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猫は大変な推しです

猫を飼うと言うのは、中々に辛いものがあって先ず朝が早い、別に無視して寝ていても良いのだが、無視すると舐める、歯を当てる、起きるまでそれをする。

お目当てはご飯だ、朝ごはんが無いと早くくれという、これは仕方の無いことだ、人間の子供でも食べたがる。(噛みつきはしないけど)

我が家のツナ君は割とのんびり屋で、朝も相当遅くならないと噛みついたりはしなかった。


ツナ君

それがこの所噛みついたりするらしい、これは私が噛みつかれるのではなく、次女の所に行って噛みつく。

次女は布団を頭からかぶって寝ているが、その布団から見えている頭にはお当てる。

痛たたー、と次女が起きて、ご飯をあげる、あげると満足してある程度の時間は食べない。

これが何が問題かと言うと、ツナ君はヘルペスで薬を飲む必要がある、そのままの薬は喜ばないので、メディボールと言う猫版お薬飲めたねで食べさせる。

ところが早い時間にご飯を食べるので、その後薬をメディボールを食べない、だって美味しくないからね。

今の我が家にはもう1つ問題がある。

子猫のアグリだ、この子が本当にお腹を減らしている、隙あらば大人猫のご飯を食べようとする。


悪戯アグリ

昔はツナ君とランチャンだけだったので、お互いにご飯を取ったりしない、そこは大人のお行儀なのか、残したのを食べる時に離れてから食べるという習慣がついていた。

そこに、一石を投じたのが子猫のアグリだ、子猫だからルールは無用、人の皿にも頭を突っ込もうとする。

余りに食べるので、お医者さんに相談してみた。

「アグリが大人のご飯を食べてしまうんですけど、如何したらいいですか?」

「そうやって大人のご飯に慣れてグルメになるんだから、食べてても良いよ。」

そうなんだ、食べさせても良いんだ、そう思って放って置くことにした。

我が家では大人猫たちは1日二回のご飯時間に食べきらない、後でお腹が空いた時にゆっくり食べたりする。

ツナ君などは夜中に起きだして、ご飯を食べて、また寝ると言うのも通常運行の範囲。

それがね、アグリが来てから、そのご飯を食べきってしまう、悪い事に食べすぎでお腹を壊して、下痢をしたり、ケロケロ吐き戻したりもする。

こりゃあいかん、人間も考えるよね、兎も角アグリには自分のご飯しか食べさせない。

大人猫たちのご飯の残りは、アグリの届かない所に置いておく、この状況を改善するにはそれしか無い。

そこで、夜中にツナ君が起こしに来て、ご飯を出してくれと言ってくるのだ。

これって何だか子供が小さい時期を思い出した。

私には4人子供が居るのだが、2人目以降は気を付ける様に為ったものの、1人目は子供が何をするか解らないという認識はない。

私は有ったんだけど、夫には無かったって事なんだけどね。

認識が無ければ、認識を刻み付けるしかない、その頭の中に刻み付けてやろうじゃ無いの、認識って奴をよ。

そんな感じで、子供は何をするか解らないから、床に物を置かないでと口を酸っぱくなるくらいに言っていた。

「床に物を置いたら、絶対に舐めるから、置かないでね。」夫は煙草を嗜む人で、畳に座って煙草を吸って、そこに灰皿やたばこを置いたりする。

子供の誤飲で一番はタバコだ、これは気を付けて貰わねばと、何度も言う。

「解かっとる、でも煙草なんて苦いもん飲み込んだりせえへんよ。」その気持ちがもう駄目なんよ。

普段から気を付けないと、絶対に子供が飲み込むじゃ無いか、止めてよね~、それでもすんでの所で子供が飲み込みそうになったことは有る。

子供って何時の間にか高い所に手が届く様になって居て、興味があれば台を持って来て取るんだよね。

猫は子供よりも能力の伸びが早い(と云うか時間の感覚が違うんだよね)、昨日は乗れなかったところに、今日は乗っていて驚いたりもする。

毎日、大人御飯食べたりしないかな?なんて考えながら少し高い所に置いたりする。

大人の食べ物を好きに食べれないと知ったアグリは、次に考えたのは大人猫たちのさらに頭を突っ込めば、お腹いっぱい食べれるという事だ。

先ずはツナ君、次にランちゃん、最後にアグリにご飯をあげているうちに、大人猫たちの皿に頭を突っ込んでいる。

ツナ君もランチャンも余り怒らない、子猫だから良いと思っているのか、皿から顔を離してしまう。


何してんの?のランちゃん

それどころか、ツナ君は嫌いな薬入りメディボールのをあげようとする、嫌いなんだからね、あげたいよね。

アグリも何が入っていても食べたりする、お薬入りのを飲みこんじゃったりしたからね。

これはいけなーい。

だってね、ツナ君はメディボールに入った薬を食べる必要がある、アグリが食べたらいかんのよ。(アグリも薬を飲むのはいけないしね。)

これで人間は必死になる。

ニャーニャー鳴いているアグリに駄目と言って、ツナ君につきっきりでお薬を食べさせる。

その後にやっと皆のご飯なのだ。

これを1日3回するのは中々骨が折れるのだ、動物を飼うって子育てと同じくらい忍耐が居るもんだ。

可愛いから仕方ないか、猫は心の押しだからね。





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