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聖書や日本書紀、平家物語などを読みながら、「日本」について外国人に説明するにはどうしたらいいかとか、農村部の論理と都会人の論理がどう違うかと言ったことについてのヒントを考えていま…
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#天地創造
「日本」をどう海外の人に説明するか、日本書紀を読みながら考えてみる
僕は30代の頃、何回か、中東に環境調査に出かけました。
まだ、あまりインターネットが発達していなかった時代、テレックスやFAX、国際郵便等が日本から現地と連絡を取り合う手段でした。
ある時、パキスタン人から、お前が日本から送ってきた手紙の切手にNIPPONって書いてあった。日本人はジャパンの事をニッポンって言うのか?それはどういう意味だと聞かれました。
それで、昔むかし、セイント・プリンスが
混沌の次に古い奈落とエロス
原初にカオスが生じた。胸幅広いガイア(大地)、雪を頂くオリュンポスの頂きに宮居する八百万の神々の常久に揺るぎない御座なる大地と、路広の大地の奥底にある曖々たるタルタロス、さらに不死の神々のうちでも並びなく美しいエロスが生じたもうた。この神は四肢の力を萎えさせ、神々と人間ども、よろずの者の胸うちの思慮と考え深い心をうちひしぐ(ヘシオドス 神統記 岩波文庫版)
ヘシオドスの神統記では、原初にカオス=
「地」が出来て、人の食物が生まれる。
旧約聖書の天地創造物語では、第一日目に「光」が創造され、第ニ日目には大空の上と下に「第一物質=水」が分離される形で、「大空=天」が生じてきます。
第三日になると、神様は、
「天の下の水は一つ所に集まれ。乾いた所が現われよ」と仰られます。
そして「神は乾いた所を地と呼び、水の集まった所を海と呼ばれた。神はこれを見て、良しとされた。」とあり、
足掛け2日で、天・地・海が誕生した有様が描かれるの