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文化芸術もそれと同等に
時々どうしようもなく「なにか美しいものに触れたい」と渇望する瞬間があります。他国隊員からも同じような声を聞いたことがあります。
事務手続きのついでに、地域の民族博物館へ行ってきました。ずーっと気になっていた場所で、地域の少数民族に関する資料が展示、保存されています。
▲入館にはパスポートなどの身分証が必要。
入館無料でセキュリティチェックがあります。窓口の女性はジェスチャーでマスクをするように伝えてくれました。公共施設や公共交通、病院や銀行ではマスクをするように指示があります。つまり、そのほかの場面ではマスク姿を見ることはほとんどありません。
▲ミャオ族の古歌や信仰をモチーフにした鳥の刺繍。蝶と鳥が協力して万物を作り、また災厄から人々を救った、という内容。
服飾、染め物、銀細工、刺繍、木工細工。
ため息が出るような美しく緻密な手仕事の数々。
▲ミャオ族の頭飾り。
実際に自分でそれをしたことがある人なら何倍も楽しめると思いました。残念ながら私はどの経験もないので、その意味ではあまり楽しめず悔しいばかり。日本でも愛好者の多いろうけつ染めについても展示されていましたが、その細かい模様の技法がどのようなものなのか測りかねながら見ました。過去にはろうけつ染めが上手な女性のサクセスストーリーもあったようで、夢が広がる内容でした。
それから子々孫々に伝わってきた多様な風俗の紹介も。例えば婚礼や独自文字。道具や儀式の様子から素朴で地に足がついた暮らしぶりを想像しました。また唐蓑(脱穀機)などの農具は日本の資料館で見たものとほぼ同じもののように思いました。
▲「〇〇族だからこんな感じ」とひとくくりにできるものではなさそう。
「一里では風俗が異なり、十里では服が異なる」という言葉そのままに、多彩な文化を感じ、また現代でもそれらに出会えることがうれしかったです。
元気を補充して、明日からまた頑張ろうと思えました。
各国隊員が休暇中に山に登ったり、ビクトリア湖の写真を撮ったり、スケッチブックにチーターやゾウの絵をかいたりするのにも、どこか共通するものがあると思うのです。
文化芸術もスポーツと同等に、人を元気にする力を持っていると思います。
それではまたね。
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