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熱闘!見沼菜園クラブ&旬のお野菜情報

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半農予備校・菜園起業大学を運営する野菜栽培レッスンプロが、菜園起業のモデル事業として運営しているのが「地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケット」です。その野菜生産拠点である…
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#イシミカワ

「ハキダメキク」は抜くべきか?他

「ハキダメキク」は抜くべきか?他

「鉄の古代史(奥野正男)」に岡山県の雄町遺跡から出土した食用植物種子のリストが載っています。

炭化籾、マクワウリ、スイカ等とならんで、エノコログサ、タデ、タカサブロウ、ハコベ、カタバミ、カナムグラなどの雑草種子も書かれています。

え?、タカサブロウ?、カナムグラ?、食用種子?

そんなものを貯蔵していたの?、カナムグラの種子をわざわざ?、一瞬目を疑いました。

よく読むと溝遺構出土とありました

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農園の周りの道やヤブの雑草管理とマイクロツーリズム

農園の周りの道やヤブの雑草管理とマイクロツーリズム

見沼菜園クラブの周りで芝川の土手は定期的に役所が委託した業者が草刈りをしています。

刈払機やハンマーモア等で作業しています。

刈払機やハンマーモアは、地上部の草をほぼ完全に刈り取ります。

ただし、多年草の根や地下茎は生き残ります。

根や地下茎が生き残った多年草は、また芽を出すことが出来ます。発芽後は、地上部には「競争相手」となる一年草がないので光合成を活発に行なう事ができます。

葉の光合

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クローバー・オオバコ街道の出現と刈払機の関係

クローバー・オオバコ街道の出現と刈払機の関係

見沼菜園クラブたんぽぽ農園の前にクローバー・オオバコ街道が出来ずつあります。

農園前は花壇のようにして、ジョギングやイヌの散歩、サイクリングがてら見に来る人を増やし、農園がマイクロツーリズムの拠点として機能するようになればいいなあと思っていたのですが、

夏場は、相当に背の高い草が茂り、草取りに追われてしまうと言うことが繰り返されてきました。

昨年秋頃から、少し考え方を変えてみました。

第一

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ツル性植物や背が高くなる一年生雑草の種の休眠期間はどのくらいばらついているのか他。

ツル性植物や背が高くなる一年生雑草の種の休眠期間はどのくらいばらついているのか他。

雑草を取っても取っても生えてくる・・・初夏から初秋まで、ずっと草取りに追われる、

そういう大変さを感じている人は多いでしょう。

この「取っても取っても生えてくる」現象はなぜ生じているのか?

分析していくと、原因はかなり多岐に渡ると思われます。

まず、実は、ちゃんと「取っていない」例が多い可能性があります。

「土を動かさない」事に地面の上で鎌を動かすと、土が雑草の上にかかります。

ある草

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ツル植物と背が高くなる草は、「共生」している?他

ツル植物と背が高くなる草は、「共生」している?他

理科の実験と言うと、ガラス器具の中の色とりどりの「水溶液」を思い浮かべる人も多いことでしょう。

あの水溶液の色の濃さと溶液中の物質濃度の関係は、ランバート・ベールの法則に従っています。

私達が見ている溶液の色は、「透過光」と言って、溶液に当たった光が溶液の中で一部吸収されますが、吸収されずに、溶液の外に「透けて」きた光を見ているわけです。

植物生理学の本を読んでいたら、野外の葉の「光合成」に

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ニンジンの双葉が出たら、周りにマルを描く「除草」他

ニンジンの双葉が出たら、周りにマルを描く「除草」他

この春から「苗の周りだけ除草」と言うのをやっています。

畝全体とか畑全体の草取りをしない、どうせ、オオイヌノフグリとかヒメオドリコソウみたいな春草は5月ぐらいになると枯れてしまう、それまで野菜の生育の邪魔にならないのなら、草取りしない方が手間がかからない・・・

しかし、野菜の苗の近くにある草は「生育を邪魔するのでは?」

って、だから、苗の周りだけ草取りしていくわけです。

後、4月半ばから「

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