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テレワークが猛烈に捗るWQHDディスプレイの話

昨日は有給休暇の話を書かせていただいたのですが、その冒頭で触れた通り私の仕事は有給休暇中にも遠慮なく連絡が飛び込んでくるという意味で、いわゆるハードワークの部類になるのだろうなと考えています。

記事で例に挙げたボストンコンサルティング社ほどではないにせよ、"一日中いつでも「常時オン」の状態"というのは少なからず心当たりがあり、土日であろうが深夜であろうが連絡がやってくることは少なくありません。

そうした働き方をするためには、会社にいない時間でも会社にいるときと同程度に、あるいは会社にいるとき以上に快適かつ効率的に仕事ができる環境が非常に重要です。

だからこそ、私は自宅におけるテレワーク環境作りには結構こだわってきました。広くて機能的なパソコンデスク、長時間座っていても疲れないワークチェア、そして、会社と同じく効率的な2画面作業環境を作るサブモニターなど、少なくない金額を投資して自宅の一角に仕事場を完成させました。

本日はその中でも一番良い買い物だったと思うサブモニター、WQHDディスプレイについて書いていきたいと思います。

1.WQHDとは


WQHDとは何のことを言っているのか、いまいちピンとこない方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明しようと思います。

WQHD」は「Wide Quad-HD」の頭文字です。最後の「HD」は「High Definition」のことで画素数は「1280x720px」。つまり「HD」の横に2倍、縦に2倍、全体で4倍の画素数を持つのが「Quad-HD」です。

引用元:https://www.724685.com/word/wd180404.htm
画像は上記説明と同じサイトより引用

WQHDとはディスプレイの画素数の一般的な規格の一つです。
テレビの説明などに多く使われている「4K」という単語や、ディスプレイで最も一般的なフルHDの画素数「1920×1080」という数字の方が世間一般的にはなじみ深い表現かもしれません。

大きなディスプレイでは多くの情報が表示できる、というのは基本的に間違いではないのですが、より正確に言うならば、画素数の大きなディスプレイにはより多くの情報が表示できる、といった方が正しいでしょう。

画面サイズは小さくとも画素数が多ければ、すなわち解像度が高ければ、多くの情報を表示することができるようになるわけです。

とはいえ、小さな画面にあまりにも多くの画素数を詰め込んでもそんな細かいところまでヒトの目は見えないので意味がないですし、逆に大きなディスプレイの画素数が少なすぎたら(解像度が低すぎたら)今度はピンボケの画面表示になってしまいます。

そういう意味で、基本的には画面の大きさと画素数は比例する傾向があり、大きなディスプレイでは多くの情報が表示できる、というのも基本的に間違いではないということになるわけです。

多くのノートパソコンは13インチ~15インチ程度の画面の大きさで、最も多いのが「1366×768」という画素数でしょう。最近は解像度の高い画面が増えてきていますので、ノートパソコンのサイズでもフルHD「1920×1080」を備える機種も増えてきています。

外付けのディスプレイは概ねノートパソコンより画面が大きく、20インチあたりがスタートラインだと思います。画素数もそれに伴って大きくなり、最も多いのがフルHD「1920×1080」の商品でしょう。

より細かい映像美を味わえる点をウリにした4K「3840×2160」画質のディスプレイも最近増えてきています。WQHDはこのフルHDと4Kの中間に位置する、「2560×1440」という画素数の規格になります。

2.WQHDのここがスゴい


長々と書いてきました通り、画素数が大きいということは、「画面に表示できる情報量が増える」ということです。

「1920×1080」とか「2560×1440」といった数字をそのまま作業机のサイズだとイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

同じWebサイトを見る場合でも、画素数が大きいディスプレイの方が、画素数の小さいディスプレイよりも、一画面の中で表示される文字数や画像の枚数といった情報量が多くなるわけです。

WebサイトやPDFなどを確認しながらエクセルやパワーポイントを同時に開いて資料作成をする場合など、複数のウィンドウを表示しての作業の際には、基本的に画素数が大きい方が表示できる情報量が多いため、作業がしやすくなります。

外付けのディスプレイは小さいもの20インチ程度、大きいもので32インチ程度が一般的なサイズだろうと思います。
個人的には、20インチ以上のモニターにおいて、フルHD「1920×1080」の画素数では少々解像度が低いのではと感じています。

「Windows+←」「Windows+→」のショートカットキーを活用して画面を左右に分割して使っている方は多いでしょう。その場合、フルHDだと単純計算で「960×1080」になります。使っていらっしゃる方なら共感いただけると思うのですが、960ピクセルというのは左右幅として若干物足りなさが残ります。

小さな画素数のウィンドウでWebサイトを見ようとするとサイドバーが隠れてしまったり、サイトによってはウィンドウの小ささでスマートフォン判定され、表示が崩れてしまうこともあります。

SlackやLINE等のPC用デスクトップアプリの場合でも、トーク選択の左サイドバーとトーク画面が同時に表示されるのは1000ピクセル程度の左右幅が必要で、それ未満だとサイドバーが畳まれてしまいます。

Excelの作業をする場合でも、ウィンドウが小さいと不便なので倍率を小さくして表示領域を拡大しようとするのですが、もともとのフルHDという解像度の低さも相俟って文字がつぶれてしまったりと、結局のところ視認性が大きく悪化してしまうことになりがちです。

それに比べてWQHDは痒い所に手が届く画素数だとつくづく実感します。

ノートパソコンに最も多いのが「1366×768」という画素数で、これが先ほど引用したHD画質の基礎単位「1280×720」にかなり近いです。

HDを縦にも横にも2倍にした、合計4倍の画素数を持つのがWQHDであるので、早い話がノートパソコンの画面ほぼ4つ分の情報を一度に表示できるのがWQHDなのです。

中央で左右に分割しても横幅は1280ピクセルです。ノートパソコンの画面とほぼ同じと考えると、WebやPDFの表示も、SlackやLINEのアプリも、ExcelやPowerPointでの作業も画面半分で問題ないだろうということはWQHDを持っていない方でもイメージいただけると思います。

画面を左右に分割しても縦の長さは1440ピクセルと、ノートパソコンの倍ほどあります。noteの記事を読むにしてもノートパソコンの2倍程度先まで表示されますし、PDFやPowerPointのスライドも縦に2スライド並べて表示されます。使ってみて初めて分かる便利さがあります。

では、画素数が大きければそれでいいのかといわれると、そう単純な話でもありません。

先ほど書いた通り、外付けディスプレイの画面サイズは一般的には大きくても32インチ程度までです。

20インチ代のディスプレイで4K画質「3840×2160」にしてしまうと、画像は綺麗に表示されても文字がとても細かく表示され、結局読みづらいことになってしまいます。

WQHDがノートパソコンのほぼ4倍の画素数であると先ほど書きましたが、4K画質「3840×2160」はフルHD「1920×1080」の4倍の画素数になります。

フルHDのモニターを使っている人は是非、今見ているWebサイトの文字や画像が全部4分の1のサイズに細かく表示されたらどう思うか想像してみて下さい。どう考えても見づらいと感じることだろうと思います。

そうなると結局、「ディスプレイ設定→拡大縮小とレイアウト」の設定画面から、ディスプレイの解像度を下げて表示することになり、せっかくの4Kの画素数が活かされないことになってしまいます。

4K画質は40インチ、50インチという大画面で映像美を楽しむのに適した画素数だと思います。20インチ代の仕事用の外付けディスプレイに4Kを積むのは、宝の持ち腐れになる可能性が高い選択肢ではないでしょうか。

WQHDは、フルHDより広い作業領域を使うことができ、かといって4Kほど細かすぎない解像度ですので、ディスプレイで一般的な20インチ代の画面サイズで無理なく使うことができる、程よく便利で実用的な画素数です。

特に仕事の場面で画面を左右に分割し、左右のウィンドウを見比べながら行う作業に最も適しているのがWQHDだと思います。

テレワークのディスプレイで悩んでいらっしゃる方、是非WQHDを検討してみて下さい。


本日は以上です。
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それではまた次回。

2022.2.15 さいとうさん

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