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自分の商品を持つ大切さ

noteをこれまで書いてきて良かったこととして、ある程度読者という存在を意識しつつも、自分自身の働き方やキャリア、将来像についても振り返り、考え直す機会になったと思っています。

本日はその内容について、「自分の商品を持つ大切さ」と題して、過去に書いた記事に触れつつ整理していきたいと思います。

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この記事は1月10日、noteを書き始めて10日目に書いた記事です。

正月休みが明け、仕事始めがあり、その直後に成人の日の関係で必ずやってくる三連休の最後の日、働いているのか休んでいるのかいまひとつはっきりしない精神状態の中でぼんやりと思いついたことを書いた記事でした。

この記事は、「ちいかわ」や「100日後に死ぬワニ」、ランキング上位のなろう小説が続々と映画化する現象や、個人開発で作られた質問箱サービス「Peing」が買収された事例などを例に、世の中全体として「ヒット作を世に送り出している個人にアプローチをかけ、我々企業組織のチカラで大きく多方面に売り出そう」という流れが加速し、個人に求められる役割は「個性とアイデア」だけになるのではないか、という未来予想の記事でした。

約2か月前の記事ですが、私自身としてはこの仮説に対する確信はより深まっています。

YouTubeで「ゆっくり解説」と調べて出てきた結果

このスクリーンショットは、YouTubeで「ゆっくり解説」と調べて出てきた結果です。個人的には検索結果を少し見ただけで、あっこれは組織的に作られているんじゃないかな、という印象がありました。

ゆっくり解説の「ゆっくり」とは、著作権フリーのキャラクターが合成音声ソフトで台本を読み上げるある種のテンプレート的な動画作成の形式のことで、いわば「個性」を極限まで漂白した動画制作のやり方です。

もう一つの「アイデア」の部分は、何を「解説」するかにもよるのですが、上記のスクリーンショットを見る限りではニュースの説明だったり、2chのまとめサイトの内容の読み上げだったり、都市伝説的な内容のまとめだったり、言い方は悪いですが「借り物」感がぬぐえません。

2chのまとめなどは典型的ですが、「個性」も「アイデア」も要さない、それなりのウケが約束されたある種定番化したネタというのは、このように業者の巣窟となるわけです。

私がいまからこうしたゆっくり解説動画をシコシコと作り始めても、いったいどれほどのシェアが獲得できるでしょうか。圧倒的レッドオーシャンの中に埋もれてしまうことはほぼ間違いないでしょう。

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こちらの記事は、noteを書き始めて1カ月余りが過ぎ、「結構頑張って毎日書いているけれど、これって最終的に何になるんだろうか?」ということを漠然と考え始めたときに書いた記事です。

本業のサラリーマンとして毎日10時間程度、副業を毎日1~2時間、それにプラスしてこのnoteにも2時間程度を費やす、なかなかにストイックな生活を送る中で、根本的な部分に関しての疑問が湧いて出てきたわけです。

noteを書き始める以前に取り組んでいた「Twitterでのダイエットの実況」では、体重を減らしていくという分かりやすいゴールが存在していたわけですが、noteの執筆活動のゴールとはいったい何なのでしょうか。

恐らく答えとしては2択で、趣味として書いて読者の方に喜んでいただき、多くの読者に認知されることがゴールなのか、あるいは仕事として書いて、収益化を追い求めていくかのどちらかだろうというのが私の結論です。

そして結局いずれにしてもマーケティングが必要で、取るべき戦略は近しいものになるであろうというのが、今まで書いてきた手応えから漠然と感じられた仮説でした。

取るべき戦略というのが、まさに記事のタイトルにある「専門性の獲得」になります。私自身、サラリーマンとしては記事に書いた通りの専門性の無い文系であり、コミュ力を磨いてなんとか生き残っている状態なのですが、ネット上でのnote執筆活動はコミュ力では何ともならない領域なわけです。

先の記事では、コミュ力を「情報共有や意思疎通をスムーズに行い、専門家同士の業務連携を円滑に進めることができる能力」であると示しているのですが、趣味として、あるいは副業としてnoteを展開していく上で、こんな組織人としてのコミュ力などというものはあまり役に立たないのです。個人としてインターネット上で活動するには、専門性が必要になるわけです。

こうした思い悩みを経て、専門的な知識を持つこと、それに特化して発信することなど、いわゆるマーケティングの重要性に触れる記事が増えてきたのが2月後半以降でした。

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伊之助ボディ腹筋ローラーさんというのは、専門特化の重要性を示す象徴的な例だったと思います。ダイエットという比較的誰にでも取り組むことのできるジャンルであっても、専門特化と継続性の合わせ技で、驚くべきマーケティングパフォーマンスを実現されています。

ではそれをどのように自分に当てはめるのか。

彼のように、ダイエットに特化して書き続けるのか、それともnoteを始めた当初から結構な割合で書いてきた働き方について書き続けるのか、政治っぽい話題か、トリビアか、お役立ち知識か、温泉の紹介か。・・・色々と逡巡したのですが、しっくりとくるものは今のところありませんでした。

余談ですが、私自身とあるソーシャルゲームにハマって7桁以上の課金をしていた時期があり、それについてネットでまとめ記事を作ったところ、素人ながら数百万PVに到達した経験があります。

当時の私のソシャゲへの入れ込みっぷりと同等に熱量を注げそうなジャンルは正直思い当たらず、何を書くにしても中途半端になってしまう心配がありました。「個性とアイデア」を発揮して取り組めなければ、結局は業者がひしめくゆっくり解説の世界などと同じ世界で戦うことになり、趣味としてのゴール仕事としてのゴールも達成は困難だろうという判断になりました。

そんなこんなでまとめると、noteの執筆活動のゴールを、noteを書きながら模索するのではなく、noteの外の世界で探していこうというのが、私なりに今回出した結論になります。

noteとは別にやっている副業が意外と順調で、法人化を検討する程度の売上になりそうという事情があり、noteを何のジャンルにするか逡巡し続けるよりも、そちらに打ち込んだ方が結果としてスモールビジネスの当事者としての専門性が獲得できるのではないかと考えました。

そういったわけで、毎日更新の記録とお別れになるのが少し残念ではありますが、noteは不定期更新とすることにして、専門性として、スモールビジネスとしての自分の商品を磨いていこうと思っています。

今まで読んでくださっていた方には少々申し訳ない気持ちもあるのですが、不定期更新なりに気が向くままに書いていきたいと思っていますので、また遊びに来ていただけますと幸いです。


本日は以上です。
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それではまた次回。

2022.3.6 さいとうさん


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