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「シンガポール出身で新潟県在住!研修医チェン先生が語る県央基幹病院と新潟の魅力とは?」

こんにちは、済生会新潟県央基幹病院の広報担当です。

今年2024年3月に開院した県央基幹病院で働く職員のインタビュー

今回の記事は、救急科で働く研修医のチェン先生 の素顔に迫ってきました!

チェン先生には、 「関東の大学からどうして新潟県へ?」「実際に働いてみた県央基幹病院の感想は?」「先輩医師や周りのスタッフとの関係は?」など普段聞けないお話をお聞きしてきました。


実は千葉大学の出身!チェン先生はこんな方です

――本日はよろしくお願いします。まずは、チェン先生のプロフィールを教えてください!

よろしくお願いします。

私の両親の出身はシンガポールです。そのため、生まれてから1歳になるまではシンガポールに住んでいました。その後は、両親の仕事の関係で日本にきて東京で育ちました。学校はインターナショナルスクールではなく、日本の一般的な学校に通っていました。

学生時代のチェン先生

――チェン先生は英語が堪能ですよね!シンガポールは主な公用語が英語と中国語と聞きますが、シンガポール出身のご両親の影響なのでしょうか?

家族の影響は大きいと思います。シンガポールでは、若い世代は主に英語で会話していますが、上の世代とは英語と中国語の2か国語で話すことが多いです。

私は 1歳の時から日本で育っていたため、5歳の頃、親が英語も話せるようにと絵本1冊を英語で覚えさせてくれました。それがきっかけで英語が得意になりました。その当時は、嫌々覚えた記憶がありますが、今となっては両親に感謝しています。

――そうすると、シンガポールで暮らすには英語と中国語を覚える必要があるのでしょうか?

そうですね、シンガポールにいとこや親戚が住んでいるのですが、上の世代の親戚は英語があまり話せない人も多いです。家族とスムーズに会話できるように、今は中国語も勉強しています

新潟県の病院を研修先に選んだ理由とは?

――東京で育ったチェン先生ですが、なぜ新潟県の病院に就職したんですか。

千葉大学の恩師を通じて、県立燕労災病院(県央基幹病院の統合前の病院)に留学制度がある研修医の受け入れがあると知ったからです。

大学4年生の頃、アメリカの公衆衛生大学院や経営大学院を訪問したこともあり、人生のどこかで出来るだけ若いうちに留学したいという思いはありました。恩師がいらっしゃる安心感と大学時代からの親友の出身地であることにも縁を感じ新潟県での就職を決めました。

――今回、燕労災病院が 統合し、診療体制も大きく変わりましたがいかがですか。

私は、救急科で研修医として働いているので、診療科が増えたことによって今まで以上に、多くの疾患の患者さんの治療にあたっています。

病院が新しく生まれ変わり、過渡期を見れるというのはなかなか経験できることではないと思います。開院したばかりで、問題にぶつかることも多いですが、今の経験は日本・世界の地域医療体制の変革を考えていく上で非常に役立つと考えています。

新潟県の自然の綺麗さと食べ物の美味しさにびっくり!

――実際に新潟県に住んでみての印象はどうですか。

まず何より食べ物のおいしさにびっくりしました!特に、トウモロコシは甘くてとても美味しかったです!最近は、自分でコーンスープを作って友人にふるまったりしていますが大好評です。

――チェン先生はお休みの度に佐渡に行っているとお聞きしました!

実は、佐渡がすごく好きで最近は2か月に1回くらいのペースで旅行に行っているんです!佐渡の食べ物は本当に何を食べても美味しいし、自然が豊かで朝起きて鳥の声がクリアに聞こえるのもすごく癒されます。

佐渡には意外にも多国籍の飲食店が多く、多様な文化を温かく受け入れる土壌があるのも素敵だと思います。

佐渡旅行の様子

――日頃忙しいので、癒しが大切ですね。他にも先生のストレス解消法があったら教えてください!

佐渡の旅行もそうですが、高校時代から続けているダンスもストレス発散になっています。高校時代は、ダンス部に所属していて、自分でダンスの振りを作って作品を作るコレオをしたりもしていました。学祭で踊ったのは今でもいい思い出です。就職した今も、レッスンには行けていませんがダンス部の友人と集まるきっかけにもなり、いいストレス解消になっていると思います。

ダンス部での様子

様々なスペシャリストがチームとなって一人の患者さんと向き合う!最善の医療はチーム全員の意見を聞きながら

――県央基幹病院にはいろいろな医療の分野の スタッフが働いていますが、雰囲気はどうですか。

県央基幹病院では、いろいろなスタッフが協力し合いながら、普段から意見を言い合える雰囲気があります。この雰囲気のおかげで、ちょっとした患者さんの変化にも迅速に対応できたり、より良い治療選択が可能です。スタッフ同士のコミュニケーションが密で、協力的な環境が整っていてとてもいい職場だと思っています。

――いろいろな分野のスタッフと仕事をしていますが、どのように接していますか。

自分とは違う分野のスタッフさんに指示を出す場面があるのですが、その時には、出来るだけ相手には目的を伝えることを意識しています。目的を理解してもらうことによって、自分の思考の範囲を越えたアドバイスをいただけることも多く、非常にありがたいです。

――現在、県央基幹病院の救急科で働いていますが、職場の雰囲気はどうですか。
私のような、若手の医師の意見も先輩医師が積極的に汲んでくれるのをすごくありがたく感じています。ともすれば激務になりがちな救急科ですが、上の先生方が若手でものびのびと働けるよう常に考えてくださっているのを感じます。

新潟の県央基幹病院からスペインへ留学!戻ってきたら新潟に恩返しをするのが夢

――チェン先生は先ほど「留学制度を知り新潟県へ行くことを決めた」とおっしゃってました。 留学をしようと思ったきっかけを教えてください。

毎年夏にシンガポールに帰っていとこと話している中で、留学や海外生活にはいつも興味がありました。

私は 大学生時代に1ヵ月イギリスに語学留学に行ったこともあります。大学6年生のときにイギリスとシンガポールに1ヵ月ずつ臨床実習に行くことが決まっていたのですがコロナ禍に見舞われ渡航2日前にキャンセルになってしまいました。

それからいつか留学、特にMBA(大学院修士課程を修了すると授与される経営学に関する学位のこと)を取得したい とずっと思っていました。

――スペインのMBAスクールに留学されるそうですが、どんなところなんですか。

世界のMBAトップスクールの中でも特にスペインのスクールは多様性あふれる環境です。 ケーススタディ(特定の事例についてディスカッションしながら学びを得る方法) という伝統的な手法で学ぶことができる場所なんです。

アメリカの学校はアメリカ人が多いですが、この学校は世界中から人が集まっています。そのため、グローバルな視点が求められるヘルスケア業界で、新しいサービスを考えるには最適な環境です。

また、気候が温暖なことと生活費が比較的安く済むことは円安に見舞われる中で大きな決め手になりました。

――留学先ではどんなことを学びたいですか。

経営の基本から、トップマネジメントのDecision Making(意思決定) まで、今までの仕事と照らし合わせながら今の自分の5つ上の視点まで持てるようになりたいです。そして、いつか自分で作ったサービスをアジアに、世界に展開させるのが夢なので多様なクラスメイト達との協働を通してグローバルリーダーとしての資質を身に付けていきたいです。

――留学経験を今後どのように仕事に活かしたいですか。

研修させていただいている新潟県に恩返しがしたいと思っています。私が帰ってくる頃には、県央基幹病院は開院3年目を迎え、地域にかかせないインフラとして広く認識されている頃かと思います。その後も、持続的に地域に貢献していくために解決すべき課題を洗い出し、MBAで得た課題解決の手法を応用しながら、ひとつひとつできることをやっていきたいです。

――現在、病院内で感じている課題はありますか。

例えば、紹介状を紙で作成しているところが気になっています。電子化が進むなか、紙で作成したものを封筒に入れたり、FAXで送ったりとその作業には多くのリソースが割かれてしまいます。

スタッフが限られているなかで、多くの患者さんの対応をしなければならないので、そのようなリソースのロスを、地域で共通のシステム化を進めることで解消したいと思っています。

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チェン先生、本日はありがとうございました。

留学した経験を活かし、新潟県に恩返しがしたい」という思いを胸に新たな挑戦に向かうチェン先生。誰とでもフランクにお話してくれる性格で、スペインに行っても世界から集まったクラスメイトとも切磋琢磨していい経験をして帰ってくると感じました!

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