赤いランドセル

赤いランドセルが男の子に人気なんだそうだ、あんまりランドセルの色に拘ったりしないので、一般的には色って大きな問題なんだな。

子供たちがランドセル必要な折には、本人に選ばせたような気がする、気がするだけであんまり覚えてないけどね。

今みたいには色が沢山有った訳じゃ無いので、長男は黒、長女は赤、次女も赤、三女の時のみ紫が良いと言って選んだ気がする。（あくまで覚えてはいないけど）

自分が子供だった時は、ランドセルの存在も知らなくて（何にも知らない子だったし、教えて貰った覚えもない）、ある日「これ背負ってみ。」と言われて、背負ったら後ろに倒れたのを覚えている。

この子あかんわーと言われて、毎日ランドセルを背負って歩く練習したような記憶がちらほら頭に有る。

ランドセルって重いんだよね、今は軽くしてあると思うけど、結構な拷問だと思ったよ、身体が小さくて弱かったからね。

小学校に入ると、学年に１人か２人くらいは違う色のランドセルを背負っている子供が居た。

そのランドセルは目立って、私は違いますよと主張している、その頃赤と黒以外は特別だったはずだから、特別な何処かで買ったんだろうな。

羨ましかったな、赤と黒のランドセルの中に違う色が有るって珍しいからね。

だからと言ってそれが欲しかったわけじゃ無い、単に羨ましかっただけだ、選択肢が有ったんだなって。

男の子が赤のランドセルと選ぶのは戦隊ヒーローの影響だそうだ、そう言えばリーダーって大概赤だよね、何でなんだろう？

別にリーダーが白だったとしても問題は無いよね、白のリーダーだって良いんじゃないか。

考えていると次女が話してくる、戦隊ヒーローが赤なのは目立つからじゃない。

そうか、そんな考えもあるな、目立つもんね赤だと、子供って影響受けやすいからね。

「でもさ、男の子が赤のランドセルを選んでるんじゃ無いんじゃない、だってさ親が買わないと選んでも持てないしね。」と次女が言ってくる。

本当にそうだ、私が子育てしている時期には忙しくてランドセルの色なんてそんなのどうでも良い、そんなのどうでも良い、なんて思っていたんだからね。

子供が少なくなってきた時代の方が選択肢が多いんだ、でもその選択肢は子供の物じゃ無くて、親の為なんだよね。

自分が子育てしてた時にも思ったけど、子供の持ち物って親の考えが出ちゃうんだよね。

選択肢が有っても、選ぶ状況が揃っていても、親が買ってやると言わなければ手に入らない。

親の感性が変わって、選択肢が増えて、良い時代になったんだなと思っている。