変わり行く薩摩土手 4 武田家(駿府制覇の時代)の雁行の信玄堤方式の採用
安倍川薩摩土手は、雁行堤方式を採用している。
雁行堤とは、河川の中央に小さな堤を作り、両岸の大きな堤と連結することで洪水を防ぐ方法である。
安倍川には、薩摩土手から北へと七堤の雁行堤が設置されている。
安倍川流域には、江戸時代から明治時代にかけて新田開発が盛んに行われた。
新田とは、河川や海岸などの水辺に土地を造成して耕作することである。安倍川両サイドには、20を超える堤が築かれ、同数以上の新田が開拓された。これらの新田の名称は、開発者や地名などに由来している。