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熱闘!見沼菜園クラブ&旬のお野菜情報

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半農予備校・菜園起業大学を運営する野菜栽培レッスンプロが、菜園起業のモデル事業として運営しているのが「地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケット」です。その野菜生産拠点である…
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#日記

多品種少量生産と畑の面積と畝の数他

多品種少量生産と畑の面積と畝の数他

農地の広さは1反(1000平米)を単位にして言われます。

農家の人は、1反の畑を「1枚」と言うこともあります。

1反(1段)は律令制に遡る単位のようですが、当時、本当に1反=1000平米だったか、僕には分かりません。

1反=1200平米ぐらいと現在より少し広かったと言う説があるようです。狭かったんじゃ?と言う話を聞いたこともあります。

そもそも、ちゃんと測量していたのかどうか?、藤原京はか

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爆茂期は、2週間ぐらいでやってくる他

爆茂期は、2週間ぐらいでやってくる他

夏草が生い茂る季節がやってきました。

草とりが大変!

実際、秋野菜を植える準備をするために、まず草とりをしなければならないのが、8月の農作業の大変なところです。

ところで、その大変な草とりですが、「爆発的」に生い茂るのは、おそらく2週間ぐらいの間ではないかと思います。

夏至(6/21頃)の後、1週間後ぐらいの畑の様子をみると、草はよく茂るようになってきていますが、まぁ、なんとか手が回り切る

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「キュウリリレー」は実現できるか?

「キュウリリレー」は実現できるか?

僕が野菜づくりの師匠に弟子入りして、最初にやった作業がキュウリの収穫でした。

最初は、緑一色の世界の中、ツルが絡まるネットを前に、葉やツルの中に実があるのを見つけられず、師匠に「ここにもあるぞ」って言われて、慌てて気づくと言う調子でした。

あれは7月の事だったと思います。

その後、自分でも育ててみて、4月まきのキュウリが7月に実り始めた時は、とっても嬉しかったんですが、8月になるぐらいに枯れ

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溝底畝で秋野菜栽培したらどうなるか?

溝底畝で秋野菜栽培したらどうなるか?

今年(2023年)1/6、さいたま市では最低気温-4.5℃の冷え込みが観測されました。

2022年1/7には-8.3℃、2021年1/9には-7.0℃が観測されています。

2020年代は、年間を通じて「高温化」していると思いますが、小寒(1/6頃)から大寒(1/20頃)にかけての時期は、猛寒波に見舞われることがあります。

毎年、この小寒・大寒猛寒波で野菜にかなりの被害が出ています。

また、

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硬盤破砕植物としての里イモ他

硬盤破砕植物としての里イモ他

見沼菜園クラブ麦茶とお堀農園には、「塹壕」と呼んでいる深さ60cm~1mの溝があります。

前に、近所の農家のオバちゃんから、「冬に里イモを貯蔵するのは、2尺(約60cm)掘る」と教わって、秋に60cmのイモ穴を掘るのが恒例になっていました。

長さ10メートルぐらいの溝を作れば、いろんなものの貯蔵庫に出来るんじゃないかと考えて掘ったのが、この「塹壕」です。

「塹壕」の底には、昨年貯蔵したイモの

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秋も近づく夏の八十八夜他

秋も近づく夏の八十八夜他

昨日、さいたま市の最高気温は38.8℃と39℃近くを記録したようです。

同じ38℃-39℃台で7/16に農作業した時は、午前中から30分~40分に一度20分ぐらいの休みを入れました。午後には水浴びをして、車の中でクーラーに当たってからでないと作業が再開できませんでした。

以前に8月に38℃台で農作業した時は、午前中は水分補給の「水飲み休憩」程度、午後も1時間に1度程度の休憩で済んだ事があります

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犂の力学他

犂の力学他

旧約聖書に「食物を反芻している牛にクビキをかけてはならない」と言う規定が出てきます。

このクビキと言うのは、牛に「犂」を曳かせて土を耕す場合、犂を牛に装着する道具の事です。

つまり、エサを食べた後、反芻しながら、消化をしている牛に土を耕させるな、食休みをちゃんと取らせろと言う規定です。

さて、日本でも過去には牛や馬に「犂」を曳かせて田畑を耕していました。この「犂」を「人間用」に改良したものが

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硬盤破砕と雑草土中マルチ他

硬盤破砕と雑草土中マルチ他

見沼菜園クラブは、たんぽぽ農園、麦茶とお堀農園とも、「田地」、つまり、水田だった場所です。

水田は30cmぐらい下に「硬盤」と言って、硬い土の層があります。

昔、牛や馬に犂を曳かせて耕していた頃、犂はだいたい地面から15cm-20cmぐらい下までを耕す、つまり、硬盤の上の土の層を柔らかくするように動いていたそうです。

その下まで犂が入るようにすると「盤を壊す」=硬盤を破砕すると言われ、嫌われ

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夏のピークの移りゆき「土用」、「立秋」、「百日目」、「処暑」他

夏のピークの移りゆき「土用」、「立秋」、「百日目」、「処暑」他

2023年の7月は連日、過去最高の気温を記録したようです。

7月から最高気温39℃なんて日もあったようです。

今後も36℃-37℃の日は出そうですが、39℃はなさそうな気がします。

さて、7月-8月の平年の最高気温の推移をみると、夏土用(7/18-8/7頃)に入る前ぐらいから30℃台が出るようになり、土用入り以降はほぼ30℃台の水準となります。

そして、大暑(7/23頃)過ぎから一段と気温

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オオバコ・リビングマルチ化の可能性

オオバコ・リビングマルチ化の可能性

見沼菜園クラブたんぽぽ農園の前の土の道にオオバコが生えているのを見かけたのが3年ぐらい前です。

その後、草とりに際して、オオバコを取らないようにする、オオバコの周りの草を取るようにする・・・とやっているうちに、たんぽぽ農園、麦茶とお堀農園とも、畑と道の際のあたりにオオバコが増えてきました。

少しづつ、畑の中にもオオバコが侵入しつつあります。

オオバコは、多年草で踏みつけに強い、夏枯れしない、

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立夏~夏至の植え付けが雑草抑止力になる

立夏~夏至の植え付けが雑草抑止力になる

見沼菜園クラブたんぽぽ農園には、前からヤマイモが生えている場所があります。

昨年、かなり草に覆われてしまったので、もうダメだろうと思っていました。

ところが、今年6/10、ヤマイモのツルが伸びているのが確認できました。

その後、ヤマイモと思われる双葉が相当発芽しているのがわかりました。どうやら、生き残っているらしい、ばらまかれたムカゴから多数発芽しているようだ・・・

と言うことが分かりまし

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秋作準備と硬盤破砕と半夏生過ぎの草とり他

秋作準備と硬盤破砕と半夏生過ぎの草とり他

夏至から10日後、もしくはその後の5日間を「半夏生」と言います。

2023年は、7/2もしくは7/2-7/6です。

この半夏生を過ぎたら、秋作に向けて頭を切り替えるべきではないかと思いました。

しかし、実際には、畑には草が生い茂っています。

草を取りながら、秋作の準備を進めるにはどうしたらよいか?

前にマルチを剥がすために買った「踏み犂(土起こし器)」を使ってみることにしました。

夏草

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春まき夏野菜のスベリヒユ・リビングマルチ法の有効性はどの程度か?

春まき夏野菜のスベリヒユ・リビングマルチ法の有効性はどの程度か?

日本の畑地雑草は、秋に発芽し冬越しする春雑草と、春に発芽する夏雑草に大別されるとの事です。

春雑草が、絶対に春に発芽して夏に茂らないかと言うとそういうことはありませんし、夏雑草でも真夏に発芽してくるものもあります。

ですから、上記の二分法はとても大雑把な区別だと思います。

ただ、夏雑草のたぐいは、確かにある程度、気温が高くならないと発芽してきません。

ですから、春から初夏にかけては「春雑草

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暑さでジャガイモの収量が悪い?他

暑さでジャガイモの収量が悪い?他

どうも今年はジャガイモの収穫量が低いように思います。

例年、どうしよう、こんなに採れて・・・と言うぐらい採れるのですが、今年は、一畝掘って、これしかないの?と言う感じです。

たぶん、例年の半分か3分の2ぐらいしか採れていないように思います。

原因は6月の暑さではないかと思いました。

春作ジャガイモは2-3月頃植えて、7月頃収穫を迎えます。

例年葉が枯れるのは7月になってからか早くとも6月

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