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偉大な母の話

私の友達は苦労が多い子で、会う度に彼女の気持ちに寄り添うけれど、彼女の悲しみや苦しさは計り知れない。会う度自分の無力さを思い知らされる。
一緒にいて楽しくお話しして、お酒を飲んで、辛かったと言われる前に辛かったね。と言ってあげること。私にできることはそれくらいしかない。彼女には守り抜かなくてはならないものが沢山あって、大切な人。大好きな人。がいて、その人達が彼女の苦しみの根元だったとしてもそこは否定しないであげたい。だけど私は彼女の友達だから。彼女の幸せを1番に願ってしまう。

私の母の話をしようと思う。
私の母なら何を思ってどう行動するかな?と考えた時、思い出した。過去に一度そういう場面があった。誰も想像できないほどの絶望を感じている人に、私の母は赤の他人でも、「何も出来ることはない。」と言わなかった。何かをしてあげるという行為はその分責任が伴うし、ありがた迷惑と思われるかもしれない。
他の大人とは違う行動をとった母を見て、その時の私は間違っているなんてこれっぽっちも思えなかった。ああ、これも正解なんだと素直に感じたのを今でも覚えている。
きっと私の母は「自分がやりたくてやってる」その一心なんだと思う。

苦しい人が側にいる時そんな母を思い出す。
本当に温かい人だと思う。敵わないなぁ。
そんな人がいつも側にいることは忘れないようにしよう。

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