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第0回 あのラボの脳みそビッグバン!〜冒険の手引き〜 お品書き


背景

あのラボの脳みそビッグバン!」は、福岡を拠点に活動するクリエイター集団anno lab(あのラボ)のメンバーが、主に作品制作の企画段階でよくやっている「anno labのブレスト」の様子を配信しちゃおう、というポッドキャスト番組です

一応、毎回の放送の冒頭や概要欄などに、簡単にブレストについての説明をしたり、分かりにくい言葉の解説なんかもちょこちょこしたりしているけど、そもそもがクリエイター集団なので、「皆さまに分かりやすく」の意識がその道のプロの方々(アナウンサーとかパーソナリティーとか)に比べて圧倒的に希薄であることは否めません

そこで、この「あのラボの脳みそビッグバン!〜冒険の手引き〜」では、番組が始まってそろそろ半年が経とうとしてるかな、という段階になってようやく自分の番組を聞いてみようかな、という気になった私、さだむによる、独断と偏見に満ちた番組の内容解説をつらつらと書きなぐって行こうかな、と思っております

内容解説といっても、せっかくのテキストメディアなので、関連して思いついたことはできる限り深く書けると良いなと思っていて、ポッドキャスト番組の単なる解説という枠を超えた、「ぶっ飛び歓迎」しまくりの内容になるだろうという気がしていますが、あまりに深く潜りすぎてるな、という場合はどうぞご自由に飛ばして頂きつつ、各自、最適な距離感で楽しんで頂ければ幸いです

一緒に話している宇佐美くん(うさみ)、岩谷くん(なっち)、あるいはゲストの方々による検閲は一切ない状態で、完全に僕、(さだむ)の独断でポ〜ンと放り投げてしまうつもりなので、なにか補足があったり気になるところがあれば、是非、自由にコメントして貰えるとありがたいです

anno labって?

anno lab(あのラボ)は、日常のとなりに潜む楽しさや面白さを起点に、“何かしら”を創り出すクリエイティブ・ラボです。anno labには、コンテンツ設計、平面デザイン、映像制作、プログラミング、電子工作、システム、プロジェクト・マネージメントなど多彩なスキルと知識を持ったメンバーがおり、それぞれの得意領域を活かし合いながら「新しい体験」を生み出していきます。

あのパンフより

実をいうと、会社の正式名称は「あのラボ」です
anno labという表記は会社の名前ではなく、クリエイター集団、アーティスト・グループとしての呼称なのですが、僕自身はできる限りanno labを、一般的に抱かれるような会社のイメージから遠ざけたいと思っているので、できる限りこちらのanno labという名前を推しています
ただ、パッと見では中々すぐにanno labを「あのラボ」とは読んでもらいにくいし、今回のポッドキャストはクリエイター集団としてのanno labの日常を見せたい、というだけではなく、会社として、仕事としての一般常識の殻を破っていきたい、という思いもあるので、より伝わりやすい「あのラボ」という名前をタイトルに付けました

目的

この「あのラボの脳みそビッグバン!〜冒険の手引き〜」というマガジンは、基本的には、僕たちのポッドキャスト番組「あのラボの脳みそビッグバン!」を聞いていただいた方々に対して「なんか分からない言葉が出てきたな」という場合に、この冒険の手引きをご参照いただいて、僕たちが話している内容や僕たち自身、あるいはゲストの方々への興味が湧き、理解が深まることを目的にしています

僕たちが#あのバンの中でポロッとこぼしているキーワードは、ある程度の数のものは、僕ら3人が学生の頃から20年近く一緒に活動をしてきて色々なことを共有してきた前提の中から自然と湧き出てくる、ある意味内輪ノリの強いキーワードが多いだろうと自覚しています
あまりに内輪ノリが強めなものは番組内でも注釈を(主になっちが)入れてくれていますが、それでも理解するのに充分な注釈とは言えないでしょう

一番そういうぶっ飛び発言が多めな僕としても、そういったキーワードに関して、決して「内輪だけが分かれば良いや」と開き直っている訳ではなく、「広く皆さんに伝わると良いな」という意識はあるので、なんとなくそういうものを、せっかく自分自身がポッドキャストを聞き返すのであれば、見つけ次第拾っていってあげたいな、と思って、noteにまとめることにしました

注意

まず、あくまで手引きなので、こちらの内容を読んだだけでポッドキャストの番組の内容が全て分かる、というものではないことをご了承ください
むしろ、番組を聞いてないとほとんどちんぷんかんぷんな内容もいっぱいあると思います
あなたがまだ番組を聞いていなくて、記事の内容を楽しみたいな、と思ってくれているのであれば、是非、本編のポッドキャスト番組「あのラボの脳みそビッグバン!」を聞いてみてください!

この番組は、台本などを作り込んで世の中のためになる内容を説いているような番組ではなく、その場で思いついたアイデアを脊髄反射的にポンポンと繰り出しておもしろおかしく対話している番組なので、リラックスして、運転しながら、とか、通勤電車で、とか、料理や掃除をしながら、とか、勉強しながら(?!)とか、ながら聞きをオススメします
聞きながら「あ、私もそれ思った!」とか、「いやいや、そこはこうだろう!」とか、「こういうお題でブレストして欲しい!」みたいなのを思いついたら、是非、XinstagramThreadsTikTokYouTubeのコメント欄などに「#あのバン」を付けて気軽に投稿してみてもらえると、とっても嬉しいです!

ブレスト(ブレインストーミング)とは

ブレインストーミング: brainstorming)あるいはブレインストーミング法(BS法)とは、アレックス・F・オズボーンによって考案された会議方式のひとつ。集団思考集団発想法課題抽出ともいう。日本語では「ブレスト」と略されることがある。

(中略)

ブレインストーミングとは、集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法である。
人数に制限はない。5名から7名、場合によっては10名程度が好ましいというやり方もある。HAZOPのように3人ごとの班構成にして、それぞれの班での成果を持ち寄るという方法もある。
議題は予め周知しておく方法と、先入観を与えないようにその場で資料を配布する方法もある。
ブレインストーミングの過程では、次の4原則(ルール)を守ることとされている[1]

ブレインストーミングの4原則
判断・結論を出さない(批判厳禁)
自由なアイデア抽出を制限するような、批判を含む判断・結論は慎む。判断・結論は、ブレインストーミングの次の段階にゆずる。ただし可能性を広く抽出するための質問や意見ならば、その場で自由にぶつけ合う。たとえば「予算が足りない」と否定するのはこの段階では正しくないが、「予算が足りないがどう対応するのか」と可能性を広げる発言は歓迎される。
粗野な考えを歓迎する(自由奔放)※ 著者注(=ぶっ飛び歓迎)
誰もが思いつきそうなアイデアよりも、奇抜な考え方やユニークで斬新なアイデアを重視する。新規性のある発明はたいてい最初は笑いものにされる事が多く、そういった提案こそを重視すること。
量を重視する(質より量)
様々な角度から、多くのアイデアを出す。一般的な考え方・アイデアはもちろん、一般的でなく新規性のある考え方・アイデアまであらゆる提案を歓迎する。
アイディアを結合し発展させる(結合改善) ※ 著者注(=乗っかり推奨)
別々のアイデアをくっつけたり一部を変化させたりすることで、新たなアイデアを生み出していく。他人の意見に便乗することが推奨される。

出典:Wikipedia「ブレインストーミング」より

ブレストは特に作品制作のための手法、という訳ではなく、単に僕らがブレスト大好きだから作品制作の企画時に採用することが多い手法、というだけです
また、「anno labのプロジェクトはブレストをしないとダメ」というようなルールがあるわけでも無く、プロジェクトによっては一人で考えて一人で作り込んでそのままリリースされたプロジェクトもいっぱいあります
ブレスト自体はアイデア出しのためのとても人気のある手法なので、自分達で「ブレストをやってる」と意識していなくても、多くの人が既にやったことがある、という種類のものだと思います

ブレストの心得

ただ、先のWikipediaにも記載されてて、番組でも冒頭で毎回触れている「ブレスト4つの心得」(批判厳禁・ぶっ飛び歓迎・乗っかり推奨・質より量)を意識すると、単なるアイデア出しとはひと味違った、とても楽しいブレストになること間違い無しです

ブレストをする上では、
「自分のアイデアなんて、どうせショボいから・・・」
という遠慮は不必要だし(ぶっ飛び歓迎の心得より)
「偉い人に否定されそうで怖いから・・・」
などという心配も無用です(批判厳禁の心得より)
「人の意見を利用するのは良くないから・・・」
というのも野暮だし(乗っかり推奨の心得より)
「じっくり悩んで良いアイデアを練らないと・・・」
というのは潔く諦めましょう(質より量の心得より)

何ひとつ事前に準備したり考えておく必要はないので、とにかくその場で思いついたことを思いついた瞬間にためらわずに口に出すのが、ブレストを楽しむ上では一番大切なことです
あえて言うなら失言も炎上も気にしちゃダメです
むしろ、全員考える前に口にしてるんだから多少の失言は致し方なしとみるべきです
それ故に「批判厳禁」という心得がある訳です
失言しちゃったな、と思ったらブレストが終わったあとに素直に直接謝れば良いんです
もちろん、「批判厳禁」の心得を逆手に取って、何言っても許される、という拡大解釈をするのは間違っているので、きちんと一緒にブレストをしてくれるメンバー全員にリスペクトを持って臨むべきですね

ブレストの効能(あくまでさだむの個人的見解)

書いていて、今気付きましたが、なによりも、ブレストが大好きな僕自身の、20年近くブレストを日常的にやってきたことによる一番の効能は、「人やものごとの中に欠点ではなく魅力を見つけるのが得意になった」ことじゃないかなと思います
人の意見を否定することが厳禁のブレストを日常的にやっていると、ブレストではマイナスポイントを見つけても何の価値にも繋がらないので、必然的にポジティブな部分のみを探そうとする癖が付きます
結果として、日常生活そのものが、ポジティブな面を探す癖が出ちゃうのかな、という気がしています

もちろん、作品制作に限らず、世の中のプロジェクトは全て、ブレストだけで成立する訳ではなく、その後にきちんと出たアイデアをまとめて集約して具現化していく作業が必要なので、決して「マイナスポイントを見抜く力が世の中に必要ない」と言っている訳ではありません
むしろ、世の中のプロジェクトのディレクション作業の多くは、ブレスト的な視点よりも、マイナスポイントを見抜いて、鍛冶屋が鉄を鍛えるように叩いて叩いてクオリティを上げていく視点の方がより重要視されることの方が多いと感じます
それでも、ブレスト大好きなanno labのメンバーが、メンバー内外の様々なアイデアに触れたときに、批判、否定から入るのではなく、「なるほど、いいですね」「それ面白いですね」「更にこうすると面白いかも?」「それで思い出したんだけど・・・」などと、ぶっ飛び歓迎、乗っかり推奨の精神で接するところを見るのは、僕は個人的にとても好きな光景です

そんな僕らの楽しさが、少しでも皆さんに届いてくれると良いな、と願って

2024年10月吉日 さだむ拝


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さだむ
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