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5/【恥ずかしいけどお見せします】フリーランス1年生の「帳簿」はこれでいい!

●誰も教えてくれないフリーランスのルール


「相談会に行くのがおすすめ!」という話を前回書きましたが、行けるタイミングが難しかったり、最寄りの自治体が相談会をやってなかったり、いろんなケースがあると思います。とりあえず税務署に行って「青色申告の申請書」を出し終わった方は、次にどんな準備をすればよいのか?それはおそらく皆さんが苦手であろう帳簿をつける作業です。

青色申告に限らず、白色申告でも個人事業主として仕事をしていくためには「帳簿」が必要です。これは社会のルールなんですけど、わたしには誰も教えてくれませんでした。おそらく、教えて貰う機会がないんです。だから、税務署から「税金払ってください」「確定申告してください」という通知が来たら「なにがなにやらさっぱり」になってしまうし、人によっては「よくわからないからスルーしとこう……」で、知らぬ間に税金を滞納しているという最悪の事態にまで発展してしまうのです。

「帳簿」と言うとかなりの確立で「そんなの見たこともない!」という人が多いと思うのです。実際、私も40を過ぎるまで会社員だったので、帳簿なんて見たこともありませんでした。会社の帳簿を見たのは株主(とはいえ株主は社長と自分の二人だけでしたが)になってから。しかも何が何やら分からない数字だらけで「見た」と言っても、本当に「見た」だけです。ぱっと見、何が何やらわからない項目名と、金額が書いてあるだけです。

●まずは「おこづかい帳」レベルで10万円コースを目指す


でも「フリーランス1年目」、もしくは「今年から確定申告を始める」という人が必要になるのはそんな複雑な帳簿ではありません。ざっくり言えば「おこづかい帳」ぐらいのイメージで考えてください。将来的には65万円控除(控除の話は前回のテキストを参考にしてください)を目指すので「複式簿記の帳簿」が必要になりますが、初年度はいずれにせよ65万円控除は制度的に不可能です。もちろん、最初から65万円控除のリハーサルとして最初から複式簿記を始めるのもオッケーです。ただ、それをマスターするまでにはどうしても勉強するための時間がかかっちゃうんですよ。その間、帳簿を作っていないと後で大変なことになりかねません。だって日々のお金の出し入れなんて「忘れちゃう」でしょ?

だから、まずは来年1月のはじめての確定申告に向けて、青色申告10万円控除のコースを目指し「おこづかい帳レベル」で「10万円控除用の帳簿」を作り始めるのです。

まずは見てください。私が10万円控除で使っていた帳簿のサンプルはこちらです。「売上」と「経費」が書かれているだけです。

拍子抜けしました?あくまでこれは自己流なのですが、仕事に関するお金の出入りがわかればそれでいいのです。このレベルで確定申告は通りますし、複式帳簿、と言われない限りはこれでオーケーです。実際、私はこの形式の帳簿で金融公庫から融資を受けてもいます。
ぱっと見て「お小遣い帳とちょっと違うな?」と感じるのは「経費」の項目が細かく分かれているところですね。あとは、アプリの月額使用費や、動画配信サイトの月額使用費が「経費」として書かれていることに驚く人もいるかも知れませんね。
ちなみに、この帳簿はGmailアカウントを持っていれば、無料で使えるグーグルドキュメントの「スプレッドシート」を使っています。もちろん、Office、Excel、MacならNumbersなどを持っている方はそれでもオッケーです。複式簿記でなければどれでも使い勝手は同じです。必要なときにプリントアウトして提出すれば大丈夫です。(実は提出する機会がそもそもあまりないんですよ)

次回は、もうちょっと具体的な「経費」の考え方についてご紹介します

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