選んだ道はおもろいで

新年明けましておめでとうございます。

おめでたくも無いという方には、おはようございます、と言って置きますね。

とうとう２０２４年が来てくれました。

毎年、年が明けて、おめでとうと言えるのは、自分が生きているから、人生って楽しいな～、が自分に与えられる。

こいつ気楽な奴だな～、良い人生を送ってきたんだな～、なんて考えられそうだけど、人並みに自殺したいと思ったことも有るし、子供の時期は人生から逃げたいと思っていた。

夫の会社に居た時期も、奥さんで仕事しないで良い給料を貰って居ると考えられがちだけど、自分が死ねば保険で会社が何とかなるかも知れないのにと考えたのは、1回や2回じゃない。

人間って色々な悩みが有って、人生を立ち止まっている時期には、なーにが新年だ、なーにがめでたいと思いがちになる。

自分もそうで、正月も遊べず（11月末決算で、事務員、経理するのは自分1人）子供と遊んでもやれず、この生活が何処まで続くんだろうなんてね。

今更ながら気付くと、自分がそこに居て、何かを感じる事が出来るのは、充分に幸せだと思う。

だってさ、比べる時間が無けれ、不幸も感じられない、今が不幸だと感じるのなら、これまでに幸福が有ったという標なのだよね。

これまでに幸福が有ったのなら、今は不幸を感じていても、これから幸福を感じる時間を持てる可能性が高いのだ。

私はこれまで生きてきて、自分の人生はおもろいな～といつも感じている、苦しい時期も考え込んだ時期も、それこそ死に向かっていきたいと時期も有って、人から見て一概に幸せでは無いのかも知れない。

それでも、おもろい人生を過ごしてきたのは確かだ、短大卒業して何となく結婚して、子供を４人産んで、夫と会社で仕事して、会社を売って、その後離婚して、文を書いて、こんなおもろい人生有る？

ホンマにこの人生で良かったと思う。

子供の時に、父親に運命論を教えて貰った記憶がある、武者小路実篤の運命論だ。（私の記憶が確かであれば）

武者小路実篤は人生は全て運命で決まっていると書いているそうだ、これは多分に父の考えも入って居ると思うけど、人がなぜ生まれるかは分からないが、人は生まれて自分に課された仕事をする為に生きているという。

だから全て運命でそれは抗えないが、進むべき道を選ぶ取る事は誰しもができるという話だった。

「あのな、お前がお父さんとお母さんの所に生まれてきたのも、俺たちがお前の親になったのも運や、それは運やけど、道は自分で選べるって書いているんや。」父が言っていたのを覚えている。

そやなー、運なんやんな～、ここで言う運って、自分では如何にも為らない事を言うのだ。

父は子供の頃に両親とも亡くして、戦争に行ったお兄さんも亡くして、体の弱かった妹も亡くして、それは運と言う言葉で片付けなければ、他に考えようが無かったのだろう。

「お母さんと結婚して、お前が生まれた時に本当に嬉しかった。」そう言われた。

10上のお兄さんと2人で人生を乗り切ってきた父は、やっとお兄さん以外の家族が出来ると思ったんだろう。

そんな人生を横目で見てきたから、私はずっと恵まれてきたのだろうと思う。

これまでの人生を考えると、私は運よくここに居る、運も有るがここに来るまでには、いろんな道が有って、実は自分で選んできている。

そして選んだ道は公開の無い道だった、私にとってはそれが幸運な状態だったのだ。

これまでの選択を全然後悔しないと言ったら、嘘になるかの知れない、それでもその時の一番いい選択肢を選んできたように思う。

私が私である限り、どの方向の道に行く様になっても、今の自分を選択するのだろと思う。

人生は短いけど長い、選んだ道が如何であっても、間違った、シマッタと思っても、まだ違う道を選ぶ事は出来る。

それに間違ったと思っても、実はその道がおもろい道だったりもする。

親子の縁も人の縁も運で、だからこそ運が悪いとか、運が無いとか感じる、でもさ、その縁がおもろい人生を運んできてくれるんじゃ無いかな。

人間は一人一人違う、人生はその人しか解らない、縁も何もかも自分では如何にも為らない部分が有る。

如何にも為らない事に対する感じ方も人それぞれだ。

命や健康は一瞬で無くなってしまったり、自分の予定とは違った道が用意されてたりする。

だからこそ、人生は美しく儚い、だからこそ人生はおもろくて悲しい。

私はこのおもろい人生を、後もう少し楽しんでみたいと考えている。

だからと言って、予定している時間が自分に与えられるかは分からないから、自分の気持ちに正直に楽しみたいがホンマかな？

新年に一寸考えてみた、読んでくれてありがとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

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