変わり行く薩摩土手 6 家康の築城計画(スペイン風の幻の川辺城構想)
① 川辺城構想の概要
家康は、駿府城の西にあった川辺町に、海外との交流や防衛の拠点となるスペイン風の城を築こうとした。
太平洋と安倍川を堀でつなぎ、大型船が入れるようにする計画だった。しかし、実現には至らなかった。
② 建設の難航と断念
家康は、1607年に川辺城の建設を命じたが、海岸線の変化や土地の沈下、資材や人員の不足などで計画は進まなかった。
1611年には、家康は駿府城を改修し、川辺城の計画を諦めた。この地は、1618年に遊郭が開かれ、江戸時代を通じて栄え