詩 『白銀の瞳』
作:悠冴紀
夜の深みの彼方より
真っ直ぐに地球を見下ろす宇宙の眼
その白銀の眼差しに洗われて
夜の世界が今 輪郭をあらわにする
混沌の闇の底から
モノトーンの街並みが浮かび上がる
主張を成さず鏡となり
陽を映して天地を見通す
流れゆく星までもが
その超然たる姿に感銘を受けたように
夜空にはっきりと軌跡を残していく
地表を取り巻く大気までもが
圧倒されたように沈黙を保っている
白銀の眼差しに洗われて ──
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※1995年(18歳当時)の作品。
またもやティーンの頃に書いた拙い作品を引っ張り出してきました😅
最近日に日に日照時間が短くなってきたな~とは感じていましたが、今日はそう言えば秋分の日。早いもんですね。今年は長々と三回ぐらい梅雨があったと思えば、夏をほぼスキップして秋へ突入……という印象です (;^_^A
まあとりあえず、本日は夜の文芸作品を一つ投稿することに。中秋の名月は過ぎてしまいましたが、秋の夜長への折り返し地点ですから。
ちなみに、この詩を書いた当時暮らしていた兵庫の田舎では、今いる大阪よりずっと空気が澄んでいて、月も綺麗に見えたものです🌙✨ 今はどんな感じだか、長い間帰郷していないのでわかりませんけどね。
注)この作品を一部でも引用・転載する場合は、「詩『白銀の瞳』悠冴紀作より」と明記するか、リンクを貼るなどして、作者が私であることがわかるようにしてください。自分の作品であるかのように公開するのは、著作権の侵害に当たります。
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