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#32◆「とりあえず明日も生きていく」ととりあえず決めてみた話

最近、生きる気力が湧かない。しっかり食べてるし、睡眠も十分に取っている。だけど、朝起きてから夜寝るまで、ただなんとなく生かされている感じだ。

年末が近づき、クリスマスにお正月とやや浮ついた空気になっているが、無職の僕には関係ない。無職のまま年を越すのが恐怖ですらある。リーマン・ショック後に話題になった年越し派遣村へ行く人の気持ちが少し分かるくらいだ。

あと、事情があって僕は家に居場所がない。家族とは必要最低限の会話しかしないし、家族が何を考えているのかも分からない。家族も僕に親密な繋がりは求めておらず、一緒の部屋にいても気まずい時間が流れるだけ。

そんな環境に余計に気持ちが滅入る。


死にたいとまでは思わないものの、「何のために生きてるのか??」はよく考えている。朝起きてから夜寝るまで、楽しみらしい楽しみは何もない。心の中にあるのは、無職の不安感と冷めきった家族に対する絶望感。

そんな感情がぐるぐる渦巻いて、生きる意味を見いだせなくなっている。「楽しいことが何もないのに、一体何のために生きてるのか??」と。

「もう十分に生きた」
ここ数日は、こんなことも考えるようになった。これも死にたいと思ってるわけじゃなく、ここで生が途絶えたとしても未練はないという言い方がぴったりハマる。

もし今晩寝てる間に死んだとしても、地縛霊にならずにさっさと成仏するだろう。そんな気持ちだ。


(来年の今ごろは何をしてるだろう??)
ときどきそんなことを考える。
(今よりも良い未来になってるといいな)
そんな気持ちが強すぎるのか、頭の中に投影される未来はイキイキしてる自分だ。

でも、今の延長にそんな未来があるとは思えない。
(では、どうすれば??)
うつ病を抱えながら、アラフィフの就職活動に孤軍奮闘している。もう十分頑張っている。これ以上は頑張れない。

ワーッ!と叫びたくなる気持ちを抑えながら、明日もまた生きていく。これが正解かは分からないけど、「それでもとりあえず生きていく」が最適解なんだろう。暗いトンネルを歩きながら、僕はこの切り抜け方に頼ることをとりあえず決めた。

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