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スウェーデンがジェンダー平等先進国だって?実際はどうかな?

そろそろクリスマスですね。
今回は、クリスマスをめぐるジェンダー不平等を取り上げます。
スウェーデン女性たちの本音もご紹介。


Kvinnor sköter julsyöket i hemmet - fortfarande
仕事、家事育児そしてクリスマスの準備… 12月もお母さんは大変だ!

“労働組合 TCO の委託をうけた Novus の調査によると、11 歳未満の子供を持つ母親の 80% が、クリスマスの計画はすべて自分に責任があると感じている。

ジェンダー研究者エマ・ブルリン
「女性の労働力は70年代に増加しましたが、それ以来、時間の経過とともに男性も家事や育児により多くの責任を負うようになりました。それでも、家庭に対する責任はいまだに女性にのしかかっています。」

ブルリンは、女性が家事育児の組織化と計画を担当し、男性は有給の仕事を担当するという規範があり、これら規範はスウェーデンに強く残っていると指摘する。

ヴェルムランド県の TCO 会長ファトゥ・シーサイ・ベングトソンは、調査結果には驚かないが、調査結果を好転させることはできるはずだと述べる。

「キッチンのテーブルを囲んでもっと話し合って、規範を変えるようにしましょう。職場でもやると良いですね。 家族、特に女性に対してもっと心を開いてほしいです。だって女性が責任の多くを負ってしまっているんですから。」”

スウェーデン女性の本音があふれるコメント欄


ニュースへのコメントでスウェーデン女性たちの本音がみえて面白いのでご紹介。
みんな大変な思いしてなんとか仕事と育児と家事とをこなして、季節のイベントではきりきり舞いなんですね。

男性A
女性がクリスマスに参加するのは素晴らしい。クリスマスに関わらない男性は、多分、クリスマスを重要視していないんだろう。
だから、(クリスマスの準備をする人が)目標を無理のないレベルに設定しないとね。私自身はクリスマスツリーに興味ないし。
Det är väl jättebra med kvinnor engagerar sig i julen. Männen som inte engagerar sig i julen tycker nog inte att det är så viktigt. Sedan får man lägga ambitionerna på en rimlig nivå utifrån det. Själv struntar jag i julgran.

女性A
男性は自分勝手になるのをやめて、多くのことが家族のためとか、誰かのために行われていることに気づくべき。自分がすることのすべてが、自分のため、自分の好きなこと、欲しいもののためじゃない。母親や女性はそれを常に理解し、実行してきた。
 Män borde sluta vara så egoistiska och fatta att ganska många saker gör man för någon annans skull, tex ens familj. Allt man gör handlar ju inte om en själv och vad man själv gillar eller vill. Det är något som mammor/ kvinnor fattat och gjort i alla tider

男性A
クリスマスを祝うことにどれだけのこだわりを持ち、どのようにクリスマスを祝いたいかを選ぶことが自分勝手だとは思わない。
クリスマスを祝うためにどれだけの努力をするか、どのような意味を持つかを選ぶことが自分勝手だということには賛成できない。クリスマスツリーを飾ったり、クリスマスシチューやサフランパンを作ったり、すべてを楽しみたい人もいる。でも、キャンドルを灯すだけで十分な人もいる。もし、他のことをしたいのに、家でクリスマスの準備をたくさんしている人がいたら、その人がしていることが健康的で持続可能なことなのか、考えてみるべきかもね。その場合は、クリスマスの目標を下げたほうが、自分にとっても家族にとってもいいかもしれない。
Jag håller inte med om att det är egoistiskt att själv välja hur mycket engagemang man vill lägga på att fıra jul och på vilket sätt julfirandet
man vill lägga på att fira jul och på vilket sätt julfirandet känns meningsfullt. En del vill ha julgran, dopp i grytan, hemmagjorda lussekatter och hela kalaset. För andra räcker det att tända ett ljus. Om någon ordnar en massa jul-grejer hemma när den hellre vill göra något annat så är det nog dags att fundera över om vad den gör är hälsosamt och hållbart. Det kanske är bättre för ens egen skull och familjen att minska ambitionerna vad gäller julfirandet i så fall.

女性A
そう、その考え方は男性が(クリスマスの準備に)巻き込まれるのを避けるための考え方だよね。目標を下げるべきは(クリスマスにむけて)準備をする人であって、関わらない人こそ歩み寄るべきだとは考えないのだ。
クリスマス、誕生日、パーティー、休日、掃除、料理、洗濯とかも同じだよね。もちろん、クリスマスプレゼントもツリーもなしで子供たちを放っておくこともできる。代わりにキャンドルを灯せばいいんでしょ。
Ja, så tänker män för att slippa engagera sig. Att det är den som fixar som ska sänka ambitionerna, inte att det är den oengagerade som ska steppa upp. Samma sak med jul, födelsedagar, kalas, högtider, städning, matlagning, tvätt osv. Men visst alla kan bara skita i det och låta barnen vara utan julklappar, gran osv. Vi kan ju bara tända ett ljus i stället

女性B
その通りだ!構造なんて存在しなくて、各人がどれだけ "関わりたい "かってだけ。(←私はこれは男性Aに対して皮肉で返事してると思います。)
Exakt!! Som att strukturer inte finns utan det handlar bara om hur mycket var och en "vill" engagera sig.

このやりとりはまだまだ続き、男性Aに共感する人や女性Aを支持する人がぞくぞくコメントをしています。
「私は女性だけど、クリスマスの準備って楽しいし、何が問題かわかんないな。規範なんてあるの?何がダメなの?」というよくある、構造をみないで自分個人の視点から話すコメントも。

他のコメントで、多くの女性が共感するだろうなと感じたのはこちら。


大人になっても、休日も含めて、自分の生活を計画し、組織してくれる人を必要とする男性ベイビーが多すぎる。そして、自分も働いて給料をもらっているにもかかわらず、なんで夫のママとしてふるまい、家庭でより多くの責任を負わなければならないのか、疑問に思うことなくそれを受け入れる女性が多すぎる。どんなに対等な関係であっても、プロジェクト・マネージャーであり、ヘリコプターの視点(全体を見る視点)を提供しなければならないのは、ほとんどいつも女性だ。
多くの人間関係において、確かに男性は料理をし、洗濯をし、必要に応じて子どもの世話をすることができる。けど、この研究が示すように、多くの認知能力を必要とする目に見えない仕事(必要なことの特定、計画、組織化、優先順位付け、配分)はいつも女性に任されている。このことは、ここで何人もがコメントしているように、より多くの女性が病気休暇を取ったり、離婚を切り出したりする一因になっているのかもしれない。だから、私の大きな目標のひとつは、息子を男性ベイビーじゃなくて、彼を甘やかす母親のような存在がなくても、一人でやっていける責任感のある男性に育てることだ。
人間関係とは、お互いの異なる条件やニーズに基づいて計画を立てるためにコミュニケーションして、助け合うことだと理解する人に育てていくつもりだ。
Det finns för många mansbebisar som fortfarande i vuxen ålder behöver någon som organiserar och planerar tillvaron (däribland högtider) åt dem. Och för många kvinnor som ställer upp på det utan att ifrågasätta varför de ska agera morsor åt sina män och ta mer ansvar i hemmet fastän de också arbetar och får lön. Ser det överallt i umgängeskretsen: oavsett hur jämställda relationer är så är det i princip alltid kvinnorna som är projektledarna och ska stå för helikopterperspektivet. Männen kan absolut i många relationer laga mat, tvätta och hjälpa till med barnen där det behövs men det osynliga arbetet (identifiera, planera, organisera, prioritera, fördela) som kräver mycket kognitiv kapacitet hamnar, som den här studien visar, oftast på kvinnorna. Vilket, som flera kommentarer här nämner, kan vara bidragande till att fler kvinnor sjukskriver sig och tar initiativ till skilsmässa. Ett av mina stora mål i livet är med detta som bakgrund att fostra vår son till att inte bli en mansbebis utan en ansvarstagande man som kan klara sig på egna ben utan en mammagestalt som daddar med honom och som förstår att relationer handlar om kommunicera och hjälpas å¨på att plan utifrån varandras olika förutsättningar och behov.

つぶやき


日本も スウェーデン も女性はまだまだ大変だし、みんなの理解を進めていかないとだなと思います。そしてコメントは、それな!!!とうなずいてしまうものばかり。

スウェーデンには、クリスマスまで毎週日曜にカウントダウンをする「アドベント」文化がある + 12月13日はルシアの日 があって、12月は大忙しです。

アドベントAdvent


ルシア Lucia

私はクリスマスをしない家庭で育ったので強制参加のパートナー家族のクリスマス休暇以外は眺めてるだけです。
けど、子どもがいるや友人はとっても忙しそう…。
こどものために!とツリーを飾ったり、部屋をデコレーションしたり、ジンジャークッキーやサフランパンを焼いたり、ホットワインを飲んだり…

ジンジャークッキー サフランパン ホットワイン

愚痴っぽくなっちゃうんですが、以下は私の経験→
パートナーの家族が紹介した記事にあるような感じでして、前回の #クリスマス 後、パートナーに対して堪忍袋の緒が切れるどころか堪忍袋が爆発しました。
パートナーの家族は、ママンが自分でやったほうが早いからって何でも自分でやっちゃって息子たちに家事を教えなかったんですね。(パパは戦力外です。)その上、息子たちは家庭科がないフランス学校に行ったので一般的なスウェーデン人 男性より家事の知識を得る機会に恵まれませんでした。
Mansbebisarのできあがりですね!
なので子供のころから家事をしてきた私も義理姉もそれぞれのパートナーと付き合い始めた頃、なんでこんなに家事ができないの?!と衝撃でした。
スパルタ指導により、今ではパートナーも家事をスムーズにこなせます。
しかし!!!
パートナーは、ママンがいるとなーんにもしなくなるんですね。
去年のクリスマスは、紹介した記事のように、ママン、義理姉、私が、なんやかんやとクリスマスの計画を話し合い家事をしてました。
ママンは何故か私と義理姉に今日のご飯どうする?誰が作る?と聞いてきて、なぜそこでダラダラしている息子たちに聞かへんねん😇とイライラ。
クリスマス後にパートナーに

「料理のひとつもしないってどういうつもり?食洗器からお皿を片づけるだけで家事をやったつもりなんか?我々(私と義理姉)に甘えてるんちゃうぞ?」

と話し合いをしました。
去年の反省を活かして、今年は彼がご飯を作るそうです。ファイティン!
クリスマスの計画が始まる秋以降、

「フルタイムで働いてるのに、休暇に集まった家族の分増えた家事をしないといけないなら、クリスマスは私は一人で日本に帰るね★」

と繰り返してきたのが効いたようです。

来年は、結果的に男性ベイビーを生み出したママンの意識改革に取り組みたいです。


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