エッセイ・恋のあとさき ~突撃チューリップ編 前編~
恋ーー。
それは一度迷い込めば、決して逃れられない秘密の花園。
この“思い出エッセイ・恋のあとさき”では、修羅場に二股、先輩方からのとっちめと、毎日が恋のジェットコースター状態であった若き頃をふり返りつつ考察して参ります。
(本文1289字)
1.咲いた咲いた
時は平成。所は京都。
駅前の生花店でバイトをしていた大学2年生の私・青子(19)が、
店の跡取り息子・ヒデくん(21)とお付き合いするに至ったお話です。
ヒデくんは近隣の商業大学に通う4年生。
卒業後は実家のお店