【酩酊】KIRINよ、今日もありがとう。“冬の”日本代表でサウジアラビアを倒す夕べ【勝利】
勝利というのは、何も勝負ごとだけに留まらないはずなんですよね。我々は日常の至るところで勝利できるチャンスを持った種族なのではないかと思います。
親愛なる読者のみなさま、こんばんは。のっけからワケのわからないことをドヤ顔ツイッタラーのごとく綴ってしまいましたが、今日はささやかだけど、たしかな「勝利」を勝ち取ったエピソードを克明にお話させていただきたいなと思っています。
そう、今回は楽しくお酒で酔っ払ったお話をお送りさせていただきます!
親愛なる読者のみなさま、クイックモーションで回れ右しないで、よく聞いてください。「お前、いつもメシ食って酒飲んだ記事ばっかり書いてるじゃねえか」なんて表情をしないで、よく聞いてください。
いつもは鳥取という日本の陸の孤島の名産をアテに飲んでいた僕ですが、今回は違います。そのスケールを日本列島に広げ、全国各地の名物つまみで飲むお話なんです。
「結局はまた酒飲む話じゃねえか」という罵倒が聞こえてくるようですが、時をさかのぼること2022年2月1日。この日はサッカーファンなら誰もがご存知の通り、ワールドカップアジア最終予選、日本対サウジアラビアが行われました。
何を隠そう、僕はこの日、「あるルール」をテレビ観戦の際の飲酒に課していたのです。
日本代表戦なので、選手や監督などに所縁のある土地の和食をつまみとする
日本代表戦なので、長年スポンサードしてくれるKIRINさんに敬意を表し、KIRINのアルコールしか飲まない
基本的に冬っぽいメニューにする
こんなルールで今日も楽しく酔っ払っていこうと思います。
長年のKIRINのサポートに感謝を
このルール最大の特徴が、1978年から約半世紀、日本代表をスポンサードしてくれるKIRINのお酒縛りにしたということです。代表戦中継で何者かが「ランバラワラエ」と奇天烈なフレーズを唱えながら、代表選手たちが躍動するKIRINのCMはサッカーファンおなじみの光景。
「Passion」という曲らしいんですが、洗足学園音楽大学の学生と作曲者ニック・ウッドがコラボした動画が非常に多幸感にあふれていましたので、ペタッと貼っておきます。
今宵は「キリン一番搾り」たちを片手にランバラワラエなテンションで、負けたらマジでシャレにならない試合を観戦したいと思います。
日本代表メンバーを求めて神スーパーへ
お酒の方向性は決まったので、食材を探しに最寄りのスーパーマーケットに参りました。レンガ造りの外壁が美しいオオゼキ松原店です。
「オオゼキのある街はいい街だ」と友人が言っていましたが、オオゼキがあるおかげで近隣の住民のクオリティ・オブ・ライフは60パーセントほど上がっているんじゃないかという仮説を国土地理院あたりに持ちかけてみようかと画策しています。
非常に神々しいルックスのスーパーなんですが、近隣の飲食店もここに仕入れに来るらしく、その品揃えは市場に負けず劣らずの豊富さを誇ります。
ファーマーズマーケットのごとく平積みされた野菜たちは鮮度がよく、世界各地のトマトや、京野菜や鎌倉野菜などの変化球まで揃えております。
なかにはエンブダイやロマネスコなどの謎野菜まで揃えているのですが、いかんせん素人の僕にはどう使ったらいいか皆目検討もつかず、主婦や料理人がひしめく店内で立ち尽くすことが多々あります。
鮮魚コーナーでは発泡スチロールに丸の魚などが並べられておりまして、ある時にはここは漁港じゃないかと勘違いして、漁船や灯台なんかも近くにあるのかなと思いまして探してみたりもするのですが、ここはスーパーじゃないかと思い至りまして、またもや店内で立ち尽くすことが多々あります。
直球、変化球、危険球などバリエーション豊かなラインナップを誇るオオゼキで、代表選手や監督ゆかりの食材やKIRINのお酒を買い漁り、いざ我が家のキッチンスタジアムへ。漁港のような、ファーマーズマーケットのような、道の駅のようなスーパーでいい買い物ができました。
ポイチ監督ゆかりのツマミと一番搾り
我が家へ帰宅し、パンパンの買い物袋から取り出したのは、生食用のカキ。そうです、一品目は森保一監督が栄光をもたらした広島の特産・カキを酒蒸しにしていただこうと思います。
なお、スーパーにあったのは岡山産のものですが、山陽地方のカキは山陰出身の僕からしたらどれも美味しいので気にしないことにします。
昆布をお水で戻し、清酒と1対1に。その液体の中に大粒のカキを入れ、海塩をさっとまぶして弱火で蒸していくと、見た目からしてプリプリのカキと相まみえることになります。
日本対サウジアラビアはもうすでにキックオフした気がしていますが、こちらはまだキックオフしていません。そそくさとテレビの前に移動し、キリン一番搾りをグラスに注ぎ、こちらもようやく試合開始です。
誰が言ったか言わないか、ビールと泡の黄金比は7対3。ビールという液体を空気から守るため、泡が活躍するのがこの比率なのでしょう。
プリプリのカキをポン酢につけ、いざ実食。頬張った瞬間、僕の身体は代表選手たちが戦う埼玉を離れ、瀬戸内の海原を駆け回りました。濃厚クリーミーなカキのせいで、あろうことか開始直後から代表チームから目を離してしまうという異常事態になりました。
そんな時は一番搾りをグッと喉に流し込んでやります。お酒を飲み始めてから15年来、何百回、何千回と変わらずホップの豊かな味わい。僕の心は埼玉スタジアム2002のアドボードにあるKIRINとも相まって、埼玉の地に、今目の前の一戦に帰ってくることになります。
南野タキゆかりの大阪名物で黒ビール
試合開始直後から瀬戸内と浦和美園を往復するという忙しい事態になってしまいましたが、今まで飲んだことのない一番搾りの黒ビールにも挑戦してみました。
横にはオオゼキで半額セールの500円となっていた、フグのお刺身です。南野拓実や堂安律ゆかりの大阪の名物「てっさ」をここで投入します。一番搾り黒生は、他のクラフトビールの黒ビールのような濃厚なコクではないものの、飲みやすさを重視した味わいで、さすがKIRINの商品開発力。優等生なお味でございます。
てっさの「てっ」とは鉄砲から来ているとのこと。フグの毒と鉄砲に当たると死ぬのでフグ=鉄砲って、よく分かるんだか分からない由来ですが、半額になっていたとしてもこの大阪名物の身質は見事。シコシコとした食感でお酒が進みます。
前半30分、その南野が先制ゴール。試合展開にはあまり触れていませんでしたが、終始安心してお酒が飲めるくらい安定したパフォーマンスでグループ首位のサウジアラビアを制していました。そうじゃなかったら、ヒヤヒヤしてグラスでもひっくり返しているとこです。
そうこうして前半は終了。試合はサウジアラビアに1点差でリードですが、こちらは広島と大阪の名物で大量リードの酩酊状態。この先の展開が心配されます。
フロンターレ界隈がときめくスタグルで氷結無糖
カキ、てっさと、美味しい冬の味覚を堪能したんですが、冷たいメニューでキンキンのビールをあおってるので、いかんせん体温は降下しガクガクブルブル。完全に自業自得の低体温ではありますが、ここで身体を芯から温めるお鍋を投入したいと思います。
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