見出し画像

ノエルとクリエーション・サヴォワ・フェア 2021/12/23 - a letter from Paris

このブログは2021/12/23に掲載したhttps://sainthonore.info/blog/20211223481065より転載しているため、noteの投稿日と日付のズレが生じています。

12月のパリの朝8時は、まだ真っ暗。

やっと明るくなり始めるのが8時半頃、それなのに夕方は4時半には薄暗くなってしまいます。
厚い雲に覆われ、寒い日も増え、シトシト冷たい雨の降る週末は家で過ごす事も多くなります。

ノエルの飾りつけも準備万端のキャフェ

だからと言って退屈な訳ではありません。
大好きな手仕事にたっぷり時間をかけられる冬時間がやってきたのです。

2年ぶりの開催!

ブースは思い思いのデコレーション

その時を待っていたかのように雑誌マリークレール・イデ主催の、「クリエーション・サヴォワ・フェア」という手仕事好きが毎年楽しみにしている展示会が開催されます。
開催は2年ぶりだったので、フランスは勿論、イタリア、スペイン、ベルギーなど近隣国からも手作り好きが集まり賑わいました。

布、毛糸、刺繍、編物キット、洋裁パターン、紙、文房具、お菓子作りの道具などアイデア満載の制作心を刺激されるスタンドが並び、半日かけても、全て回りきれないほどです。

これ全部刺繍なんです!

手芸は、年代の高い人がするものというイメージがあったのですが、
最近は、若い世代に刺繍や編物が流行っていて、手作り派が増えています。

この時期は、通勤の電車の中で熱心に編物をする人も良く見かけます。
先日は、髪がピンク色で鼻にピアスをしている女子が器用にマフラーを編んでいて、その意外性にワクワクしました。
きっとノエルのプレゼントにするのでしょう。

ノエルは一年で一番大きな行事。

家族で集まって過ごす大切な時間です。
ノエルに集まる全員のプレゼントを探すのは、楽しい反面、頭を悩ますものですが、この展示会で一気に解消です。

友人は「太い毛糸でザクザク編めば速いから」と、家族全員に色違いのニットキャップを編むと決め、ペパーミントグリーン、スモキーオレンジなど素敵な色の毛糸を選びました。

ノエルの夜にそれを皆んなで被った写真を見るのが今から楽しみです。

私は全て手作りはさすがに辛いので(笑)
彼には、買った白いシャツにワンポイント刺繍で、サボテン柄にしようかな。
ママンには、薄いブルーのブラウスの襟に沿ってリボンを縫いつけようかしら。

作りたい沢山のアイデアとその材料を両手に下げて展示会場を出る頃には
すっかり暗くなり、カフェのノエルのイルミネーションが美しく輝き、
まるで私達を手招きしているようです(笑)
冷えた白ワインを飲みながら、改めて今日買った物の使い道のアイデアを興奮気味に話し合いました。

教会のクレッシュ・ド・ノエル(キリスト誕生の場面が人形で再現されています)に、赤ちゃんのキリストが置かれる24日まで、
ますます華やかに煌めくパリの街です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?