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聖書や日本書紀、平家物語などを読みながら、「日本」について外国人に説明するにはどうしたらいいかとか、農村部の論理と都会人の論理がどう違うかと言ったことについてのヒントを考えていま…
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#史記
「周の禾」は「稲」なのか?他
史記の鄭世家に鄭が「周の禾を取る」と言う表現が出てきます。
この「禾」について、現代語訳は「稲」としています。注釈には、左伝に秋に周の禾を取ったと言う記載があると書かれています。どうやら、左伝のこの記載を元に史記が書かれ、秋に取ったものだから「稲」と訳した模様です。
「禾」は例えば「秋」や「種」などに使われている「ノギヘン」、それ自体だけの漢字です。漢字としては穀物の総称で必ずしも「稲」を意味
「敵」のメシを食べて、そのうちリベンジはやってもよいか?
捲土重来って言葉があります。
ケンドジューライとか、ケンドチョーライとかと読みます。
捲土は土を巻き上げること、
重来は再度来ること
いったん、負けた人が、反撃にやってくることを言います。
臥薪嘗胆って言葉もあります。
ガシンショータンって読みます。
薪の上に寝たり、苦い肝を舐めたりするような
辛いことを耐え忍んで、そのうち、復讐してやろうって思う事です。
さて、暴をもって暴を打倒する…
食い違う「正義」と善人の苦労
天道、是か、非か
(善人が大変な思いをしているのに、悪人が栄えている。
天の道は正しいのか、間違っているのか)
史記・伯夷列伝は、この問いを投げかけています。
主人公の伯夷は、最期は飢え死にしてしまうのですが、
そこに至る経緯を史記から追ってみると、以下の通りです。
1)殷の紂王は暴虐だった
2)周の武王は紂王打倒を考えた
3)伯夷は臣下が主人を倒すことは仁に反すると反対した。
4)武王の家