が良すぎたから泣かされてしまった。特に最初の方の一果ちゃんの目。引き込まれた…それゆえのランクインです!でも辛すぎてもう観れないと思います…。

8位 ザ・プロム

監督を務めたのが私が大大大好きな学園ミュージカルコメディー「glee」のライアン・マーフィー監督ということでだいぶ期待して観ましたが、やっぱり私ミュージカル映画好きだなあと思いました。
最後、友達やアリッサのお母さんあんな一瞬でいい人になるかな?とか多少気になるところはあったものの、とにかく出てくる全ての歌が良い。これって本当に凄いことです。ずっとサントラ聴いてしまう。ミュージカル映画って映画単体でも楽しめるし、あとから音楽聞いても楽しめるからもうほんと最高!あーもー!ほんと映画館で観たかったよー!(公開期間短すぎて観れなかったんです泣)

ホテルのスイートをお願いするときにトロフィーで威圧するところとか、携帯の暗証番号がビヨンセの誕生日なところとか、細かい演出も好きでした。笑 あとところどころあるダンスシーンで結構色んな体型の人が踊ってたのも良かったな~(あるシーンでは少しふくよかな黒人の女の子がセンターで踊ってたりね。)

あ~~~私もプロムいきて~~~誰が誘ってくれるんだろうってソワソワしたいし、花束渡されながら「一緒にプロムに行ってくれないか?」って言われたいし、超クールなドレス着て踊りたいー!!!一生の憧れです。

7位 TENET

今年No.1話題作?であったこの映画。私も2回劇場に観に行きました!ちょっと内容が難しすぎて、TENET面白い面白くない論争が巻き起こっていた映画でもありましたが、私は内容はあまり理解できなかったけど面白かった派でした!笑 映像の迫力すげー音楽の重低音ぱねーニールと主人公かっこいー!ってだけで楽しめた!単純なバカ!(でもしっかり内容考察とかもしましたよ)

1回観ただけじゃ絶対理解できないし、映画内での世界観の説明も少ないし、観客にそんなに親切ではない映画だなとは思うけど、これほどまでに「THE・映画体験」をしたなって思える映画も早々ないと思います。映画館で観れてよかった~。

6位 初恋

これ映画館で観れなかったのまじで悔やまれる!!!DVDで観たんですが本当に最高でした。おもろすぎた。1回観てすぐもう一回観た。
とにかくパッションで楽しむタイプの超エンタメ映画なので、どこがどう良いかを説明するのが難しい。笑 とにかく観て!超おもしれーから!

簡単に言うとヤクザの抗争のお話なので、暴力!暴力!暴力!という感じなのですが、出てくるキャラに可愛げがありすぎて残酷なシーンも全然残酷に見えないんですよね。いいぞー!もっとやれー!という気分になってくる。笑 なんといっても染谷将太とベッキーですよ。もうこの二人のことが好きになりすぎて困った…スピンオフ観たいよ~

そして最後のシーン大好き。観たあと「…フウ。」って溜息つきながらクッションに顔をうずめてしまった。初恋......か。主人公の二人にとって、この物語は初恋のお話だったんだ…と思うと余韻がすごいね!
そして窪田君はかーっこいいよね。私全然タイプな顔じゃないんですが、窪田君は出演作見るたびにめちゃかっこいいな…と思ってしまいます。なぜだ。

5位 行き止まりの世界に生まれて

これもめちゃくちゃ良かった。スケボー少年3人を追ったドキュメンタリー映画。初めの爽快なスケートシーンからは想像できないくらい、深いテーマの作品でありました。貧困、虐待、暴力、その連鎖...
3人の中のザックという少年の物語がとても印象的でした。更生したいと思っているのに上手くいかない。うまく現実に向き合いきれない。それは彼が弱いからなんだろうか...
映画の後半で彼が言う、「こんなクソな人生を送っている理由は、俺が最低なクソだからだと思いたくない。でも俺がこんなクソな人生になる選択をしてきたんだ。」みたいなセリフが忘れられません。まともになりたいと誰よりも思ってるのは彼自身なんだよね。

彼らの現実を物語的に脚色したりせず、ただありのままを映している感じが逆に泣けてしまった。心の中のすごくすごーく内面的な部分を見せてくれてありがとう、これによって救われた人がきっと大勢いるよという気持ちでした。

4位 パラサイト~半地下の家族~

やっぱりパラサイトは外せないよね。年始に観たから感動が薄れぎみだったけれど改めて観返してみるとすごいよこの映画....(2021年1月6日に金曜ロードショーでやるみたいなので観てない人いたらぜひ。)

最初はコメディーっぽいタッチなので安心して観ていたらあるシーンから一気にスリリングになっていき、後半はこれってホラー映画だっけ?と思うくらいのトラウマシーンやゾッとする展開の嵐。感情が忙しすぎてジェットコースターに乗ってるみたいでした。退屈する暇が少しも無い。こんな映画観たことなかった!とにかく衝撃を受けました。

そしてこの映画を機に韓国映画にハマり、今年はたくさんの素晴らしい韓国映画に触れることが出来たので、その意味でもとても感謝しています。

3位 カセットテープ・ダイアリーズ


この映画は特にラストが最高でした。かなりの名シーンだと思います。
主人公のジャベドが対峙している「夢を叶えるために家を出たいけれど、お金もなく生活するのが精一杯の家族を残して自分だけ好きなことのために街を出ていいのだろうか」っていうこの問題。すごく難しいですよね。

私はジャベドのように夢のためにという訳ではないけれど、大学入学を機に実家を離れたので、すごく通ずる部分があるなーと思ってしまって。
大学入ってから一人暮らし始めて、自由に出来ることも増えたし楽しいことも沢山あるんだけど、そんな時ふと、なんか自分だけ楽しんじゃってないんかな?家族は寂しくないかな...って残された家族のことを思って胸がギューっとなってしまうことがよくあるんです。

その問題に対してジャベドとジャベドお父さんが出した答えがとても素晴らしくて。
「お前の物語を書け、でも私たちのことも忘れるな」
「僕の夢は家族との間に壁を作らず、自分の願望へ橋をかけること」
自分だけが成功しても意味はない。今の自分がいるのは紛れもなく家族のおかげ。それをきちんと踏まえて、自分の道を進む。忘れずに胸に刻んでおきたいなと思いました。

2位 佐々木、イン、マイマイン


1位にはしなかったんだけど、今年一番心に残って、一番考えさせられたのは間違いなくこの映画でした。

誰が何を抱えてるのか、どんな気持ちでいるかなんて、本当のことは誰もわからないし理解できない。それに寄り添うには、少しでも救ってあげるにはどうしたらいいんだろう...ってぐるぐる考えてしまって、でも永遠に答えは出なくて...観てから1週間くらいはずっと頭から佐々木のことが離れなかったなあ~
私自身も佐々木だった瞬間があったし(裸で踊ったりはしてないけれども)、佐々木みたいな友人がいて自分が悠二だった瞬間もあったから観ててまー辛かったです。でも同時に、自分ではどうしようも出来なくて、苦しくて、考えるのを諦めていたこの感情を、こんなにも解像度高く表現してくれる映画があったのか...!ってすごく感動を覚えた映画でもありました。

私にとってこの映画を観ることは、なんか荒療治のセラピーというか、そういう感じで。どうしても佐々木を通して自分と向き合わなければいけなくなるからすごく辛くなってしまう時間ではあるんだけど、それは同時にすごく大切な時間でもあって、なんだかよくわからない涙が流れてしまう~
でもこの映画を作ってくれて本当にありがとう、救われましたという気持ちです。改めて私は自分の負の部分に寄り添ってくれる映画が好きなんだなと実感しました。もっとたくさんの人に観ていただきたい。観たら確実に何か残ると思います。

1位 ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー


最高!最高!最高!心底この世界で生きたい~~と思いました。
めちゃめちゃコメディー映画なのでもうゲラゲラ笑いながら観たんだけど、誰もが自分には価値があるって分かってて、多様性が認められてて、LGBTQの子たちも当たり前に恋愛してて、容姿を否定する言葉も一切出てこないっていうこの映画の前提が羨ましすぎて、笑いながらも感動して超泣いてました。私もこんなハッピーな世界で生きたい…

観る前は、「ガリ勉で自信なさげな女の子がパーティーで弾けて、自分ってイケてるじゃんって気づく」って映画かと思ってたんですが、実際は、「自分たちは最高だって思ってたガリ勉2人が、もっとあたしたちの魅力をみんなにも分からせれば良かったって高校最後のパーティーに行き、今まで関わってこなかった同級生達と関わっていくことで、遊んでばっかりって思ってた彼らにも色々な事情や素敵な面があって、結果ウチらもみんなもめっちゃ最高じゃん!ってことに気づいていく」っていう最高すぎるお話だったんです。

登場人物みんな生き生きしてて、周りの人たちが他人を否定しないことはもちろん、自分自身も自分を否定しないで自分らしくいられる世界って本当に最高だなと思った映画でした。観た後こんなにハッピーになれる映画は久しぶり。理想すぎる桃源郷を見せてくれてありがとうオリヴィア・ワイルド監督~~!!!

こちらの映画はもうネトフリでも観れますので、観てない人いたらぜひ...!DVDも絶対買う!


以上、私の2020年映画ベスト10でした。


惜しくもランクインしなかった新作映画は....

・オールドガード
・エノーラホームズの事件簿
・マティアスアンドマキシム
・ハスラーズ
・ハーレイクインの華麗なる覚醒
・エレクトリカルパレーズ
かなあ~。
ニューヨークch製作の映画「エレパレ」はテーマが良すぎるし、普通に映画としての出来もめちゃくちゃ良かった。笑
YouTubeで誰でも無料で観れるのでぜひ。

そして旧作で良かったやつは

・来る
・コクソン
・マイプライベートアイダホ
・ブラインドスポッティング
・愛しのアイリーン
・よこがお
・母なる証明
・13th 憲法修正第13条
・きみの鳥はうたえる

かな!

来年も良い出会いがあるといいな〜!映画たくさん観るぞ!
では皆さん、良いお年を〜!



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