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2023年気になったニュース4選と私のミッション(仮)


はじめに

2023年もあと少し。1年振り返りたくなる時期になりました。
個人的なことですが、2023年は大きな変化の年だったこともあり、記憶と思考と感情が追い付かないくらいのすさまじい1年だったので、予想以上に自分の軸が揺さぶられ、後半は悩むことが本当に多かったです。
そんなこともあり、今更ながら「自分自身のミッションが必要だ」と痛感し、現在いろいろとブラッシュアップしています。
また、年末ということもあるのか、いろいろと気になるニュースもあり、そのあたりも忘れないようにとどめておきたく、完全に個人的な備忘録ではありますが、ここにまとめておこうと思います。

2023年気になったニュース4選

①日本のエンゲージメントは下がるばかり

先日のWellbeingの記事でも紹介しましたが、毎年Gallup社が出している世界規模の職場に関するレポートで、日本のエンゲージメントレベルが5%ということが発表されていました。

2023年の調査結果によると、仕事にエンゲージしている(=意欲的に仕事に取り組む)割合が、世界平均では23%に対し日本ではたったの5%しかいないという結果があります(ちなみに2022年の調査では6%、減っている…)。つまり、日本では95%の人が、仕事に対して意欲的ではない、または嫌っているということになるのです。

私はストレングスファインダーを用いた自己理解・相互理解からチーム力向上・コラボレーション促進、そして組織のカルチャーシフトを目的としたプログラムの企画・提供をしていますが、この事業の根底には自分自身の会社員時代の意欲的でなかった経験と強みを知ったことで意欲的になることができた経験に強く関係しています。
1日の大半を過ごす職場でこんな状態とは、本人にとっても組織・会社にとって、そして日本経済にとって何のいいこともありません。これまでの日本のGDP停滞を考慮すると、エンゲージメント向上が一つの回復のカギになるに違いありません。
私は、強みという切り口から、日本経済に寄与していきたいと改めて強く思うニュースでした。

②日本の学力レベルは男女ともにトップレベルは変わらず

OECD生徒の学習到達度調査(PISA):国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research (nier.go.jp)

国際学習到達度調査(PISA)の最新結果が12月頭に公開されました。日本は変わらず、数学・科学はOECD38か国の中でトップ、読解力も2位と変わらずトップレベルということでした。習熟レベルの低い層の割合も日本は少なく、全体としても高いレベルを有していることが分かりました。
ジェンダー差も興味深く、読解力では女子が20ポイント、科学では女子が2ポイント、数学では男子が9ポイント高いという結果でした。
一見差があるように見えるかもしれませんが、この差は国際的に見ると顕著なものではなく、男女関わらず総じて高いということが、データでも明らかになっています。そしてこれは今回のことに限ったことではありません。
にもかかわらず、依然として理系(STEM)の分野に進む女子の割合がOECDの中で最下位。つまり、能力が理由で女子の理系進学が阻まれているのではないのです。日本の社会的・文化的背景、ジェンダーについてのアンコンシャスバイアス、進路を決める際の周りからの影響、様々な要因が複雑に絡み合っています。

今年の春から本格的に準備を始めている理系女性特化事業の方向性を考えるにあたり、さまざまな情報やデータを目にしてきました。驚くほどに複雑かつ根深い課題であるが故、どの要因に目を向けて事業を進めていくべきかで本当に頭を悩ませました。
まだ、明確な解決策は見つけきれていませんが、少なくともまず今やらないといけないことは、「事実や現状を多くの人に知ってもらう」ことだと感じています。

③改めて見ると、本当に超高齢化社会

日本の将来推計人口(令和5年推計)より

理系女性特化事業の未来図を考えていた時、「今の子供たちが●●%理系に進んだらどれくらいになるのか」を知りたくて、今の日本の人口を知りたいと改めて調べたとき、衝撃でした。なんとなく減ってるのかなぁとは思っていましたが、自分の世代(私はミドフォー)と未来を担う10‐20代を見たときにまさかこんなに違うとは、と。
理系分野のジェンダーギャップの課題もそうですが、さまざまな負の遺産をできるだけ解消していかないと自分の子供たち含めて、未来が本当に大変になってしまうと痛感するデータでした。

④生産性、最低を更新って・・・

会社員キャリアが長く、コストに関するプロジェクトを多くしていたこともあり、「生産性」は私にとって大きな関心事ということもあり、実は前から日本の生産性のデータをちょこちょこ見ていました。
そんな中、LinkedInである方が最新の生産性についての記事をシェアされていて、思わず自分でも元記事をいろいろと探してしまいました。

生産性本部は、生産性向上の方策について「生成人工知能(AI)などデジタル技術を積極的に活用し、新たな付加価値を生み出すとともに不足する労働力を補完すること」と指摘した。

産経新聞の記事より抜粋

もちろん、AIやDXなどのデジタル化などは急務だと思いますし、労働力も確保しないといけないのですが、③で上げたように人口は減り、②で上げたように男女ともに理系のレベルはあるのになかなか理系に進まない、特に女子は何かが阻んでいる、そして①のように、働いている人自身に意欲がないからなかなか一人当たりの生産量が上がらないのも一因なのかなと思います。

より具体的なデータは日本生産性本部が掲載しています。

https://www.jpc-net.jp/research/assets/pdf/summary2023.pdf

個人的にショックだったのが製造業における生産性です。

https://www.jpc-net.jp/research/assets/pdf/summary2023.pdf
より抜粋 

順位もですが、生産性の数字です。ちょっと低いどころではない。もちろん、国家レベルでの企業誘致などスケールが寄与している部分も多いようですが、それだけではないはず。ミクロの部分でできることを私は考えていきたいと思っています。

私のミッション(仮)

現在、私は以下のようなことをしています。

①人と組織の強み開発Awesome!
強み視点の自己理解・相互理解から、多様性を活かしたチーム力向上・コラボレーション促進・カルチャーシフトを目的としたプログラムの企画・提供

②理系女性特化事業AWESOME
理系キャリアを歩む女性たちの可能性を可視化し、社会に寄与するための仕組みを創るための事業を準備中

③共働き家族コミュニティこ・ねくすと
仕事も家族も私も大切に「三方よし」のキャリアのためのコミュニティ。主に、小1の壁突破の知恵集め冊子の販売とランチタイムに自分軸講座(年2回、各4名)の開催

④英会話講師
ECC外語学院にて小・中学生~大人向け英会話の非常勤講師として今年は週1で活動

⑤2人の子供の母親
高専に通う息子と中2の娘

一見、点でバラバラなことをやっているようですが、自分の中では全てつながっていて、でもそれがどうつながっているのかが自分でもうまく言語化できていませんでした。
今年、②の事業の準備を始めたことで、途端に初対面の方への自己紹介の機会が増え、そのたびに「いったい、自分は何者?」と惑うことが多く、しんどい時期が続きました。

2024年は①と②を統合した形での法人化を検討しており、ますます「自分は何者」を自分に対しても、周りに対しても明確にしておく必要があり、現在自分自身のミッションを必死で言葉にしています。

前置きが長くなりましたが、現時点でのミッションはこうなりました。

 「違いこそが成果の源、そのための仕組みをデザインする」 

私の好きな言葉に「I'm not here to be average.  I'm here to be awesome.」があります。屋号にもつけているようにAwesome!は大好きであり大切にしている言葉なのですが、自分の事業でいかにAwesome!(最高!)な状態にするかを考えたときに、ここにたどり着きました。

私が関わる全てのことを通して実現したいことは、「成果を上げてほしい」ということ。そのためには、生産性を上げることは不可避です。決して「長時間労働」などの従来型ではなく、もっと個の持つ力を最大限引き出し、活かすことでそれを実現したい。

もっと個の違いが価値をして互いに認められると、必ずそれが成果につながるはず。その仕組みをデザインすることで、証明していきたい。

2023年の年の瀬に少し言語化できました。これをもとに、2024年も一歩ずつ歩んでいこうと思います。

またきっといろいろと迷い思い悩むことがあると思いますが、その時は以下の言葉を自分に問い、この記事を見返しながら進んでいきたいです。

「自分は良き先祖になれているだろうか」

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