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「女が男を守る島」久高島

前回の記事はこちらからどうぞ。↑

久高島2日めの予定としては


10:00 宿をチェックアウト

13:00 久高島ガイドさんとまわるツアー(2時間コース)


16:00 高速船で本島に帰る(那覇市内泊)



だったのですが、どうやら午後の16:00発の船は欠航のようです。


港近くにいたので、ガイドの方に電話しましたら、

「本島からの船が出なくなったので、今日13:00から参加する人が島に渡れなくなったらしい、、それなので、さちこさん一人12:00からツアーを開始しましょう!15:00のフェリーは出るらしいのでそちらで帰りは間に合います」とのこと。

何とか!!案内してもらえることになりました。
しかも、私ひとりだけのプライベートツアーです。

12:00に島の公認ガイドさんと待ち合わせて、車でまわります。
天気がかなり怪しくなっていましたが、まだ雨は降っていません。

島のいちばん北にある、カベール岬(島ではハビャーン)へ向かいました。

沖縄本島を創った神「アマミキヨ」が降り立った地と云われています。現在も祭祀が行われる大切な場所のひとつです。


ここで、久高島の歴史を少し。


久高島が神の島と呼ばれる最大の理由は、琉球を造ったとされる祖神アマミキヨが最初に降り立ち、国造りを始めた場所と伝えられていることです。
歴代の琉球国王が「久高島」参詣を欠かさなかったことや、沖縄県南城市にある世界文化遺産の「斎場御嶽(せーふぁうたき)」には、久高島から運ばれた石が敷き詰められていることからも、神聖で昔から大切にされてきたことが分かります。五穀発祥の地であり農耕の始まりの地としても知られており、琉球時代から行われてきた豊作と国の守り神でもある女性達へ祈りを捧げる儀式は現代にも引き継がれています。

※引用させてもらいました。

アマミキヨという女性の神が最初に降り立った場所と言われるこの場所、もう一人連れがいました。

シネリキヨです。この男性の神と降り立ったと言われています。

アマミキヨは海の先に見える小さな岩場に降り立ち、岬の浜辺に到着したといいます。

「カベール岬から臨む海の向こうが異界の楽園ニライカナイと考えられています。ニライカナイからやってきたアマミキヨはカベール岬から久高島に降り立ち、南下して首里へ向かったとされているのです。」


波も風もすごいです。


イシキ浜
イシキとは、男性や、お兄さんを指す言葉だそうです。

理想郷ニライカナイの対岸にあるとされ、五穀の入った壷がこの浜に流れ着き、それから久高島、沖縄本島へと穀物が広まったとされる伝説の場所のイシキ浜。


年始に男子一人につき伊敷浜の石を三個拾い、お守りとして家に置き、年末に浜に戻す儀式があるそうです。

そして、フボー御嶽。

中でも島中央部にあるフボー御嶽は久高島第一の聖域であります。男子禁制の場所でしたが、ここ何年か前からフボー御嶽は男女を問わず全面的に立ち入り禁止になっています。

入口からお写真だけを撮らせていただきました。
スピリチュアルな霊気を感じる人もいるそうですが
私にはただ静かな場所だなという感じでした。

島のガイドさんが教えてくださいました。
「女が男を守る  それが久高島なのです。」

女が男を??


え??

男が、女を守るものではないの?
島全体で女性が漁を出る男たちを、守っていたのが久高島なのですね。

久高島には御嶽(うたき)、拝み所(うがんしょ)、殿(とぅん)、井(かー)などの聖地が散在しており、立ち入り禁止の区域もたくさんあります。

私が、気になってしょうがなかった場所は

ひっそりとたたずんでいる旧家。

かなり古い建物です。私は昨日自転車で、ここに来たのですが、又ガイドさんといっしょに伺うことが出来ました。

大里家(ウプラトゥ)

「琉球17代王、尚徳王がこの家の美しい神女クニチャサと恋仲になり、政治を顧みず久高島に滞在している間に首里で反乱が起き、王位を退けられてしまいます。王はそれを知り首里へ帰る途中、海へ身を投げ死んでしまい、クニチャサはこの家の庭のガジュマルの木に首をつって自殺してしまいました。」

ガイドさんが

「ここが気になりますか?」

と、、おっしゃって少し時間をかけてくださいました。
「これはあくまでも伝説で、ふたりはしあわせに最後までいっしょに暮らしたという説もあります。」ということでした。

何となくですが、
私は一番ここに来たかったような気がします。


近くには、久高殿(御殿庭/ウドゥンミャー)もありました。

イザイホーの主祭場となった神聖な場所です。

何気なく通ってもどういう場所かわからずに通りすぎそうなところです。

この空き地のようなところは、島の中心ともされ、角にある石はテンヌジョウ(天の門)と呼ばれていて、天と地をつなぐ場所と言われています。

ここにはきれいな黒アゲハ蝶がいて、何だか私を見守ってくれているような気がしました。

そして、ガイドさんに昨日会ったおじいのことを話したら、あーそれはと、、座っていた場所を聞いて

「おじいさんの奥さんはノロの家系なんだよ」と
おっしゃってました。
この島のノロの血をひくご家族に会えたんだなぁ、と又いつかお会いできればなぁと思っています。

無事3時のフェリーに間に合うように港まで送っていただき、安座間港まで帰ることができました。


久高島のガイドさんが、ぜひ帰りに寄れるようだったら、(斎場御嶽せーふぁうたき)に行った方がいいとのことでしたので、港について、バスの時間を調べると巡回バスがちょうど来ていて、島のフェリーに1時間早く乗れたおかげで、予定にはなかった(斎場御嶽せーふぁうたき)に行ってみることにしました。

           つづく

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