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2022年の東北ツーリングを振り返る⑧

これは、2022年8月17日~21日にかけて行ってきた東北ツーリングのレポートです(連載企画の第8回)。①はこちら

※「一気に書くと長すぎるから、何回かに分けて書こうかな」と思っていたら、「何回か」の数が予想以上に増えてきました…(笑)

3日目:2022年8月19日(金)


アスピーテラインを駆け抜け、八幡平山頂エリアへ。

旅を計画しているとき、プランのひとつとして「八幡平山頂の周辺をトレッキング」というのも考えていました。もしも時間に余裕があり、天候などの条件が良ければちょっとだけ山歩きをしてみるのもいいかな、と。

しかし八幡平は高原地帯なので、霧が出てしまうことも多いのです。いくら下界の天気が晴れだったとしても、山頂周辺まで晴れ渡っているとは限りません。

この日はまさしくそのパターンで、峠の駐車場に到着したときには周囲が真っ白の状態でした。


アスピーテラインのピーク、見返り峠。周囲は霧で真っ白で展望は望めないのはわかっていましたが、休憩も兼ねて有料駐車場へ
見返峠の展望台からの風景。ご覧のとおりです


霧がなければ原生林の広がる山々を望めたはずですが…。まぁこればかりは仕方がありません。

峠の頂上にある県境で記念撮影をし、レストハウスで記念の「八幡平ステッカー」を購入し、アスピーテラインと分岐する「樹海ライン」の方へバイクを向けました。

15年前に訪れて感動した「藤七温泉」に立ち寄るためです。


藤七温泉は標高1,400mという高地にある温泉宿で、温泉が山肌から湧き出しているのが特徴。いや、正確に言うなら「湯舟の底から」ポコポコと湧き出しているのです。

源泉かけ流しというより、「源泉の上に湯舟がある」という状態。まさしく「大地の恵み・地球の恵み」そのものという気がして感動しました。

八幡平に訪れたのならば、ここは絶対に外せません。


藤七温泉・彩雲荘。温泉宿ですが、立ち寄り入浴も可能です
「東北一高所の天然温泉」という肩書きがまた希少性を感じさせます


お風呂エリアにスマホやカメラは持ち込めないので、Google画像検索のリンクを貼っておきます。

画像を見てもらえればわかるのですが、露天のエリアは本当に露天そのもので、山肌にいくつも湯舟が点在しています。

前述のとおり湯舟の底から温泉が湧き出しており、場所によって熱いところがあったりもします。湯舟の底には泥が溜まっていて、お湯も濁り湯。
まさしく「無加工の温泉」といった感じ。

この無加工具合が、本当に貴重だと思うのです。


「加工している温泉」というのは、つまり「加水・加温・循環・消毒」等ですが、僕は別にこれらをしている温泉を見下しているとか、「源泉かけ流しでなければ温泉とは認めない!」などという考えを持っているわけではありません(これまでそういった温泉にもたくさん癒されてきました)。

しかし「湯舟の底からお湯が湧いている」なんてのは、やはり相当に貴重なことであり、敬意と感謝をおぼえるのです。

足の裏にぬるりとした感触を感じながら湯舟に体を沈めると、大地の恵み・地球の恵みが、体を包みほぐしていきます。

「ああ、いい湯だな…」

口から出る言葉は、もうそれしかありません。


今回の旅では、「とにかく温泉三昧をしよう!」とも決めていました。
バイクで東北なんてそうそう来られるものではないので、温泉には浸かれるだけ浸かっていこうと。

そして僕は「さぁ次!」と、まだまだ温泉に浸かる気満々で再出発しました。

(⑨へ続く)


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