心の声に従ってみた結果。
こんにちは!Kanaです。金曜日の更新のはずが、うっかりスペイン時間土曜日の更新となってしまいました。時差ということで、どうかご容赦ください☆
日本は今、梅雨の真っただ中でしょうか。私が住むセビージャという街は「スペインのフライパン」という異名を持つだけあり、連日40度を超える真夏日が続いています。
雲一つない真っ青な空と、照り付ける灼熱の太陽。
このセビージャの地に初めて降り立った日も、留学生活のはじめも終わりも、日本での生活に区切りを付けパートナーとセビージャに戻ってきたときも、不思議と季節はいつも真夏でした。
そして、セビージャで6度目の夏を迎える今日という日に、私は1人でこの街から出ていくことを決めました。
まるで煌めく太陽が背中をそっと押してくれたみたいに、自然と出た結論。
私は東京での会社員時代の一コマを思い出していました。
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年に一度、「1年後の自分へ」という手紙を書き、それを人事の人が預かって1年後に渡してくれるという制度があり(とっても素敵な方々だったなぁ)。
社会人2年目、毎日悩んで辛くて。なのに何を変えたらいいのか、どっちへ行けばいいのかもわからず、現状から抜け出す勇気もなかったあの頃。
そんな私が未来の自分に宛てた手紙が、今でも胸の奥に焼き付いているのです。
「1年後のKanaへ。あなたはきっと、1年後ここでこの手紙を読むことはないでしょう。あなたは自分の進む道を知っている人です。進んでいく力がある人です。だから自分を信じて」
不安でいっぱいだった毎日の中、未来の自分へ希望を託したあの頃の私。
そのバトンを受け取った「未来の」私が築いてきた過去と今。そして巡り巡って、またこの先の未来の私に希望を託そうとしている。
人生ってこの繰り返しなのかもしれません。
是が非でも「卒業」の時期がやってくる学生時代とは違い、大人になると卒業なんていくらでも遅らせられるし、卒業しないという選択肢すらアリになるのが現実だと思います。
だからこそ大人になればなるほど、自分の意思で巣立つべきものから卒業し、新たな世界を築いていくことはものすごいパワーがいることなんだと思います。
そのパワーはどこから来ると思いますか。
私はやっぱり、自分の「心の声」から来ると思います。
だって、気づいてしまったのです。
「もっとワクワクしたい!」
「もっと面白い毎日を生きたい!」
そう心が叫んでいることに。
言葉にしたら軽く聞こえてしまいがちな、「ワクワクする/しないか?」「面白い/面白くないか?」っていう基準に、
私は大真面目に、人生をかけて本気で取り組んでいくべきなのだと思ったんです。
パートナー・人間関係・仕事・住む場所・生き方などを選ぶときに
「ワクワクするか・しないか?」
「この人/この場所で、自分の1日や人生が面白くできるか?」
という基準をまず大切にする。
それを生半可でなく、本気のレベルでやっていく。
なぜならそれが、私の心の声であり、直感の導きであり、人生の大海原を旅する上でのコンパスだと気づいたからです。
もちろん、面白そうだからと言って全財産をなげうって投資をやるとか、ヒッピー生活をするとかそういう意図はありません。(笑)
もう30近い大人ですから、それなりに責任も良識も理性だってあります。(笑)
そういう私が「大人の自分」だとすれば、前述した私は「子どもの自分」とでも言えるでしょうか。
常識やルール、世間体…そんなもので固められる前の純粋な自分、自由に夢見る子どもの自分。
「僕は~がしたい!」「私は~が好き!」
キャッキャと無邪気にはしゃぐ子ども。そんなイメージがしっくりきます。そしてその純粋さの中にこそ、私たちが本当に望んでいること、本当の幸せとは何かを知る鍵があるはずなのです。
しかし私たちは大人になるにつれて、そんな「子どもの自分」の声に耳を閉ざしてはいないでしょうか。
「現実的に考えて無理でしょ~」「そんなことしたら周りに変な目で見られるから~」
そんな文句で、子どもの自分を心の隅に押しやってはいないでしょうか。
するとどうなるか?声が聞こえなくなるのです。「どうせ聞き入れてもらえないから」と、子どもの自分が閉じこもって出てこなくなってしまうからです。
その結果が、「理由は分からないけど、なぜか今の生活に違和感がする」「この人だと思って結婚したはずなのに、本当にこのままでいいのか不安」などといった、現実と心の歪みなのではないでしょうか。
大人の私たちがすべきことは、子どもの私たちが描く夢や希望に見て見ぬふりをすることではありません。
そうではなく、まず子どもの私(心)の声に耳を傾けること。そしてうんうんと頷きながら話を聞いてあげること。そしてその夢を実現する方法を考え、1つ1つ実行に移してあげること─この3つなのではないでしょうか。
─
そう考えたとき、セビージャから出るという未来がはっきりと見えたのでした。
とはいっても世の中がこんな状況なので、まだ正確な出発日や行き先を決めてはいませんし、人生一体どうなるのって不安な気持ちもあります。
でも、過去の私があんなに不安がってた未来に、ちゃんと足をつけ立っている自分が今ここにいる。そんな事実が何よりの安心でもあって。
というわけで、住んでいる街を紹介する前にこのようなご報告ということになってしまいましたが(しかも初回記事で笑)
本当の地元以上に私の地元だと思っている、心のふるさとであるこの街で、残された時間を幸せに過ごそうと思います☆
それでは最後に…ぜひご自身に問いかけてみてください。
今、幸せですか?
子どもの自分の声、ちゃんと聞けてますか?
Kana
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