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生成AIにクリエイターはどう向き合うか

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『「絵師」と「イラスト生成AI」の不和を考える』シリーズ全3編+α 生成AIと向き合うクリエイターの心境を考察していく。記事タイトルには「絵師」と言っているが、実情は様々なクリ…
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「絵師」と「画像生成AI」の不和を考える その1【作曲の事例を交えて」

「絵師」と「画像生成AI」の不和を考える その1【作曲の事例を交えて」

 初めに、ある問いかけをします。
ピンと来ない人が多いと思うので、順を追って記述していきます。

問題提起:
①AIの関わらない
②トレース素材がかなり充実して
③ゲームパッドなどでゲーム操作的にイラストが作れる――そして生み出されたイラストの権利がユーザにある
というツールがこの世に生まれる前に、実用レベルのイラスト生成AIが生まれてしまった。
 これがイラスト製作者とAIユーザの溝をより深いも

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「絵師」と「生成AI」の不和を考える その2 【冷笑ではない中立の提示】

「絵師」と「生成AI」の不和を考える その2 【冷笑ではない中立の提示】



前提

 本文は以下「その1」が前提の文章です。

「絵師」と「イラスト生成AI」の不和を考える その1(作曲の事例を添えて)

 前回の文章を記入してから体調が悪化してしまっているので、当初想定していた書き方ができず、散漫とした文章ご容赦ください。

増える生成AIクリエイター

 Xで@ColorfulHorusとしてDTMerとして活動していると、フォロワーの中にも当たり前にMVでイラス

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画像生成AI利用者の”立場の違い”の分類(議論が並行線になる原因)

はじめに

 イラスト,画像生成AIの利用者を呼称する時
・「生成AI利用者」
・規制派に対して「推進派」
・2024年には聞かなくなった「AI絵師」
などいろいろ言い方がある。

 今までのデジタルイラストで行われていた「筆を持って描く」ということから離れていった結果、かなり“立場の違う”生成AI利用者がたくさん出てきた。
 彼ら彼女らを一緒くたに「生成AI利用者」として話を進めると、”立場の違

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「絵師」と「生成AI」の不和を考える その3【続・冷笑ではない中立の提示】



前提

※「その1」「その2」「分類」が前提の記事です。
・「絵師」と「イラスト生成AI」の不和を考える その1(作曲の事例を添えて)
・「絵師」と「イラスト生成AI」の不和を考える その2【冷笑ではない中立】
・イラスト生成AI利用者の“立場の違い”の分類(議論が並行線になる原因)
 本記事単体で読むと印象が変わってしまう恐れがあるので、まずはその1から読んでいただきたいです。

 その2を

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