Akira Sato

今日のパンを焼くように、明日の文章を書く

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マガジン

  • 缶ポカリシリーズ

    缶ポカリ関連の記事まとめました

最近の記事

海に浮かぶ、失敗して海水を飲む

 先月、はじめて沖縄へ行った。いかんせん一度も行ったことがないので、なんとなく聞いたことがある場所になんとなく行った旅行だった。二泊三日。沖縄は梅雨が明けている。歩くたびに紫外線がビシバシ差し込んで、かつ湿気がムワッと高い。白シャツとスラックス、スニーカーというファッションで一日目を過ごしたが、あまりの暑さに耐えられず国際通りのドンキで購入したアロハシャツと水陸両用ハーフパンツ、サンダルで二日目以降を過ごした。  二日目「クリード西原マリンパーク」というビーチに行った。何故

    • 缶ポカリと孤独な生活

       失ってから気づく大切というのがある。私は失ってからでないと、大切なことに気づくことができない大馬鹿者なのだが、先日も同様の体験をした。  両親が離婚し実家が引っ越すことになった。先日、引越しの手伝いをするために実家に帰った。あれだけ物に溢れていた、子どもの頃から帰っていたあの家は生活感が全くない、抜け殻のような様相を呈していた。生活に必要なものは段ボールに詰め込まれ、次の場所へと運ばれるのを待っている。私は車を借りてえっさえっさと母が住む新居へ荷物を運んだ。数えてみると実家

      • 短歌十首/バッティングセンター

        海だから哀愁帯びた顔なのかならば一緒にイオンへ行こう 溜息と重たい身体を引っ提げてコロッケ作ろうやめた酒飲む 別れようザワークラウト漬ける間に君から電話穏やかな午後 適当になんでもいいから外に出る新しい靴おろすときは今 両手には押し込められた感触が金属音すら追い越し走れ スーツ着たゆっくり歩くおじさんと傍ら歩く短足の犬 駅ホーム立ち食いそば屋の客4人きっとスーツに出汁が染みてる そうだともさしずめ俺は古臭く田舎に光るゲームセンター 女から言われた「バカ」の意味

        • 缶ポカリは一期一会の出会い!

           私の缶ポカリ愛を書き殴った記事があるので、以下を読んでもらってから今回の記事を読んでいただけると幸いだ。 (↑多くの方に読んでいただきました。ありがとうございます🌱)  先日、旅行に行った際に缶ポカリを見つけた。私と同業者(缶ポカリハンター)に狩場を教えたくないので、場所の詳細は伏せる。地元の人なら写真を見てわかるかもしれない。  もちろん缶ポカリのために旅行に行ったわけではないのだが、チラッチラッと自動販売機を眺めながら知らない土地を歩いていた。知らない土地であるが

        海に浮かぶ、失敗して海水を飲む

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        • 缶ポカリシリーズ
          3本

        記事

          小説|はやだき

           4時間目後のお昼ごはんで食べたのは自分で握ったおにぎり×2個と、高校の玄関外にある自動販売機に売っている100円の紙パック野菜ジュース。普段は水筒に麦茶を入れて持っていくんだけど、今日は不慣れなのに自分でおにぎりを握ったから、バスの時間がギリギリになっちゃって、水筒を家に忘れてきてしまった。お母さんからもらった「お昼ごはん代:500円」をそのまま自分の分にできると思ったのに。野菜ジュースを買っちゃったから500-100で手元に残ったのは400円。  お昼ごはんを食べ終えて迎

          小説|はやだき

          街を歩いて缶ポカリを飲もう!

           俺は缶ポカリが大好きだ。缶ポカリとは文字通りポカリスエットの缶ver.のことだ。俺が缶ポカリが好きなのは「おいしくて、おしゃれで、レア」だからである。 ①缶ポカリはおいしい  缶ポカリとペットボトルのポカリは味が異なるという。  記事によると「容器の素材の特性上、使用している成分を少し変えているため、味・香りが異なって感じられます」とのことだが、俺の大雑把な舌では正直味の違いはわからない。しかし缶で飲む飲料ペットボトルで飲むそれよりも「すげー冷えてておいしい」ことはわか

          街を歩いて缶ポカリを飲もう!

          車移動について

           まず田舎に住んでいると、公共交通機関を使うことが非常に少ない。路線や本数も少ないし、いざ利用すると運賃が非常に高い。そもそも、政令指定都市から田舎に引っ越してきたぼくは驚いた。  田舎に引っ越してきたぼくは移動手段として車を購入せねばならず、通勤や買い物等、ほとんどの場面で車を使っている。もう「車社会」の一員になって一年以上が経つが色々と気づきがあった。  車による移動は他者を感じることがない、個人的な営みである。同乗者がいなければ車内には私一人である。公共交通機関による

          車移動について

          煙草/MOTHER/居酒屋

           夜、駅から少し離れたセブンイレブンの外に置いてある灰皿の脇に立って煙草を吸っていた。すると4、50代であろう女性がやってきて俺に話しかけてきた。 「お兄さん、煙草吸ってるんですか?」 (見りゃわかるだろ)と思いつつ 「あ、はい。吸ってます」と返した。 「若いのに煙草吸うって珍しいね」 「そうですかね?まあ確かに周りはあんまり吸ってないかもですね」  俺は(なんじゃこのおばさんは)と思いつつ無難に受け答えていた。するとおばさんも煙草を一箱ポケットから取り出して吸い出した。 「

          煙草/MOTHER/居酒屋

          短歌/日記

          車間距離ブレーキの加減運転に文句言う君よ安らかに眠れ そよかぜと木々の香りをかき消した普通のカレー虫除けスプレー ネギかけて彩り良くしたクッキング取り繕って生きるということ 大丈夫バスはとっても大きいの他の車を蹴散らしていくわ アメスピのような恋愛してみたい私の恋はショートホープ 今日こそはいつもの夜を切り上げて炊飯タイマーと共に眠る まあ俺は基本的には嫁が好き面と向かって言えないけれども かったりい(たばこぷかぷか)しゃらくせえ(たばこぷかぷか)(たばこぷかぷ

          短歌/日記