【打開の翼】第13話「転科」
翌日成保さんの病室に行くと、6人の大部屋に笑い声が響いていた。
成保は包帯はまかれていたが、リクライニングできるベッドを上げて
上体を起こして同部屋の人たちと絶えず会話し、他の隊員達と一緒にげらげら笑っていた。
「あははは!地域で言葉の意味変わるあるあるだな。『ほかす』『なげる』問題とか。」
「いや、そら方言色強いからわかるで?せやけどこら疑問。なんで手袋を『履く』って言うねん」
「いや、手袋は『履く』だろ。」
「『はめる』やろ!」
「『する』じゃねえの?」
「え!?そうな