旧約聖書の天地創造物語では、第一日目に「光」が創造され、第ニ日目には大空の上と下に「第一物質=水」が分離される形で、「大空=天」が生じてきます。

第三日になると、神様は、

「天の下の水は一つ所に集まれ。乾いた所が現われよ」と仰られます。

そして「神は乾いた所を地と呼び、水の集まった所を海と呼ばれた。神はこれを見て、良しとされた。」とあり、

足掛け2日で、天・地・海が誕生した有様が描かれるのですが、「光」だけ造られた第一日、「天」だけ造られた第二日と違い、第三日は、「地」と「海」が分かれて終わりになりません。

「神は言われた。『地は草を芽生えさせよ。種を持つ草と、それぞれの種を持つ実をつける果樹を地に芽生えさせよ』」

こうして、地上には植物が登場してくることになるのですが、

神様は、人を創造なさった後、「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を全てあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物になる」と仰られています。

つまり、第三日は、「地」と「人の食物となる植物」の創造がなされた日として語られている事になります。

この辺、神様が人をエデンの園に連れてきて、そこを守り、耕す者としたと言う聖句を元に欧米で生まれた「環境スチュワードシップ」思想、そして、住民参加型で田園景観を守る「環境スチュワードシップ制度」の日本的展開等を考える時に、留意しながら、本連載を続けたいと思います。

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