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「値踏み」の話

恋愛に自信がない人って、たくさんいると思う。
いや、恋愛だけじゃないか。人間関係全てにおいて。

私は、んもうそれは面倒なほどに、誠実な人が好きで。人の小さな言動や様子を、わざとではなく、よく見てしまう方だから、「あれ、この人って、本当に私のこと好きなのか・・・?」とか思うことがあると、一気に疑念が湧いて、信じられなくなってしまう。

まぁそれは過去の様々な経験の積み重ねなのかもしれないけれど、最近ちょっと思うのは、自分自身が不安になってしまっているからなのかもしれないなぁということ。

「私のことを好きじゃない理由」を、もしかしたら「私が」探しちゃってるんじゃないかなって。

私はこういう面倒くさいところがあるし、こんな性格だし、あんなこと言うし、、、そんなこんなもひっくるめて、全部好き!!って言ってくれる人なんているのか?と、「私が」信じてないのかもしれない、と。


もう数年前のことだけれど、ある男性に告白されたことがあった。薄々気づいてはいたけれど、私はそんなに好意は寄せておらず、困った末に「どうして私のことを好きなんですか?」と聞いたら、こう返ってきた。

「うーん、一緒にいる時間の中で思ったんだけど、○○ならまともな子だっていうのをわかってるからかな。どう転んだって、変なことしないし、浮気とかしなさそうだし、まともな性格だし、ちゃんとしてるし」

なんか、苦いものを食べたような気持ちになったのを覚えてる。なにそれ、私のこと、好きじゃないじゃんか。


その時期、謎のモテ期が到来していて、同時期に別の男性からも告白された。ちなみにそのモテ期の恋愛は一つも実らなかったから、モテ期なんていらないと思う。

その人は、「結婚を前提に付き合ってほしい。ほら、悪いようにはしないから」と言った。

もーっと苦い味がした。めっちゃムカついた。


たぶん、その「ムカつき」は、めちゃくちゃ大事だと思う。

自分のことを、相手に値踏みさせちゃダメだ。絶対に。
そしてそれ以上にダメなのは、自分のことを「自分で」安く値踏みすること。

最近、いろんな挫折を経て、というか、それを乗り越えて、やっと本物の「自分を信じる」という意味での「自信」が少しずつついてきた気がする。

もう、「私のことを好きじゃない理由」なんて探さないし、相手に値踏みもさせない。自分の価値は、無限にある。

大事にしてくれる人がいるから自分を大事にできるんじゃなくて、自分を大事にできるから幸せになれる。

やーっと気づいたから、次に来る恋愛は、楽しめそうだ!

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。