サイトウケンジ

トリニティセブンでアニメ化と劇場化を果たした原作者的脚本家。日々楽しいものを求め、やり…

サイトウケンジ

トリニティセブンでアニメ化と劇場化を果たした原作者的脚本家。日々楽しいものを求め、やりたいことをとりあえず自腹でやってみる、を実践するせいでどんなに儲けてもお金はない。

最近の記事

バ美肉のこころが折れた話

サイトウケンジマン(@saitoro193)です! 去年くらいから稼働していたバ美肉系Vtuberの『斎条さいか』は現在休止中です。心がね! 折れたんですよ! というワケで、泣き言は読むの嫌だと思うので 「他のバ美肉さんたちのココが凄い!(えらい!)」 という点を挙げていきます。 ★毎日(定期的)配信えらい!  まずはコレに尽きます。  何事も継続は力なりと言われるように継続してやり続けると力がつくくらい大変というコトです。なので毎日何かを話したりするだけで偉いんです。

    • サイトウケンジがデビューするまで

      たぶん、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーをプレイしたり、大量のゲームブックを読みまくった小学生時代に全てが決まったのでしょう。 「お話っぽいものを書く」が好きで、中学生くらいからはノートに小説を書いて、右下にイラストの枠を作って描いて、驚くべきコトに女子の友達二人に読んでもらったりしておりました。(挙句の果てに書く度に感想用のページまであけて、そこに感想を書きまくってもらうという贅沢) 今思うと、中学生時代のあのパワーは今も見習うべきものですね。 余談ですが一途だっ

      • 【魔族『厄介オタク』にならない三つの大事なこと】

        ※タイトルは受けがよくなるように言っただけで、三つとかじゃないですが、一応最後に三つにまとめました。 ■前提 ☆人間はマウントを取りたい  どんな人間でも自分の優位性を高めたいので、基本誰に対してもマウントを取りたい生き物。  「自分はそんなことないし!」と思ってしまった場合、反論する感で既にマウントを取ろうとしている。 (『自分はその議題とは違う、全く別種の人間である』という特異性アピール(特別な存在)、優位性(自分はそのテーマを超えた凄い人)、で気持ちよくなっている説ま

        • 101's STORY PROJECT

          完全に個人的で、個人により、個人による、個人のための企画。 別名『ハンドレッドワン・ストーリーズ』。 こちらについてを軽くお話します。 まず『自分で自由にできる世界観と作品が欲しい』という、 いかにもクリエイターのエゴらしい想いから生まれたものです。 すべての権利はボク個人にある。 そういった世界観を作って発展させていきたい。 そんな強い想いからスタートしました。 最近、よく耳にするようになった言葉。 「クリエイター・ファースト」 ありがたいことに、そう考えてくださる凄い

        バ美肉のこころが折れた話

          【脚本】さとこい地底伝説

          ※昔書いた『さとこい地底伝説!』の脚本が我ながら割と面白かったので、なんとなく有料公開してみんとてしてみました。 //============= //さとこい地底伝説! //============= //トラック1『地底のフィロソフィスト』 霊夢 「さて、わざわざこんな地底深くにある、  地霊殿まで来てみたわけだけど……」 //SE ゴンゴン、と重い扉を叩く音 霊夢 「たのもーう。さとり、いるー?」 //SE ガチャ、ギーと開く音 さとり 「はい? あ

          有料
          200

          【脚本】さとこい地底伝説

          サイトウケンジ流脚本術 第一章

          第一章 『パクろう!』  よく「面白い企画を作ってきて」とか「面白そうだったら採用するよ」という、それなりの立場を持った人がいます。  たとえば会社の偉い人であったり、編集さんであったり、ゲーム会社のディレクターさんであったりします。  もちろん、彼らは本当のことを言っています。 『彼らの基準で』面白いものを求めているので、意気揚々と「面白いものを作りました!」と持っていくと 「うーん?」  という顔をされるのは世の常です。  かく言う僕の所にもそういった企画で

          サイトウケンジ流脚本術 第一章

          執筆講座用のメモ書き

          ★「(ぼくが)わくわくする企画の作り方」 ・好きなものをパクろう!!!Twitterを見ていたら、元ネタは星新一さんのショートショートにあった、とか。この作品は別の作品そのままなのでパクリであるとか。 『やっと浮かんだ神アイデアは既に他の人がやっていたので使えない』 とか。 そういうのは一旦無視して、とりあえず『パクリでもいいから、大好きなもの、浮かんだ神アイデアを描いてしまう』 それが企画だと思うわけです。 ・もちろん叩かれる!!それはもう、鬼の首をとったようにめ

          執筆講座用のメモ書き

          執筆講座用のメモ書き

          ※いつかやる執筆講座用に最近思ったことなどを書き連ねております。 『会社所属のプログラマーがシナリオライターを「文字なら誰でも書ける」と思って下に見ている』……みたいなTwitter記事があり。 ぼくは…… 1・シナリオライターの立場として「なんだと!」と思った。 2・ライターを仕切る側として「そう言われるのもわかる……」と思った。 みたいに、かまいたちの夜みたいな選択肢が脳内に出たりしました。 以下、選択肢ごとのお話。 ・シナリオライターの立場として「なんだと!」

          執筆講座用のメモ書き

          執筆講座用のメモ書き

          ★チェック時における編集(ディレクター)的視点 弟子の文章をチェックして修正案を提示している時のこと。 「この冒頭の文章は、このシーン的にはいらないんじゃない?」 という提案をしそうになった。 しかし多分「その冒頭」はなんか、少なくとも「こういう方向性がやってみたい」みたいな意図があったはず。 編集的に「このシーンにこの冒頭の文章、邪魔じゃないっスかね?」というのは簡単なんだけど、執筆者した時の彼はなんか狙ったはず。それが思いつきだったり、うっかりだったとしても「なんか表

          執筆講座用のメモ書き

          執筆講座用のメモ書き

          ★ログライン 僕のバイブルでもある『SAVE THE CATの法則』は、弟子たちには買って渡したり自分のを渡したりするほどなのですが。 そこに書いてある『ログライン』というものこそ、やっぱり一番大事だと思っています。 『ログラインとは?』 簡単に言うと一行、二行ちょっとくらいの一文で「その作品の面白さ」を表現できるもの。 キャッチコピーとは違って、どちらかと言えば友達に「この作品どんなの?」と聞かれた時に「こんなヤツ」と答える。そういう類のものです。 これがまた難しい

          執筆講座用のメモ書き

          執筆講座用のメモ書き

          「男もすなる日記といふものを女の私もしてみんとてすなり」 日本を代表する古来の作家が残した、女性視点もの日記の冒頭(のうろ覚え)ですが、こういう「視点を持ってみる」というのが大事だみたいなお話。 小説家、脚本家、原作者、メインライターなんかのキャラを描く人はみんな心の中に複数の人格を持っていたりするんだと僕は思います。キャラが勝手に動くとか、キャラと話してみるとか、そういう独立した動きをする登場人物は概ね作者の人格の可能性ではないかと。 こういう話をすると、我々作家陣を

          執筆講座用のメモ書き

          執筆講座用のメモ書き

          ★初稿完成度について 多くのクリエイターが、なんというか「最初っから物凄いクオリティの高いもの」を作ろうとしている気がした。(自分も含めてだけど) 実際、最初っからいきなり凄い神クオリティというものを作るというのは無理だし、神アイデアなんてすぐには降りて来ない。 なので、最初は敢えて「クソつまらないもの」を書くくらいの殴り書きでいいと思う。 見直しの時に「イキリファン」の目で見直して「こんなつまらないものだったら、俺の方が上手く書けるよ」という意識になればいいかと。 そし

          執筆講座用のメモ書き

          執筆講座用のメモ書き

          ※いずれ小説、ゲーム、漫画原作、脚本などの執筆講座を開く時のためのメモ書きです。 ★得意キャラクター ソーシャルゲーム案件などで大量のキャラクターを執筆してもらったりしていると、めちゃめちゃ上手くて面白いキャラクターと、なんか無理して書いてるな? というのを見つけたのでメモ。(※該当する弟子はネタにしてすまない) ▼キャラクターのマウント力  マウントをとる、マウントをとられる、と言うと悪い言い方だけどキャラクターごとに「この分野は主人公よりも上」「この方面は主人公を

          執筆講座用のメモ書き

          【同人】ウワサのキリコさん・あとがき

          ■サイトウケンジのあとがき (執筆箇所:番外編以外全部)  この度はあとがきに目を通してくださり、誠にありがとうございます。  今回の作品の制作方法として、まずTRPGのシナリオを作成していただき、それをプレイヤー二人が解決するという方式のものをベースとしました。この方法で作成した本作が面白い、続きが見たい、早くちょうだい、などとなりましたらば、この方式でガンガンものを作っていこうと思います。  また、元ネタは『嘘みたいに上手くいくクトゥルフ神話TRPG』ですが、こちらは

          【同人】ウワサのキリコさん・あとがき

          『ウワサのキリコさん』感想レビュー

          おはようございます! トップ画像はラフ段階にあった3パターンのうちひとつです。 さておき、今回は先立って読んでくれた弟子たちに 『今回の同人誌のお話をお届けします。 弟子入りみたいなものをしたせいだと諦めて、僕が嬉しい感想をください。 よしんばダメ出しをしたくなったら「(自分の時に気をつけよう……)」とか「(俺ならこう作るから、やってみたいぜ……)」と内心で思ってください!』 という連絡をしたので、とにかく僕の嬉しい感想をもらいました! とても長文かつ、まさに貰って

          『ウワサのキリコさん』感想レビュー

          C95踊り喰い島 お品書き

          皆さんこんばんは! 本日はお品書きをアップさせていただきます。 ご確認くださいませ!! というわけで、ごく少量ですがタペストリーも作ってみました。 イラスト担当の奈央さんの描いてくださった絵を部屋に飾れます!! このイラストの、太ももに花びらが落ちているのがさりげないフェチを感じさせて大好きです。流石は奈央さん。わかりみが深い。

          C95踊り喰い島 お品書き